虎尾の会

幕末の草莽の志士清河八郎の会の名を盗用しています。主人は猫の尾も踏めません。

また政局記事が始まった

2011-06-05 | 新聞・テレビから
大震災からしばらくは、政治面は沈黙し、政治家も政治記者もどこかにもぐって鳴りをひそめていたのに、またぞろ、政治面が復活し、政局にしか関心のない政治部記者が忙しくしはじめたぞ。

先日だったか、鳩山さんが「人間はウソをついてはいけません」と真面目な顔で話しているのをテレビで報道していたが、こんな低俗番組があるだろうか。沖縄基地のウソだけでなく、「引退する」といったのに、まだ政治の場面にしゃあしゃあと顔を出せるこの国。鳩山さんが「ペテン師」とかいった時、すかさず、「あんたは?」と聞き返す記者はいなかったのかい。

被災地の復興はおろか原発事故の収束も見込みもなく、放射能の被害がどこまで広がるかわからない状況の中での政局のドタバタ新喜劇。

おそらく国会議員たちは、国民のことよりも、自分たちの生き残りに必死なのだろう。

なぜ菅首相が辞めなければならないのか、理解できる国民がいるのだろうか?
たよりない菅さんんだけど、この危急の中では菅首相の退陣を求める世論はなかったのではないか。

本来なら、国民に代わって政府を批判するのは新聞だが、この国の新聞は政府と協力関係にあるので、政府を批判できるのは野党(自民党)だけ。もともと考えに違いのない自民と民主、そのお互いの批判は権力のとりあいだけ。

で、今度は、仲良く大連立だと?この政治の動きはまったく国会議員の中だけの動きだ。見たくもない。しかし、テレビでも、とりあげるのはこの番組ばかり。

原発の問題の反省も検討もなく、原発推進の責任がある自民・民主が大連立して何をするのだろうか。
消費税増税、社会保障改革?原発推進、日米同盟の堅持?
一番は大震災・原発でやばくなった自民、民主の国会議員たちの利権保持だろう。

このさい新しい日本を作る、ということで、いっそ憲法改正もいかがでしょう、と言い出さないとも限らないぞ、この集団は。