虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

ファシズムの国から

2014-03-20 | 新聞・テレビから

昨日か一昨日の新聞だけど、泉佐野市の教育委員会が、市内の小中学校の図書室から劇画「はだしのゲン」を回収していたそうだ。教育委員会が回収した理由は、市長が、「差別的表現があるので、回収せよ」といったからとか。「差別的表現」というのは、おそらくいいがかりで、「はだしのゲン」の反戦、反原爆の思想が気に入らなかったのだろう。市長も市長なら教育委員会も教育委員会だ。子供から自由に本を読む権利を奪っている。暴挙だろう。

トップが、文化なし、知性なし。まさに、これは、ファシズムの特徴だ。

しかし、こういう動きは今、日本各地で起きている気がする。そのうち、健全な市民が利用する町の公立図書館に、【安寧秩序を乱す」ような異端の本はよろしくない、といいだすお先棒担ぎが出てくるかもしれない。

沖縄の石垣島の教科書問題。教科書も、平気で国が強制しようとしている。

しかし、国民は黙っている。

大企業がどれほどに優遇され。自分たちがどれだけ無視されても、原発の恐るべき被害を受けても、国民は声をあげない。

テレビやラジオから真面目な報道番組が消え、政府批判をする言論が消え、アホ番組だらけになっても、国民はがまんする。

健全な市民は、政府の方針に反対なんかしない。政府に、トップについていくのが、穏健な紳士淑女。原発に反対したり、政府に批判的なのは、共産党、朝鮮、中国、テロリストということにされる。そう思われたくない「健全な」国民は、国会議員の90パーセントがそうである与党的位置にいるのだろうか。

まさにファシズムの国でなくてなんだろう。


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