ミュージアムを地域の目線に立って変える第1弾が,先に触れた壁面ギャラリーの自由開放です。
第2弾は,ジュニアボランティアを募って,事業にかかわって協力してもらえる子どもたちを養成していくこと。内容は,各種サイエンスブースでの手伝い,展示物の解説・案内,実験・観察活動などを描いています。子どもたち自身がたのしめ,「おもしろい!」と感じる施設に向けて脱皮を急がなくてはなりません。
これに2つの手を打つことにしました。1つは市内の学校に募集チラシを配布する手。もう1つは,ミュージアムで直接呼びかける手。
前者は説明しなくてもわかっていただけるでしょう。後者は,ミュージアムにやって来る子どもたちに魅力的な体験を直接提供する試み。館内に設置する体験コーナーで行い,科学好きな子との出会いをたのしみにしてボタンティア募集情報を発信します。対話する中で声掛けができそうです。これだと,市外からのジュニア来館者にも,おとなにもPRできます。おとなも加わっていただければ申し分なし,です。
このコーナーの名は『ちょこっと サイエンス』。コーナーでは,わたしが“自然となかよしおじさん”の名で,来館者に各種火起こしを体感していただくことを考えています。といっても,まずはキリモミ,マイギリ,火打ち,この3種程度かな。科学ミュージアムですから,エネルギーのことを念頭においた解説を,やさしく,たのしくしていこうと思います。もちろん,時代考証を欠かせません。とくにマイギリ式は!
土曜日の午後に行います。おもしろくなりそうです。是非お越しください。そして,ほんとうに魅力的ならあなたのお子さんをわたしたちのボランティアさんとして登録してみてください。
という思いで,始めたのが4月23日(土)。来館者がたくさんあって充実したひとときになりました。ふれ合いがあって,体験者自身の発見があって,……。そんないくつものドラマがありました。
なかでもキリモミ式はスゴカッター! ご家族でのチャレンジにはこころからの拍手をおくった次第です。2組のチャレンジがあり,2組とも成功! そのうちの1組は10分以上粘られました。スゴイ! これぞファミリーの底力!
職員がこの風景を写真に撮って,大判でプリントしプレゼントするという,思いがけない場面も! 「これはいいね!」と,思わず唸ってしまいました。このファミリー,「また,ぜひ来ますから」といいながら,ミュージアムを後にされました。
このコーナーを重ねながら,ボランティア集めにつなげようと思います。見込みはあります。