M馬日記(元、日曜レーサー)

塩噴きじいさんの独り言
※2011年11月をもって一時停止
 (再開未定)

【読書】追い風ライダー

2015年03月14日 | Weblog
 『追い風ライダー』

  徳間書店
  米津一成 著
  ISBN978-4-49-893951-9
  ¥630+税


主人公がそれぞれ違う短編6話が繋がっている連作。
著者はきちんと自転車に乗っている人(笑)。

弱虫ペダルといい、オーバードライブといい自転車マンガって正直、
「ありえない」ことの連続でしょ? 近藤史恵さんの「サクリファイス」
の4作品はありえるプロのお話。これはごく普通のそこら辺の自転車好き
な庶民のお話です。


そうよね~と読み進めていった5話目。
「さとうきび畑」という題がついていますが、この話にググっときました。
ピンとこられた方はさすがにするどいですが、ツール・ド・オキナワ210キロ
を中心に据えた展開。あるきっかけでレースから遠のいたぼくは、ひょんなこと
から知り合った女性をきっかけに再びオキナワを走ることになるのだが・・。

ということなんですけど、走ったことがないと絶対にかけない内容です。
それにかつてあったトンネル内の大落車、貝殻をミックスした沖縄の道路のこと。


『なんで自分はレースやっていないんだろう?』


と読み終えてしばらく考えてしまいました。

あ、この話でちょっと笑えたのが、奈良橋さんという熟年レーサーが出てくる
んですけど、これ絶対に奈良浩さんがベース(笑)。実際に話したこともない
んですけど彼の戦績やブログ等からそう推定するのはとても容易です(笑)。


自転車好きがその魅力を誰かに伝えたい、という思いがつまった読了感も
なんだか微笑ましい、前を向ける1冊です。 
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