NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

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新98号【念願のエツ料理を「かねひろ」で。】

2014-07-07 19:19:21 | 汽水魚

エツという魚がいる。

福岡県、というか筑後川に縁がある魚。

産卵のため、有明海からのぼってくる5月中旬から

7月中旬くらいまでのほんのわずか、漁がおこなわれる。


※あとで出てくる「かねひろ」のご主人によれば

7月はもう、産卵を終えて疲弊した個体が増えるため、

6月中が(ギリギリで7月初旬)が良いという。

なので、かねひろさんでは早めの7月10日まで、らしい。





で、そのエツ、魚部を名乗るだけに一度は食してみたいと

かねてから思っていた。

しかしながら、この時期はそれどころでは無い10数年。

いわゆる「自分の時間」なんて、ちょっとも無かった。

だって、通常の仕事があわただしい時期である上に、

【企画展】なんてのがあったから・・



もう、出来るか出来んかの焦りと不安の只中。

あれもこれも、あれは?これは?と頭の中は

進捗状況でいっぱいいっぱい。

2004年以来、初めて今年度はその企画展の無い梅雨時期

なんだね、そう考えると。






それは今回は置いといて。




いくつかあるお店から、「かねひろ」さん。

テレビに出ておられたご主人がすごく感じのいい方で

エツ料理もとても格安で美味しそうだったから。

(ホントにどちらもその通りやった!)





ご主人が毎日漁に出られて、それを出しているそうだ。





これが評判の「特エツ定食」

あのとっても貴重な魚を、この内容で2,600円・・


ま、でも、猫も杓子もウナギを出したり売ったりしてるのとは

根本的に全く違わいね。

基本的に鰻屋さん(や魚屋さん)だけで出せばいいと思うんだよね。

ちゃんと美味しく調理されて、それに対してちゃんと対価を・・

かつてに比べて激減した資源には、というか

何かよくわからん安売りで命を終えるウナギが不憫でならん。

あ、これあくまで個人的見解ね。

しかも、話がそれた。






まずは、骨せんべい。

奥が定番の鰻、で、ひと目でエツだ!というのが手前の。

ここでまずテンション上がる。





ほどなくして、「洗い」

本番、最初の一品でもう、MAX!

う、うまい、、、美味すぎます。

こんなだったんですね、エツ。




続けて、甘露煮&南蛮漬のW攻撃。

南蛮も定番のアジなどと違った淡白さというか

やんわりした儚げな味で美味い。


が、川魚の鉄板料理、甘露煮が抜群。

かねひろさんの味付けが非常に好み。

子持ちのエツで、それがまたすばらしい。





最後は、フライとすり身揚げ。

やはりフライも淡白なやさしい味わい。

すり身揚げは、ふわっふわっ!

で、これらの手前の奇妙な形のもんは・・



そうっすね、、あの特徴的なヒレの唐揚げ!





地元の方々で大賑わい(地元の方、エツ食うんですね!)。

お店のおばちゃんたちも、とても気さくで親切で、気持ちが良かった。

で、レジで、わざわざご主人を呼び、出てきてくださったのには恐縮・・

画面で見たのと同様、すごく丁寧で謙虚な感じのご主人で

いろいろ人生勉強をさせていただいた。


※後日、ギョブ図鑑シリーズの中から、魚が載っているものを

送らせていただいた。








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