らんかみち

童話から老話まで

自然な不自然

2008年09月17日 | 社会
3冠のピストリウス、亡き母が支えた快走(読売新聞) - goo ニュース

 インターハイだったか何だったか、高校の体育館で壮行会が行われ、相撲部はまわしを着け、新体操はレオタード、水泳部は水着を着て壇上に上がっている写真を見て、それは違うだろうと思いました。部活だからユニフォームを着るのは当然としても、体育館でフンドシや水着はおかしいだろうと思ったんです。相撲部だからといってフンドシで通学はしないでしょう。
 
 北京パラリンピックで陸上の選手が義足をつけているのを見て、あの人たちの中に交じったなら、足が両方あるって恥ずかしいとぼくなら思うかもしれません。だって周りがみんな義足なら、「おまえなにやってるんだ、早く片足を切断せんか!」なんていわれそうじゃないですか。
 
 通学電車でレオタードや水着を着て女子高生に乗られた日にゃ男は目のやり場に困るでしょう。義足で乗られても注目を浴びるでしょう。ですがパラリンピックで車椅子は当たり前だし、競技を観ている限りそれが人間としてのハンディだとは思えなくなってきたりします。
 
 ものにはTPOってあるということですが、それって単に先入観とか思い込みとか既成概念に過ぎないのではないでしょうか。男がニューハーフに惚れたって、女が女に惚れたって、男同士だって、そういうのって案外自然なことなんかなって思う今日この頃です。