とある経理課スタッフからの電話で、ものすごく気分を悪くさせられた。
この人と話すといつもこうなる。
国家プロジェクトでは自分たちの自由になるお金は1円もない。
何をどこへ支払うにも、とにかくすべて経理課の仕事。
事務局では、経理課に言われたとおりの手続きをして、
書類を経理課に送ってしまえば、
そのあとどういう規程に基づいてどう処理されるのか、
そこは経理課の専門領域だし、まったく知らない。
なのにこの職員が電話をかけてくるときはいつも、
この〝専門領域〟の処理について、
〝専門領域〟用語(経理用語でもないんだな、これが)を使って、
しかもなぜかイラッとしたけんか腰のトーンでイチャンモン。
「Q&Aを読んでみたけど、
こんな申請は受け付けられないことになってます」――は?????
あなたが何の「Q&A」をどう読んだんだかヒイラギは知らないさぁー。
もう一昨年から何度も何度も何度もやってるごく普通の手続だし。
今さら、今までの手続きも支払いも全部間違ってました、って言われても。
それも、「Q&A」読みながら仕事してるよな半人前から言われても。
一人前の仕事人ならば、と思ってしまう。
他の人が普通に処理できてるルーティンの手続きの実態と
自分が与えられてる業務マニュアルとが合わないなと思ったら、
まず自分がマニュアルを正しく解釈しているか見なおそうよ。
でなきゃ、これまでのケースを徹底的に調べなおそうよ。
それでも納得できなければ、自分の課の上司に訊こうよ。「そうですか・・・じゃあちょっとこちらで調べてみますけど」
って電話口で唇とんがらかす前にね。
<本日のおまけ>
朝は、ゆうべの残りのポークカレー。
昼は、大学の近くの中華屋さんで黒酢酢豚定食。
夜は、ゆうべ作っておいた豚ミンチと香菜の餃子。
今日は一日、さんにお世話になりました。
これってワクチン代わりになっちゃったりしないのかな。
マンガ『三国志』全30巻をオトナ買いしたのは、GWのころ。
あれから3ヶ月。
またもや「どうゆうこと?」って言われそうだけど、
まだ半分も読み進んでいない。
10巻を過ぎたあたりから、映画で観た名前が揃ってきた。
12巻ぐらいで、映画の最初のシーンらしきところに到達。
人物の顔がみんな同じで、名前が似た漢字ばっかりだけど、
読み進むペースが、ほんの少し上がってきた。
それでも、やっぱり寝る前の数分しか読む時間は取れなくて、
何日かかかって映画を思い出しながらページを繰り、
ついに13巻を手に取った。
この表紙に書かれているタイトルこそ、「赤壁の戦い」
やれやれ。
それにしても。
オペラは『MACBETH』に『AIDA』ときて、夜の読書(?)は『三国志』
何かと戦(いくさ)な感じ
いつになく気持ちのエネルギーが激しく消耗する気がするのは、
このせいに違いない。
このうえいま弾いてる曲が『八島』とかだったらもう、
戦い疲れてへとへとかも。
春っぽい曲ばっかりでよかった・・・
「そういえばヒイラギさんさぁ、
〝審査期間延長願〟っていう紙を出さなくちゃいけないんだった。
あさっての専攻会議にかけたいんだけど」
でた。 「ごめん、忘れてた」攻撃。
どしていつもいつも、前日とか前々日とかまで忘れてんのかな~
この連続のおかげでヒイラギが生活(人格)破綻寸前だったのは、
ついこの間のことなのにな~
この必殺技さえなければ、いい先生なんだけどな~
ま、教務が開いてる明るいうちに思い出してくれただけでも、
まだよかったのかな。
今日はね。
明け方、夢を見た。
雲のない夜空の下で、大の字に燃える火を見上げていた。
炎のゆらめきのずっと先のほう、
星に吸い込まれるようにのぼっていく見えない煙を追っていた。
目が覚めて、よく考えたら今日は16日だった。
そうか、お盆の最後の、送り火の日だ。
帰省中だったご先祖様の、Uターンラッシュの日だ。
おじいちゃんが、来てくれたんだ、
って、おじいちゃんっ子だったヒイラギは思う。「ほな○○ちゃん、おじいちゃん帰るしな、元気でがんばりや」
って言いに。
お盆の時季には妙にカンが鋭くなって、こういう夢をよくみる。
おじいちゃん、また来年~。
博士課程で一緒の仲間が、時たま平日に学校にやって来る。
他愛もないおしゃべりができる貴重な機会なので、
そういうときは必ず一緒にランチにでかける。
金曜日、キャリアウーマンの大先輩を相手に、
オムライス食べながらおしゃべりしているうち、
なんとなくポロリと本音が出てしまった。
何事もひとりで頑張っちゃうタチのヒイラギには、
この世の中は、とっても生きにくい。
仕事も博士課程も芸能活動も、やりたいことは全部やってこれたから、
もうあと何年かだけ、楽しめればいいかな、って気がする。
その大きな才能に深く胸を打たれて、
ずぅーっと応援していきたいと思っている人がいて、
その人が大きく羽ばたいてゆくところが側で見られたら、
もうそこまでで、この人生はそれでいいかな。
そしたらひとこと、一喝された。 「臆病者」って。
そうかもね。
今日チーフが唐突に言い放った衝撃発言と、言われたヒイラギの反応。
↓↓↓「ヒイラギさんさぁ、誰かに似てるってずぅっと思ってたんだけど、
分かったよ。 韓国の女優の、チェ・ジウに似てるんだ」
(・・・・・・・・・・・・・・・・・・)
(・・・・・・・・・?????)
(・・・・・・・・・!!!!!)
えぇっと・・・・・・、
えっとね・・・・・・、
目がふたつで、鼻と口がひとつずつなところは、まぁ似てるかな・・・
あのぅ、チーフ、そんな突拍子もないこと言っちゃって、
世界中のチェ・ジウ親衛隊から核弾頭が飛んできても、
ヒーラギは知りませんので、ヨロシクお願いします。
なにせ生まれてこのかた、
顔のことは完全にあきらめて生きてきたんですから。
努力でどうにかなるものじゃなし。
まぁでも、こんなこと言ってもらえるなんて、
死ぬまでに金輪際、二度と、決して、ないだろうから、
記念に日記には書いておこうっと。
とある掲示板サイトに、
6月の社会人大学院生って本当にそんなに忙しいのか、
という相談が載っていた。
一週間もメールの返事がないとか、
会うときは学食に呼び出されるとかで、
日本の大学院生は非常識、って壮大な結論になっていた。
この決めつけっぷりもすごいな、とちょっと引きつつも、
さて、自分はどうだったかな~と振り返る。
確かに死にそうに忙殺された「6月の大学院生」だった。
尋常じゃない勢いと集中度で博士論文と発表スライドを仕上げていた。
お稽古事もオペラも、全部休んでもおっつかないぐらいだった。
睡眠も食事も、生きているための最低限しか確保できなかった。
そういう感じだったけど、もらったメールには返事してたかなぁ。
イヤ、逆に、「他のことも考えないと頭がおかしくなるから」とか言いながら、
大した用もないのにみんなに雑談メールを送りつけてた気がする。
ごめんなさい。
挙句の果てに、「気分転換がしたいよぉ」と泣き入れて、
ウチの近所まで来てもらったりなんかした覚えすら、
そこはかとなくあるかな・・・
ほんと、ごめんなさい。
でも、ありがたいことに友達は減らなかったみたいだ。
腹を立てずに付き合ってくれて、
しばらく顔を見せなかったねって心配してくれて。
しっかり論文を書き上げなくちゃいけないなぁ。
無敵の天真爛漫をものすごーく大目に見てくれてる、
世にも寛大な友人たちへ、ありったけの愛と感謝をこめて。
あぁぁ、大失敗。
めっちゃエネルギー消耗する稽古が3つ連続だったからなぁ。
もう夜はバタンキューで意識不明の重態だったからなぁ。
寝起きでMicroSDをふたつとも忘れてきちゃったんだなぁ。
なにせ〝Micro〟だからなぁ。
データ無しでは、勤務時間がほとんど使い物にならない。
取りに帰るにも、このお天気
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/m_0006.gif)
しょうがないから、本日は思う存分ネットサーフィン。
イヤ、遊びじゃなくてね。 調べもの、調べもの。 ホントに。
マエストロの稽古を子守唄代わりに眠ってしまったおかげで、
目が覚めたときから頭の中では『MACBETH』が渦巻いて、
思ったよりも憶えてるなぁというこのときを逃してはなるまいと、
昨夜の楽譜を開いてみる。
ひととおりさらったところで、明日は日曜日だと思い出す。
三絃を始めたときに使っていた木の撥を押入れから探し出す。
メンテナンスのために鼈甲クンとはしばしのお別れ中。
持ち方からしてカンが狂いながら、明日のための付け焼刃。
ひと息ついたときには、とうにお昼を過ぎていて、
慌てて家を飛び出して、15分ほど電車に揺られる。
ぼぅっと揺られてるうち、近づいてくる足音みたいに頭の奥で鳴るメロディー。
秋本先生に習った『AIDA』の凱旋シーンが不死鳥のごとく蘇える。
今月の初日を迎えた歌舞伎座で観劇。
この時間の最初の演目は「真景累ヶ淵 豊志賀の死」
怪談噺のハズなんだけど、福助さんの演技力に思わず笑う。
勘三郎・勘太郎父子の所作のおかしみにまた笑う。
結構笑って、でも終わってみるとちゃんと怪談だった。
あー面白かった、と思ったら、なんか頭のなかがすごくスッキリしていた。
さ、こういう気分のときこそ、論文直しのつづきだ。
二演目はドタキャンして、まっしぐらに家に帰る。
データ分析をやり直して、原書に貼った大量の付箋をチェックして。
1時間ほど、われながら尋常じゃなく集中。
お腹が空いて、夕飯つくりながら、三つの音楽を思い出してみる。
朝よりも、ずいぶん落ち着いてきてる感じ。
実感。
笑うと、記憶がきれいに定着するらしい。
研究室に独りきりの日は、BGMを流して仕事していたりする。
昨日は一日中『AIDA』を聴くともなしに聴いていた。
で、なんかふっと思った。
このお話、どうして主役はアイーダだったんだろ。
アムネリスじゃなくて。
なんとなく『CARMEN』と重なって、
キャラ的にアムネリスが主人公に思えてしまう。
勝手なイメージだけど。
アムネリス≒カルメン
アイーダ≒ミカエララダメス≒ホセ
が最後に選んだほうが主役なのかな。
アムネリスだって、アイーダ以上になんの他意もなく、
ただものすごくラダメスを好きだったんじゃないかって気がする。
勝手なイメージだけど。
ラダメスと一緒に死ねるアイーダの喜びの愛よりも、
ラダメスの命を救えなかったアムネリスの、
やるせない哀しみの愛の深さのほうが計り知れない気がする。
勝手なイメージだけど。
そんなこと思いながら夜は『MACBETH』の稽古。
完全に「Gloria」な感じになっちゃってる頭で、
お鍋にヒキガエルやらトリカブトやら入れてかきまぜたりして。
あぁ、混乱。