自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(2)

2016-04-02 | 随想

4月1日(金)。着任1日目。小雨が降り,午後遅くなってから上がるという天気。わたしは,時間を見つけて館内を見回りながら展示物の説明をしたり,来館者と対話したり。以下,遠来の親子来館者2組との対話から見えてきたことです。 

まずは京都からの親子。初めての来館です。近隣市のホテルに宿泊されたようで,あいにくの雨のため,ネット検索で観光スポットを探してわたしたちのミュージアムを知ったとのこと。ひと声かけることで,重要な情報が見えてきました。当ミュージアムがこの地方の一つの目玉としてアップされていること。子どものこころを引き付けそうな展示・体験ができるらしいということ,です。それでわざわざでも,「行ってみるか」と思えるスポットになったのです。

もう一組は,群馬県の親子4人。マイカーで遠路三田市に里帰りして,ここを訪ねて来られたとのこと。これまでに何度か来館されたリピーターという話で,うれしい声かけとなりました。お子さんは3人で,ともに就学前の年齢。それで,ひととき子の目線に立っていろいろ付き合わせていただきました。なかには,展示絵本の読み聞かせも! 小さな,こころの通い合いやすいミュージアムならではの姿かと思います。


2組とも,お帰りのとき「たのしかったです」「また来ます」と一言いってくださいました。わたしたちも感謝の気持ちで一礼。よい印象でお帰りいただいたことがなによりです。

この例から見えるのは,スタッフとしての心構えです。「気持ちのよい声かけ」によって来館者の印象や情報がほんのすこし見えて来ます。好印象を持っていただけたら,リピーターになっていただける可能性があります。さらには他の方へのPRにもつながるかもしれません。まったく当たり前の話なのですが,接遇態度にはいわゆる“おもてなし”のこころが欠かせません。わたしを含めて新しいスタッフも複数いることなので,朝会で触れておきました。