自然となかよしおじさんの “ごった煮記”

風を聴き 水に触れ 土を匂う

地域ミュージアムで考える(76)

2018-01-10 | 随想

ミュージアムの展示を充実させたくて,昆虫コーナーを模様替えしているところです。といっても,これまで単に写真を掲示していたのをちょっと工夫して,「これ,なあに」と問いかけるスタイルで,来館者が触って確める展示方式に変えるというものです。

このアイデアはスタッフの提案で,作業はわたしがコツコツ行っています。写真はこれまでに自分で撮りためたものを使用する予定です。

来館者が掲示写真を見ていらっしゃる風景で,とても印象に残った例を2つばかり。

その1。頭を紹介するコーナーで。幼児連れのお母さんとの会話。子どもさんが写真に見入って,あれこれ呟いているときに通りかかりました。声を掛けるとお母さんいわく,「この子,虫が大好きで,こんな写真がお気に入り。じっと見入っています」と。 

 

 

その2。卵から幼虫が,そして蛹から成虫が誕生する場面を紹介するコーナーで。ご年配の方いわく,「これ,いのちの宇宙ですね。いいなあ」と。このことばで,本コーナーの名を「いのちの小宇宙」と決めました。

 

ファイルに入れた写真を裏返せるように吊るしています。

 

予想してから裏返すと,正解がわかります。ここにごく簡単な解説を付すことにしています。

 

仕上がったら,報告しますね。