hiroshi hara: saxophoniste

日々の思考の断片

演奏会を振り返って2

2007-06-01 23:11:31 | sax関係
昨日から続いていた首筋の痛みは徐々にひいてきた。
昨晩よく揉んで寝たのが効いたのだろうか。

水曜日の演奏会の話題の続きだが、バリトン、アルト、ソプラニーノと持ち替えて、アンサンブルに於いて最も難しいと感じたのはバリトンだった。
自分が持っていない楽器で、学校からの借り物を使用したということもあり、ただでさえ慣れていない上にサックスのアンサンブルの立ち位置というか役回りを未だに捕らえきれていないのだ。

客観的に聴くと、ただの低音パートと思ってしまうが、意外に奥深いものだと思い知った。

まず楽器の機能の問題。
バリトン独自の"Low A"キーを未だ通常音域のように自然に使うことができない。

マウスピース、リードの問題。
しばらく吹いていれば慣れてくるのだが、唇や耳が馴染むまではリードの良し悪しがはっきりわからない。
マウスピースも然り。

音程の問題。
音域が低いため、また管が太いため、倍音が豊富すぎて音程の良し悪しの判断が難しい。
旋律的な動きなら問題ないが、コラールのような音楽を縦に構築するような場面では、自分の居場所を探すことが難しい。

他にもまだあるが、自分で吹いてみて、初めて気がつくことがたくさんあった。
あるいは、このアンサンブルは素晴らしい先生方ばかりなので、周りに気を使う必要が無く、自分のことだけに集中できたためにこれだけ気付くことができたのかもしれない。
貴重な経験だった。

お金に余裕があれば、ぜひバリトンを買いたいと思っている。
その次にソプラニーノ。
価格を調べてみたら、どちらも同じくらいの値段とのことでかなり驚いた。