北海道美術ネット別館

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■NAC展13th 陶による造形 (8月7日終了)

2007年08月07日 23時42分00秒 | 展覧会の紹介-工芸、クラフト
 うつわではない、オブジェとしての陶の可能性を追求するグループ展。
 年によって顔ぶれがすこしずつ変わっておりますが、今回は、昨年とおなじ滝本宣博、林雅治、堀江隆司、前田英伸の4氏が参加しています。

 筆者があれこれ書くよりも「Ryoさんのいーとあーと」の「掲示板」にくわしく紹介されているので、そちらをごらんになったほうがよいかと。

http://ryo.gokigen.com/bbs/joyful.cgi

 滝本さんの作品は、紙か布をくしゃくしゃっとまるめたような感じです。
 土を数ミリという薄さにしたためで、もっと厚ければ割れていたのだそうです。じっさい、1点はふたつに割れていました。
「壊れた平和」「壊れやすい平和」という題がついていることについては、滝本さんは
「あまり意味はありません」
とおっしゃっていましたが、どうしてどうして、深い寓意をはらんでいると思います。

 林さんは、以前はにょろにょろした曲線が特徴の白い立体でしたが、近年は直線的、幾何学的な立体です。
 あのー、ただ、重箱の隅をつつくようでわるいんですけど、「立方体」じゃなくて「直方体」だと思うんですが…。

 前田さんは、台の上に、ひょろ長い曲線が連なったオブジェ。

 夕張在住の堀江さんは、半球をつなげた中に、夕張のボタを詰めています。ただし、1個だけは、球になっておらず、半球だけになっています。
 ボタのもつ荒っぽい雰囲気は堀江さんらしい“怒り”を感じさせます。
 ところで、夕張市の財政破綻にともない、アトリエにしてきた「創作の館」から追い出されそうだ-というお話でしたが、その後、どうなったんでしょうか。
 

07年8月2日(木)-7日(火)10:00-18:00
大同ギャラリー(中央区北3西3、大同生命ビル3階 地図A

■2006年
■第9回NAC展
■造形展・風の中の彫刻展


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