我が家横の道,そしてアゲハの庭園にて。路上にふだん見かけない昆虫が地面にいるので,「何かなあ」と思いながら接近。「ほほーっ! これは珍しい。ハンミョウだ」と直感。正確な正体はニワハンミョウでした。ハンミョウとは違って,こちらは地味な色をしています。
といっても,よくよく見ると,金属光沢が確認できます。つまり,きらりとした感じなのです。
あとで調べると,人家の近くには意外と多いのだそうです。名前にその由来が感じとれます。
一般的にハンミョウ類は警戒心が強い昆虫なので,近づくと程度な距離を保って離れていきます。そうかといって,遠くに行ってしまうというほどもなく,近くに降ります。別名“道しるべ”の異名を持つ昆虫らしい行動です。それで追跡はしやすのですが,至近距離で撮ろうと思うと,慎重さが要ります。庭に移動したニワハンミョウを追いました。
脚の光沢が冴えます。
見ると,大あごがまことに見事! 肉食性の昆虫らしい風貌です。「捕らえた獲物は逃がさないぞ」という意志のようなものが伝わって来そう。
こういう昆虫と出合った場合,ほんとうに撮りたいショットは絶対に捕食風景です。ついつい,“この昆虫ならでは”という典型場面を描いてしまいます。となると,ハンミョウの場合は,やはり何か獲物を捕らえているのがお似合いです。
幼虫は地中にいて,穴の近くを通りかかる昆虫を捕らえるのだとか。そういう生態こそ,“ハンミョウの幼虫ならでは”の姿です。見たいものです。撮りたいものです。