NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

日本各地で生き物や自然とかかわってるあなた、つながりの一つに「魚部」という場を加えませんか?

694号【2007年度「ヤナギスブタ」調査より。】

2008-01-11 00:24:32 | Weblog
(2007.11.4の活動より)


県北のある地方にある、とても小さな溜め池に出かけた。
目的は、ヤナギスブタが今年度も生育しているかを確認するため。


2003年秋に、この池でヤナギスブタに出会って以来、ほぼ毎年
生育確認のために訪れている。


福岡県ではヤナギスブタは、絶滅危惧1A類。
県内では、たった2ヶ所でしか確認されていないという。


そして、この池はその2ヶ所はない池。
つまり、福岡県3ヶ所めの自生地というわけ。
だから気になって、今年も無事でいてくれと思って、訪れているのだ。





なかったらどうしよう。
と思いながら、池に上がっていくと・・今年もあった。

ただ、株数はそんなに多くない。
ミズオオバコもかなり今年は少ないように思う。





昨年末から、キボシチビコツブゲンゴロウ生息地保全のために
あれこれと取組を続けている。

そのなかで、福岡県の水草の事情に大変お詳しい方にも
話をうかがったりした。

お話では、このエリアは10数年前までは水草の非常に豊かな
場所だったが、近年は年々状況悪化が著しいとか。

魚部が数年前からだから、僕らはその素晴らしい時代を
本当には知らないことになる。

しかし、その数年前より環境悪化しつつあるのでさえ、
僕らは確かに感じている。


身近にあるこんな素晴らしい自然が、過去のものとして
語られることなど決してないようにしたいものだ。


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693号【水環境館の展示魚~①ユゴイ】

2008-01-08 22:48:59 | Weblog

北九州市立水環境館は、地元北九州の川や池、干潟の水生生物を
数十種いっぺんに見ることができる水族館だ。

市販の水槽とはいえ、生きものたちが生き生きしてる。
それだけしっかり愛情を持って世話されている。

しかも、入館無料!

こんな淡水系の水族館、他にはなかなか無いぞ。
そんな水館の生き物を時々、思い出したように紹介する。




【ユゴイ】

どこか南の地方から持ってきたモンじゃない。
正真正銘、福岡県産ユゴイ。
しかもこれ1匹しかいない、唯一の個体だ。

2005年8月採集時は3㎝くらいだった体も、すっかり大きくなった。
銀ギラギンの迫力も見るたびに増していく。

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692号【新春魚部バトル2008~上流ステージ】

2008-01-06 21:26:42 | Weblog
1月6日(日)

新年初の大勢魚部は、世代間バトル形式。
つまり、3年VS2年VS1年。


3年生は前部長のk村さん、2年生は現部長のもりさんの1人ずつ。
それに対して1年生はタイサ、ボス、ヤス、タクの4人がかり。


現役引退間近の3年生、脂ののった2年生に相手をしてもらって、
1年生がこの1年間の修行の成果をぶつけるという魚部の伝統行事。


上流ステージには、魚部仲間のNさんご一家も参戦。
今日、初めて一緒にギョブリました。
是非、次はNさん一家のフィールドでもギョブリましょう!




■はじまりはじまり。



顧問の「スタート!」の掛け声で、それぞれ川に散って行く。


このステージでは、「ある魚」が狙い。


■無我夢中



1年と離れて、3年と2年は上流で。




1年生は下流側で。


それぞれ黙々とただひたすら網をふるう。
顧問イノウエは特にすることなく、
あっちのバケツ、こっちのバケツと見て回る。ひと言で言えば、「ヒマだ」。


■結果や如何に?



チーム1年・・40匹!(予想以上に健闘)




チーム2年・・29匹(う!ま、負けた・・)




チーム3年・・42匹(先輩の面目躍如!)


というわけで、1人VS4人という圧倒的に不利ではあったが、
3年k村さん、まだまだ負けんぞと先輩の貫禄を示した。

もちろん、2年生もりさんも個人別結果では堂々の第2位。
午前中の第1ステージで力を使いすぎたにもかからず、大健闘。

1年も、本当に顧問の予想以上の結果。
このまま技量アップができれば、数ヶ月後の新1年が来ても大丈夫かな?

コメント (2)
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691号【冬のため池、水生昆虫。】

2008-01-02 13:57:57 | Weblog

http://blog.goo.ne.jp/gyobu2005/e/23fd69b3ad1fe59dd27037547629cd1c

↑688号のキボシチビコツブ冬期調査で見かけた、その他の水生昆虫。


■チャイロチビゲンゴロウ



2個体、見かけた。
他には、ヒメゲンゴロウ。

さっきNHK再放送番組でチャイロチビが出てた。
スゴイ生き物がいた、みたいな感じで登場した。
皇居の森の中を特集した番組で、水辺で見つかったとか。

「海辺の塩水混じりの中で生息しているし、移動能力もない」
「それが海から5㎞離れた皇居の淡水で見つかった」
→【結論】「昔、近くまで入り江があった時代に取り残され、世代交代してきた」

真面目そうな番組で植物の話なんかを“ふんふん”と見ていたのに、
突如すごい強引な話だった。

海辺の水溜まりでも普通に淡水の場所にいっぱいいるし、
海から2㎞以上離れた山の池でも見つかっている。

 そら、ないやろう!!

と思ってそこから興ざめしてしもうた。



■カタビロアメンボの仲間

水生昆虫図鑑を作るので、他の水生昆虫も見なきゃと探してみた。


 まあ、小さいこと!





1.5㎜くらいしか、ないんじゃなかろうか。
よく見ると、必ず網に入っている。

拡大してみたが(↓)、これではどうにも不鮮明。




重たい『日本産水生昆虫 科・属・種への検索』を開いてみたが、
何ケシカタビロアメンボなんだか、分からない。

このブリッとしたのはメスみたいだが、当てはまりそうなのが分からん。
「ホルバートケシカタビロアメンボ」か?とか思うが、この写真で
あれこれ考えても始まらないので、あきらめることにする。

拡大レンズでちゃんと撮るか、顕微鏡見るかせんとね・・


世間が年末の午後、さらに1㎜の世界にジッと没入していると、
大きさが違うのがいることに気付いた。

これも取りあえず、手元のμ720で撮ってみた。↓




ん? なんか細くない??

これまた帰って『日本産水生昆虫』を見ると、
オスはメスに比べて小型で細めの体型をしているものが多いようだ。

これはオス? それとも別の種??
いずれにしろ、何ケシカタビロアメンボか分からんのは同じだけど。


■分からんついでに、



ガムシもいた。
ガムシがまた、よう分からん。
というより、全く興味がなかったので学ぼうとしてこなかった・・

ちょっと勉強せんといかん。
同じような環境にいるのに、知らないままでは
その水環境を語れないものねぇ・・

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