高橋みなみの「リーダー論」

2016年04月17日 12時00分00秒 | 生き方・人生観

▲<AKB48卒業記念で出版された「リーダー論」2015年12月24日刊>

AKB48が、どんな集団かは知らない。
(AKB歴10年、総監督を行い、昨年末AKB48を卒業した)高橋みなみさんが、「リーダー論」を書いたというので購入して読んでみた。以下抜粋と感想。

●リーダーの5つの仕事とは

1)メンバーの事を理解する
2)ほぐして、つなぐ

女の子は、小さな集団を作りがちな生き物です。その小さな集団の事を、私は“ダマ”と呼んでいる。この“ダマ”がチームの一体感を邪魔する原因になる。メンバーの個々の力を一つの方向にまとめるためには、チームの中にある“ダマ”を取って、ほぐして大きな丸を作る必要がある。
3)導く
4)手本を示す
5)任せる

他に、
「ひとりひとり」が集まって、「みんな」になる
「へらへらしてコミュニケーションの壁を低くする」
「相手の名前を呼んで距離を縮める」
「ありがとう」を口癖にする
メンバーのグチは、問題解決のヒント
悩んでいる子は“答え”より“理解者“を求めている
「母」でなく、「父」の視点を持つ

●スピーチ7カ条

1)太文字になる言葉をイメージする
2)“声のトーン”で聞くテンションを作り出す
3)事実を前提に、客観的に話し始める
4)感情ではなく、その感情を抱いた理由を言う
5)聞き手を想像しながら喋る
6)「・・・・」の間を大事にする
7)前向きな言葉で自分と聞き手の両方の気持ちを高める


「高橋みなみ」さんは、同期の前田敦子や一期後輩の大島優子など「センター」を務めたカリスマ性スターを後ろから見ながらも10年間AKBで過ごし、総監督を全うした「努力」の人でした。

この本の中に、「リーダーは、カリスマじゃなくていい」という言葉があります。
リーダーになる人に、「生まれながらのカリスマ性」は必要ない。チームが好きで、皆を引っ張りたい、という気持ちがあればいい。その気持ちを、ちゃんと行動に移せばいい。だから・・・。誰でもリーダーになれる。
・・・この言葉に、「タレント本」ではない。エンターティメント世界だけでなく、もちろんビジネスの世界にも、充分通用する自身の経験から導かれる「リーダー論」である。マネジャーやマネジャー候補にも読んで欲しい一冊です。