「うらおそい歴史ガイド友の会」主催浦添市西原見学会参加記その③

2008年12月19日 00時05分42秒 | 沖縄現地情報
浦添市西原地区の東端にある小高い丘の「拝山(ウガンヤマ)」は、国道330号線(浦添バイパス)の西原トンネル造成工事に伴い、その存続が危ぶまれたが、最終的に保存が決まり「古棚原之殿跡」「イビ」「ビジュル跡」「シマトゥイモー」などが残されている地区最高の御嶽である。

▲<「シマトゥイモー」は、旧暦3月3日は女のための「浜下り」がある日で、男たちは相撲を取って女が帰るのを待ったとの事。石碑の後ろに、土俵が見える。>

▲<「拝山」の一番奥、最も高い聖域の地、「古棚原之嶽」の「イビ」は、神名カサモリキミノ御イベと「琉球国由来記」に記されている。>

▲<「拝山」にあった枝に小さな実がたくさん付いている珍しい「アコウノキ」。>

「拝山」から集落へ戻って「東毛(アガリモー)」へ行く。ここは綱引きの際、一区の雄綱をなう広場です。



▲<子供たちのかわいい陶板がたくさん埋められていたので撮影した。>

東毛から、少し北に行った所の街角に、「地頭火之神」がある。
「火之神(ヒヌカン)」とは、家や集落を守る神で、その昔、一般の家には火が無かったため、毎朝「地頭の家」に火を貰いに行っていた。
現在も「地頭火之神」は、西原地区の「火の神」として祀り、旧暦2月2日に拝む。

12:00頃に西原公民館に戻り、最終人数確認の点呼をして解散した。

文章は、「うらおそい散策マップ西原編」と、ガイドさんから聞いたものでまとめました(地元の参加者から、大変興味深い貴重な言い伝えを聞く事が出来充実した歴史散策だった)。
事務局およびガイドさんお疲れさまでした。