浜床のふろしき

尾道市因島から日常を記します

アルミ弁当箱

2009年04月19日 | 日常

幼少の頃、毎朝のように母親が弁当を作っている姿を見ていました。父親のために作られたその弁当箱はアルミ製の弁当箱で、いつも新聞紙でキレイに包まれ、その上から布で縛られていました。

そして、僕が幼稚園や小学校の遠足で持っていく弁当箱も同じようにして、母親が作ってくれたご飯やおかずがアルミ製の弁当箱に詰められていました。(弁当箱のキャラクターが何だったかは、すっかり忘れてしまったけれど・・・)

今のようにパッキンでしっかりと蓋が出来ないので、少し汁気のあるおかずだったりすると、カバンの中で傾いて包んである新聞紙が濡れたりします。もっと悲惨な時は、カバンの中に入れてあるもの全てが弁当の汁で大変な状態になるのです。こんな経験は僕だけではないはずです、きっと。

数年前、そんなアルミ弁当箱を探しに色々なお店を廻りましたが、結局見つけることが出来ませんでした。従来のプラスチックの弁当箱や保温出来る弁当箱など沢山の種類が置いてあっても、昔ながらのアルミ弁当箱は全く置いていなかったのです。

誕生日のプレゼントに「弁当箱が欲しい」と言ったあの人に送りたかったのになぁ・・・。