虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

親の顔が見たい!

2012-08-19 | 新聞・テレビから
消費税増税が決まったのだから、当然、その後の全国世論調査を実施するべきなのだが、まだ記事は出ない。朝日は現政権を支援しているのだろうか。社説などを見る限り、政府の広報を買って出ている気もする。

編集委員 原真人という記者が「波聞風問」というコラムで署名、顔写真入りで、「消費税10%へ」という記事を書いている。

原真人氏は、消費税増税大賛成なのだ。「不人気もいとわぬ覚悟でここまでこぎつけた野田政権の功績は称賛に値する」と書く。皮肉でもジョークでもなく、本気なのだ。

「今後もふくらみ続ける社会保障費をまかなっていくには、痛みが大きくとも
正味増税しか手がない時代を迎えたのだ」と、今まで政府からさんざん聞かされたことをここでもくりかす。

消費税増税は決まった。次は、社会保障費をけずる番だ、ということで、社説では、「社会保障改革」という題で、「孫の顔を思い描けば、自分たちの負担分を少しでも増やそう」と書いている。

だれが書いたかしらないが、書き方がいやらしい。

「年金生活を送る皆さん」とよびかけ、「お盆で、久しぶりに子供や孫の顔を見て喜んだ方も多いのではないでしょうか」と親しげに語りかける。

「でも、子育て真っ最中の息子や娘から「いまの年金は高すぎる。私たちは損ばかり」「病院に行ったら、窓口負担をもっと払ってほしい」と言われませんか?

「険悪な雰囲気になるのは間違いありません。いま、日本社会はそんな難しい局面にあります」と続く。

いったい、子や孫から「お父さんやおじいさんの年金は多すぎる。もっと減らしてほしい。病院では窓口負担、安すぎ、もっとたくさんお金払って!でないと、不公平」なんていわれる人がいるだろうか。いるはずがない。

わたしの母の年金は、わたしの年金より多いが、わたしは、「よかった」「助かった」と安心こそすれ、不公平だなどと思ったことはない。病院の窓口負担も1割だが、これでわたしが、どんなに救われていることか。

社説子は、「子や孫の生活を考えたら」年金を引き下げ、支給開始年齢を遅らせ、病院の窓口負担を増やすのも必要ではないか、と書く。

社会保障費の削減の理由を「子や孫の生活のため」という理屈だ。消費税増税の理由を社会保障改革のため、という屁理屈とまったく同じ。

これは、経済官僚や財界、政府の理屈だろう。同じ事を朝日は社説で書く。まったく、親の顔が見てみたい!

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