らんかみち

童話から老話まで

島おこしロードを歩く

2011年01月23日 | 暮らしの落とし穴
 伊予国、愛媛県の南部を南予と呼ぶんですが、南に位置する甲斐もなく、うちの島よりずっと寒いです。内陸にあって標高も高いせいか、内子町もかなり寒かった。歩き直し遍路のとき、早朝から21時すぎまで歩いて泣きそうになったけど、素敵な出会いがあって掬われた土地でもあります。

 あのときは先が読めず内子の町並みを観る余裕は無かったので、今回のB級グルメシンポジウムに参加する前に立ち寄ってみました。
 白壁の古い町並みは地元の方々の努力によって保存されているのであって、長浜市の黒壁スクエアのように復刻された観光スポットではありません。卯之町の白兎ロード(ぼくが勝手に呼んでいる)のように生活の匂いを感じる情緒豊かな一角です。
 ただ土産物はいけない。余所から仕入れた商品と思われるものが多く、和蝋燭のように地域に根ざした伝統的商品は少ないのです。

 内子から八幡浜へ向かいましたが、森進一が歌ったのを考えても分かるように、かつては栄華を誇った港町です。九州との交流が盛んなこともあってか、八幡浜ちゃんぽんが有名です。
 もっとも、初めからちゃんぽんが有名だったわけではなく、地元の商工会青年部の仕掛けたブームで、だからこそB級グルメのシンポジウム会場に選ばれたようです。

 会場には地元メディア各社が集っていましたから、新聞やテレビなどで報道されたでしょうか。B急なだけにゆるめの会だったんですが、地元高校生の努力作なんかも食べさせていただきました。
 会は緊張感ビシビシという雰囲気ではなかったものの、皆さん生真面目に一生懸命地域おこしを考えている姿勢に打たれました。我々の島おこしはもっとぬるま湯なのでございますぅ~はい~。