速い!安い!味はそこそこ! と3拍子揃うまでもうひと息の学食。
社会人になって十●年、毎日学食でランチすることになるなんて、思ってもみなかったが、そこはソレ、慣れてみると、丸の内ランチなぞに比べると格段に気楽でよい。
学食の長所といえば、何をおいてもコストパフォーマンス。
丸の内の半分以下のコストで、食後のコーヒーまでカバーできるのは素晴らしい。
一般の人も自由に入ることが多い、正門そばの会議棟のカフェは一味違う。
新宿中村屋と共同開発したというなかなか美味しいカレーライスが350円。おばさんがカップをお湯で温めてから入れてくれる(←ココがポイント♪)ブレンドコーヒーが150円。
しめて500円ぽっきりのランチを、10分くらいでかきこんで、正門のまん前の駅から電車に飛び乗って午後の会議にでかけられるというのは、大学に籍を置きながら外の仕事に駆けずり回ってるヒマなしボンビーな大学職員としてはありがたい。
“本当の”学食のほうはといえば、日替わりカレーライスが400円。ブレンドコーヒーなんぞという食券ボタンは見当たらず、学食の脇に自動販売機がズラリと並ぶのみ。
ただし、洒落っ気のなさはボリュームでカバー。
日替わりカレーライスは、丼飯×2杯分はあろうかという勢いで、福神漬けは盛り放題。デザートに杏仁豆腐の小鉢が付く。
おばちゃんが、いつまでたってもご飯の盛り付けをやめないのをあっけに取られて見ているうちに、黒山のキーマカレーのできあがり。
先生が一緒でよかった・・・
そんなこんなの学食ライフを、クラスメイトのおじさまたちに語ってみた。入学当初は、
「社会人学生を受け入れといて、土曜日に学食が閉まってるなんて!」
と、国立大学のお役所的運営に怒り心頭だったおじさまたち。
どんな反応が返ってくるかと待ち構えていたら、
「カレーライスが400円もすんの?!」
そうきたか。
――えー、だって、安くないですか~? イマドキ400円で、嫌んなるくらいカレーライスたらふくなんて、東京じゃ食べられないですよ~。
「いやぁ~でもなぁ、オレたちのころはカレーライス150円ぐらいだったよ」
「僕ん時は10円だったね!」
えっと、そりゃーナントカ記念日の松本楼の話じゃなくてですか・・・?