浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

ないた赤おに

2006年05月24日 | 日常
ないた赤おに

今年から小学生になった息子が、まだ赤ちゃんだった頃から、寝る前の絵本の読み聞かせが習慣となっています。

小学生になってからは毎日ではなく、週に1~2回くらいになりましたが、それでもこの時間を楽しみにしています。(息子だけでなく、僕も)

さて、それを知っている人からプレゼントしてもらった絵本の一つが「ないた赤おに」なのです。かなり有名な絵本らしいのですが、恥ずかしながら僕は知りませんでした。

僕なりに絵本のあらすじを書くと、

人間と仲良くなりたいと願う赤おにがいます。しかしなかなか仲良くなれません。その時、仲間の青おにが協力してくれて、わざと青おにが悪者になり、それを赤おにが退治することで人間の信用を得ることが出来ました。そして赤おには人間と仲良くなれたのです。でも青おには赤おにのためには、悪者の自分が傍にいるわけにはいかないと、二度と会わない決心をするのです。

この絵本の中で印象に残る言葉があります。それは青おにの言葉です。「なにか一つの目ぼしいことをやりとげるには、きっとどこかでいたいおもいか、そんをしなくちゃならないさ。だれかがぎせいに―、身がわりになるのでなくちゃできないさ。」

そして最後に青おには赤おにへの手紙にこう書くのです。「ドコマデモ キミノ 友ダチ 青オニ」と。

息子はこの絵本を読んで「悲しくなったんよ。パパちょっと傍におって。」と言いました。彼がどれほど絵本のメッセージを受けとめているのかは分かりません。でも僕たち親子は多分同じ想いを抱いていたでしょう。

大切な人との時間を大事にしたいと思える絵本でした。


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
これはイイお話だよね、そしてちょっと悲しいお話... (N2)
2006-05-25 09:25:54
これはイイお話だよね、そしてちょっと悲しいお話。絵や多少の文は違うけれど、同じタイトルの本をチビが何度も保育園で借りてくるよ。読みながらジーンってなる。
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子どもの時は、自己犠牲と友情ということに胸がい... (うと)
2006-05-25 11:20:23
子どもの時は、自己犠牲と友情ということに胸がいっぱいになって、泣いてしまいましたが、今読むと、別の意味で悲しくなってしまいます。青オニに去られたあと、赤オニは果たして、幸福だったとは思えなくて…。私のかってな思いだけど、青オニが戻っていきて、二人で一緒においしいお茶やお菓子を食べて、楽しい時間をすごさせてあげたいです。
hamatokoさん、息子さんはちゃんとわかっているんですね。子どもってすごいですね。「ないた赤おに」のせつなさがわかっている。大切な人との時間、大事にしてくださいね。
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ハマトコ息子くんへ (日和)
2006-05-26 10:29:11
ハマトコ息子くんへ
このあと僕(赤オニ)は青オニくんを探しに行ったよ。
だって青オニくんは僕の大切な友達だもん。
君がいて僕がいるんだよ。
今度は僕が、君の心を包んであげるんだ!
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>N2さんへ (はまとこ)
2006-05-27 23:19:34
>N2さんへ
僕は絵本の名作を結構見逃している気がします。
息子とともに素晴らしい絵本に出会えて感謝です。
絵本を読むなんて、あと少しの間だろうけど、なるべく多くの作品に触れて、自分の感性を磨いてほしいです。
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>うとさんへ (はまとこ)
2006-05-27 23:22:04
>うとさんへ
息子はね、ちゃんとは分かっていないと思いますよ。
でも子どもなりに感じることはあるのでしょう。
こういった経験が自分の考え方や感性に繋がるのだと思います。
絵本の力って凄いなぁと感じています。
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>日和さんへ (はまとこ)
2006-05-27 23:25:02
>日和さんへ
友達を大切にする子になってくれると信じています。
なぜ青おにがこんな行動をとったのか、なぜ赤おにが人間と仲良くなりたかったのか、彼がもう少し大きくならないと分からないことですけど、きっと何かを感じてくれていると思います。
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