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南禅寺3 方丈(東山北部散策21)

写真は六道庭
右手に庫裏、左手に大玄関(正式な玄関)があります。
大玄関の前庭は昭和に改修されており、玄関前の石畳は市電の敷石が使われてます。
庫裏に拝観受付があります。
拝観料は500円で、8:40からです。
玄関を上がって右手には、滝の間があります。
正面の庭園に大きな滝があり、こちらで有料で呈茶を頂けます。
左手の廊下を進むとまず大方丈があり、その奥に小方丈かがあります。
大方丈は内裏の清涼殿(本当は女院御所の御対面御殿らしい)を移築したものです。
手前(向かって右)から、柳之間、麝香(じゃこう)之間、御昼之間、花鳥之間と並びます。
それぞれの部屋には狩野元信、永徳などの襖絵が多数あります。
通常は縁から内部を覗きますが、2023年10月と11月に開催された「朝活 秋の南禅寺 早朝特別拝観」では小方丈まで内部に入れました。
方丈前庭は虎の児渡しと云われる枯山水庭園です。
白砂に巨石と小さな石組みがあり、これは母虎が子虎を連れて河を渡る故事を現わしているそうです。
廊下に沿って曲がり方丈の側面へ。
鶴之間を経た奥に小方丈があります。
小方丈は伏見城の遺構だそうです。
小方丈は手前から一之間、二之間、三之間とあり、三之間の襖絵に狩野探幽の“水呑の虎”があります。
1匹だけ水を呑んでいる虎がいます。
小方丈の前庭は如心庭。
白砂に所々庭石があり、解脱した境地表します。
小方丈の裏には一面が杉苔で景石や植樹された六道庭があり、六道を輪廻する様を表現しているそうです。
さらに廊下伝いに進んだ奥には南禅寺垣で仕切られた向こうに茶室 窮心亭と不識庵があり、周囲の池泉式庭園のもみじもきれいでした。
最後に庭園にある蔵を挟んで還源庭(げんげんてい)があり、方丈の表に戻ってきます。
宗徧流 全国流祖忌
4月第3週末に開催される宗徧流 全国流祖忌にて、
濃茶席が不識庵で薄茶席が窮心亭、力囲席が龍渕閣で、点心席が南禅寺会館でありました。
1人15,000円でした。
龍渕閣で受付をして中に入り、荷物を全て置きます。
濃茶席のお菓子は龍渕閣の1室で頂き、廊下から草履を履いて不識庵の間近から外に出て、不識庵の4畳半に入ります。
こちらで濃茶を頂きます。
そして隣の6畳間でお道具などを拝見します。
龍渕閣に戻り、薄茶席を待ちます。
お声が掛かると拝観でも使う外廊下に出て、窮心亭の間近から庭に降りて窮心亭に入ります。
窮心亭は8畳間ですが、20名ぐらいで入ったので詰め詰めでした。
立礼の力囲席は龍渕閣の1階で、薄茶を待つ間に入りました。
最後に南禅寺会館で、瓢亭の点心を頂きました。
9:15に行って、終わったのは13:15頃でした。
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今回は南禅会館に宿泊しました。
特典として、方丈庭園・三門・南禅院の拝観が無料になります。
朝のお勤めは方丈の御昼の間で行われます。
人の気配のない真っ暗な方丈も良いものでした。
宿泊代もお安いですし、御昼の間にも入ることができ、
おすすめだと思います。
天授院は20:40に並ぶと最終回で入れて、朝は8:30で最初の回で入れました。人のいない写真も無事ゲットしました。
昨年は11月第4日曜の暁天座禅(6:00、無料)のみ「南禅院」で開催され、中を拝観出来て尚且つ最後は縁側に出て紅葉の庭を見ながら座禅させていただき素敵な時間を過ごせました。
余りにも良かったので今年も実施しないか確認したところいつもの龍淵閣のみとのことでした、残念。来年は再催行してほしいものです。