自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

タンポポと昆虫(3)

2016-04-07 | タンポポ

3月,公園にて。タンポポの季節を迎え,草が刈り取られた敷地のあちこちに花が咲き始めた頃のこと。雑草がまだ短い今,タンポポの花茎は短くて地面付近で揃って咲いています。風の影響を受けにくいので,観察には好条件です。

ちょっと目を向けながら歩いていると,目に飛び込んできたのがヒメヒラタアブ。なんとも愛らしい格好,小ささです。名までが“ヒメ” 付きだとは!

 
花の奥に身を潜めるようにしている甲虫がいました。体長は3mm程度。蕊や花弁を食べているのでしょう。口器のかたちから,ぼりぼり食べる姿が浮かんできます。

 
タテハチョウが1頭,ヒメヒラタアブとなかよく花一輪上に。越冬態なので,翅の縁がずいぶん傷んでいます。昨秋から今春まで生き延びて来た苦労がしのばれます。お腹が空いているので,うれしいごちそうです。

 
たったひとときでさえ,こんなふうなのですから,これからはわんさかとおもしろい場を目撃できそうです。