北国の風土と心象を反映した絵画で知られる佐藤萬寿夫さん(札幌、新道展会員)の個展が、さいとうギャラリー(中央区南1西3、ラ・ガレリア5階)でひらかれていますが、今回は小品のみ。それでも、「北の風」と題した一連の作品には、硬質の抒情が光っています。
11日-16日(日)10:30-19:00(最終日-17:00)
今週は、ほかにもたくさん絵画展を見たので、十把ひとからげでもうしわけないのですが、まとめて紹介します。
札幌時計台ギャラリーは、A室の「Bridge展」については、すでにアップしました。
B室は「第4回萌展」。
浅水邦子、井村郁子、菊地美智子、木本アツ子、清水アヤ子、渋谷美智子、鈴木裕子、平原郁子、三浦かず子、宮下久子の10氏が絵画を出品しています。
渋谷さん(新道展会員)「奏でる」は、ギターを弾く男性を、渋谷さん独特のやわらかいタッチで描いています。ほかにスペインのスケッチもあります。
清水さんの「宇宙飛行士(天女)」は、黄色の矩形の組み合わせによる、独特の抽象画。平原さんは野の植物を丹念に描いています。
C室は、第3回桜庭英明色えんぴつ画展。。
干した魚や野菜、花などが、色鉛筆とは思えないリアルな描写で描かれています。
D室は「ブランの会展」。
河村美穂、酒井陽子、柴田浩一、菅野瑠美子の4氏が、静物や風景などを描いた油彩を展示しています。手堅く写実的な作品がそろいます。
先生の川畑和江さん(道展会員、札幌)が賛助出品しています。
E、F室「金の眼展」。
佐藤毎子さん「窓辺のボタン」「静物」は、丁寧な描写が、好感を持ちました。
赤田久美子さん「彼方」は、逆光気味の馬を描き、パステル画ふうの色あいです。
本間智恵さん「新緑」は、女性の赤いセーターの影に緑を差すなど、補色を使っています。
いずれも4月10日-15日(土)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
一虹会展 10回記念展
元拓銀の従業員でつくる絵画サークル。
戦後は一時、かの田辺三重松(函館出身の行動美術創立会員)に絵を見てもらったこともあるという伝統ある団体でしたが、しばらく活動を休止。やっと再開したと思ったら、こんどは拓銀が破綻して、なくなってしまいました。
「我らが母屋」という題で拓銀本店を描いている絵がありましたが、なかなか悲哀が感じられます。
例年は札幌市資料館でひらいているのですが、今年は記念展とあってか、会場は年配の方でごった返していました。
作品は写実的な風景画などが大半。新道展では常連の伊藤冲さん、飯田常男さんらの作品もありました。
4月11-16日(日)
ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A)
茶廊法邑では、ミズノヒサシさんの日本画展。
春は桜、夏は海、秋は落葉、冬は雪原と、四季をテーマにした大作(額装)がメーン。
このうち春と秋は木が描かれていますが、それも一部だけで、あとはストロークと色彩が画面を覆っています。夏や冬はほとんどかたちのあるものが描かれていない、抽象画のようにも見えます。
4月5-17日(月)
茶廊法邑(東区本町1-1-8-17)
地下鉄東豊線「環状通東」駅下車、4番出口を出て左側に行き、突き当たりの変則交叉点を左折、3つめの信号(法国寺の角)を左折し、すぐ。
□サイト
守屋勤油絵展
「日本の四季と民家を描く」という副題がついています。
すっかりめずらしくなったわらぶきの屋根を全国に探し、精緻な筆遣いで描いています。
また、ドラマチックに朝日が昇る情景は、千葉県手賀沼のもの。近くにアトリエがあるのだそうです。
守屋さんは1935年(昭和10年)根室生まれ。
4月12-17日 10:00-20:00(最終日-18:00)
丸井今井札幌本店 一条館8階美術工芸ギャラリー(中央区南1西2)
11日-16日(日)10:30-19:00(最終日-17:00)
今週は、ほかにもたくさん絵画展を見たので、十把ひとからげでもうしわけないのですが、まとめて紹介します。
札幌時計台ギャラリーは、A室の「Bridge展」については、すでにアップしました。
B室は「第4回萌展」。
浅水邦子、井村郁子、菊地美智子、木本アツ子、清水アヤ子、渋谷美智子、鈴木裕子、平原郁子、三浦かず子、宮下久子の10氏が絵画を出品しています。
渋谷さん(新道展会員)「奏でる」は、ギターを弾く男性を、渋谷さん独特のやわらかいタッチで描いています。ほかにスペインのスケッチもあります。
清水さんの「宇宙飛行士(天女)」は、黄色の矩形の組み合わせによる、独特の抽象画。平原さんは野の植物を丹念に描いています。
C室は、第3回桜庭英明色えんぴつ画展。。
干した魚や野菜、花などが、色鉛筆とは思えないリアルな描写で描かれています。
D室は「ブランの会展」。
河村美穂、酒井陽子、柴田浩一、菅野瑠美子の4氏が、静物や風景などを描いた油彩を展示しています。手堅く写実的な作品がそろいます。
先生の川畑和江さん(道展会員、札幌)が賛助出品しています。
E、F室「金の眼展」。
佐藤毎子さん「窓辺のボタン」「静物」は、丁寧な描写が、好感を持ちました。
赤田久美子さん「彼方」は、逆光気味の馬を描き、パステル画ふうの色あいです。
本間智恵さん「新緑」は、女性の赤いセーターの影に緑を差すなど、補色を使っています。
いずれも4月10日-15日(土)
札幌時計台ギャラリー(中央区北1西3 地図A)
一虹会展 10回記念展
元拓銀の従業員でつくる絵画サークル。
戦後は一時、かの田辺三重松(函館出身の行動美術創立会員)に絵を見てもらったこともあるという伝統ある団体でしたが、しばらく活動を休止。やっと再開したと思ったら、こんどは拓銀が破綻して、なくなってしまいました。
「我らが母屋」という題で拓銀本店を描いている絵がありましたが、なかなか悲哀が感じられます。
例年は札幌市資料館でひらいているのですが、今年は記念展とあってか、会場は年配の方でごった返していました。
作品は写実的な風景画などが大半。新道展では常連の伊藤冲さん、飯田常男さんらの作品もありました。
4月11-16日(日)
ギャラリー大通美術館(中央区大通西5、大五ビル 地図A)
茶廊法邑では、ミズノヒサシさんの日本画展。
春は桜、夏は海、秋は落葉、冬は雪原と、四季をテーマにした大作(額装)がメーン。
このうち春と秋は木が描かれていますが、それも一部だけで、あとはストロークと色彩が画面を覆っています。夏や冬はほとんどかたちのあるものが描かれていない、抽象画のようにも見えます。
4月5-17日(月)
茶廊法邑(東区本町1-1-8-17)
地下鉄東豊線「環状通東」駅下車、4番出口を出て左側に行き、突き当たりの変則交叉点を左折、3つめの信号(法国寺の角)を左折し、すぐ。
□サイト
守屋勤油絵展
「日本の四季と民家を描く」という副題がついています。
すっかりめずらしくなったわらぶきの屋根を全国に探し、精緻な筆遣いで描いています。
また、ドラマチックに朝日が昇る情景は、千葉県手賀沼のもの。近くにアトリエがあるのだそうです。
守屋さんは1935年(昭和10年)根室生まれ。
4月12-17日 10:00-20:00(最終日-18:00)
丸井今井札幌本店 一条館8階美術工芸ギャラリー(中央区南1西2)