自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

珍客,ニワハンミョウ

2016-04-28 | 昆虫

我が家横の道,そしてアゲハの庭園にて。路上にふだん見かけない昆虫が地面にいるので,「何かなあ」と思いながら接近。「ほほーっ! これは珍しい。ハンミョウだ」と直感。正確な正体はニワハンミョウでした。ハンミョウとは違って,こちらは地味な色をしています。

といっても,よくよく見ると,金属光沢が確認できます。つまり,きらりとした感じなのです。


あとで調べると,人家の近くには意外と多いのだそうです。名前にその由来が感じとれます。

一般的にハンミョウ類は警戒心が強い昆虫なので,近づくと程度な距離を保って離れていきます。そうかといって,遠くに行ってしまうというほどもなく,近くに降ります。別名“道しるべ”の異名を持つ昆虫らしい行動です。それで追跡はしやすのですが,至近距離で撮ろうと思うと,慎重さが要ります。庭に移動したニワハンミョウを追いました。

脚の光沢が冴えます。


見ると,大あごがまことに見事! 肉食性の昆虫らしい風貌です。「捕らえた獲物は逃がさないぞ」という意志のようなものが伝わって来そう。


こういう昆虫と出合った場合,ほんとうに撮りたいショットは絶対に捕食風景です。ついつい,“この昆虫ならでは”という典型場面を描いてしまいます。となると,ハンミョウの場合は,やはり何か獲物を捕らえているのがお似合いです。

幼虫は地中にいて,穴の近くを通りかかる昆虫を捕らえるのだとか。そういう生態こそ,“ハンミョウの幼虫ならでは”の姿です。見たいものです。撮りたいものです。

 


ツツジの花と昆虫

2016-04-28 | 昆虫と花

山ではツツジの花が満開。赤,ピンクの花があっちでぽっ,そっちでぽっ,そんな感じです。もちろんこの花の色は昆虫を誘うためのもの。そう思って見て行くと,結構昆虫に出合えます。

ニッポンヒゲナガハナバチが目にとまりました。花弁に吸い込まれるようにして,花の奥に頭を差し入れているのが印象的。この日は曇り空で気温が低めだったので,動きが鈍そう。お蔭で,ゆっくり撮影できました。


別の花に移ると,すぐに蜜源を求めて口吻を伸ばしました。口吻が見えたらよいのですが,この向きからは到底無理というもの。 

 
出て来ると,なんとも立派な触角を伸ばして花弁でひととき休憩。威風堂々たる姿です。これだけの触角がなければ,外界の刺激に敏く対応していけないのでしょう。磨きのかかった見事なアンテナに見えます。


紅色の花弁で見かけたのがヒラタアブの囲蛹。こんなところにあるのがふしぎ! ツツジに,幼虫の餌アブラムシがいたということ。おもしろい,おもしろい。初めての発見です。 

 
色から判断すると,あと2,3日もすれば羽化しそうです。