自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

ベニシジミ,産付卵との出合い

2016-04-12 | ベニシジミ

4月12日(火)。晴れ。ミュージアム公園にて。風が冷たく,ひやっとした感じを一日持ち続けました。風邪気味なのでよけいにそう感じるのかもしれません。どこかの小学校が遠足で訪れていて,元気な声が響き渡っていました。山腹にある,名高いポイントに何人もの子がいて,一斉に「ヤッホー!」と公園に向かって呼びかけました。下からも同じように「ヤッホー!」と返していました。元気で,仲がよいということはいいことです。

公園を歩いていて,昆虫の特徴的な生態をいくつか目撃。その1つがベニシジミの産卵行動。春になって現れて間もないこの時期,さっそく産卵に励んでいるのです。

メスがスイバの葉に舞い降りて,翅を広げていかにも産卵態勢に入ったといわんばかり。


「しめた! これは写せるかな」と思ってしばらく待っていました。しかし,しかしです。パッと舞い上がると,近くの他のスイバに降りました。その後の動作も同じ繰り返し。また舞い上がると,まったく産卵場所には適さない雑草に降り立ちました。またまた舞い上がって,スイバに降りて,そうしてまた舞い上がってとうとうどこかに消えて行きました。

わたしは慎重を期したつもりだったのですが,ベニシジミはさらに上手をゆく慎重派だったようです。

そのあと,とりあえずスイバの葉に産付された卵がないか見て行きました。そのうちに,見つかったのです。葉の表側に一粒! 直径1mm! 昨年来の卵との再会です。表面がでこぼこした,一度見ると忘れられないかたちをしています。「あー,やっぱり,ここに産んだんだー!」と納得。


せっかくなので,トリミングしておきます。


小さな生きものたちが躍動し始める春4月です。