らんかみち

童話から老話まで

きなこ、警察犬に期待すること

2011年01月07日 | 暮らしの落とし穴
 とある御仁に「愛媛の大洲市にある道の駅が駅長を募集しております」と伝えたところ「損長に易長をそそのかされても……」と、あからさまに却下されたけど、ごもっともですぅ。
 なんで易長かというと、行方不明のお爺ちゃんを捜すのに易者に頼った話が前振りとしてあったわけです。人はとことん困ったら、易者だろうが恐山のイタコだろうが、すがれるモノにはすがりたいんですよね。

 易者を現代風にいうとプロファイラーと呼ぶんだそうです。海外ではプロファイラーに犯罪捜査の一翼を担ってもらうケースもあるのだとか、てことは明智小五郎もプロファイラーだったのか。
 台湾では大企業でも、ビルを新築するときなどには風水で占って決めるといいますから、易は相当なもんだと日本人も認識を新たにすべきでしょう。

 易のことはともかく、行方不明になった人を捜す最も効果的な方法は、警察犬に依嘱することなのだと元警察署長がおっしゃってました。
 そういや去年から何度「きなこ」のニュースを聞いたことか。7回目にしてようやく警察犬に合格したといいますから優秀な犬ではないのかも知れないけど、挑戦し続ける姿に感銘を受けたテレビ局の殺到すること。

 警察犬って聞くと犯罪捜査を真っ先に思い浮かべるけど、人捜しも警察犬に依頼して良いってことは気がつきませんでした。お爺ちゃんを捜し村人こぞりて河原掃除とか山狩りした甲斐もなく、未だにコンビニの入り口には尋ね人の張り紙がしてあるんです。

 こんなこと言っているあいだにも、飼い主に捨てられた犬たちが1日に何頭殺処分されているんだろう。思うに、全ての飼い犬に警察犬の訓練を義務づけたらどうかな。合格のハードルは高くなくても、飼い主に捨てられても芸は身を助けるってことで、殺処分を免れる犬も多いんじゃなかろうか。

 だれが訓練するの、費用はだれが負担するの、罰則が無くても効果あるの、などなど現実的でない話かも知れないけど、やる気になれば出来ると思う。訓練士を養成することで雇用が創出されるし、無駄に吠える犬が役に立つ犬になる。何より殺処分される犬を減らせるはずなんだけどなぁ……。