浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

アヴェ・マリアのヴァイオリン

2015年07月27日 | 日常


日本人の多くは自分たちの事を戦争の被害者だと思い込んでいます。
それは日本という国にとって最後の戦争となった第2次世界大戦において、世界初の原子爆弾を投下されて、甚大なる被害を受けたこと、そして敗戦したこと、今でもアメリカの基地が国内に存在することなどが大きな影響を与えていることでしょう。

しかし、それ以前の日本がしてきた行為は明らかな加害行為です。
侵略によって多くの人の命を奪ってきたことに目を背けてはいけません。

だから、日本が世界に向けて原爆の悲惨さをずっと伝えているように、様々な国から日本の侵略によって被害を受けた事実を度々突き付けられても、「またか、もう謝罪したじゃないか!」とか「あれは侵略じゃない。お互いにメリットがあった。」とか「過去のことだ。」などと応えるのは明らかに間違っています。

私たちは自分たちの国が行なってきた過去の行為も含めて、これからの事を考えなければなりません。

さて、前置きが長くなりましたが、ドイツと日本を繋ぐヴァイオリンは戦争から切り離せません。
それこそ、名器と呼ばれるヴァイオリンはアマティ然り、ストラディバリウス然り、ガルネリ然り、多くの人の手に渡り、様々な音を奏でて現在に至ります。
音楽も昔からある音楽を知っているからこそ、今の音楽が成り立つのだと思います。

そんな事を感じながら読んでもらいたい一冊です。

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