虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

あらたにす

2008-01-31 | 新聞・テレビから
今日から、朝日、読売、日経の一面記事や社説などがネットで読み比べられる「あらたにす」というサイトが誕生した。

今日の朝日の社説もこの紹介だ。
「あらたにす発足 言論の戦いを見てほしい」。

おいおい、政治は、自民党と民主党の戦いであり、言論の戦いは朝日、読売、日経の戦いとでもいいたいのかい。なんのことはない、言論機関の大連立ねらっているのだろう。

このサイトには新聞案内人という10人の識者がいて、この人たちが新聞記事のコラムをかくそうだが、新聞の読者代表たる人は一人もいない。あの税制調査会委員の伊藤元重(大学教授)、教育再生会議委員の白石真澄(大学教授)、富士ゼロックス最高顧問経済同友会幹事小林陽太郎、アメリカンファミリー保険の日本代表、チャールズ・レイク(経済同友会幹事)、この4人は、よくは知らんけど、小泉改革路線の賛同者ではないのか?あと、朝日、読売、日経の元主幹や部長(みんな知らん人ばかり)、政府の審議会委員ではいつもおかざりに女性有名人が割り当てられるが、ここは、増田明美さんと吉永みちこさん(この二人も政府側委員をしたこともある人)。あとひとり、東大名誉教授で元国連大学の副学長さんとかのえらい肩書きを持つ一人。こんな人に新聞を案内してもらうそうだ。

朝日の今日の社説(あらたにす発足)はちょっと噴飯ものだ。

冒頭に、平民新聞の創刊宣言を掲げているのだ。「もし、当時、全国の人たちが「平民新聞」と「万朝報」などの論調を読み比べることができていたら、どんな反応が起きていただろう」とくる。うーん?読売が万朝報で、朝日が「平民新聞」かな?まさかね。自民と民主の違いしかない。

各社の新聞を読み比べるのなら、ここのブックマークでものせているが、「新聞・社説リンク」で十分だ。ときどき、地方の小さな新聞を見る。「長周新聞」なんて、今、岩国市長選挙について熱い言論を吐いている。高杉晋作なら米国基地はぜったい反対だ、といっている。

公正を欠いた議論かもしれない。しかし、わたしは何を言っているかわからぬ紳士的な話しぶりよりも、口下手だけど、その情熱が伝わってくる極端な話し方に好感を持つ。
「平民新聞」は過激であることを恐れなかった。権力に弾圧され、記者編集者は何度も牢屋に入れられたことを忘れるな。

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