NPO法人北九州・魚部 「魚ぶろぐ」

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新33号【何を目指したかったんだろ?】

2014-05-14 19:20:04 | ビオトープ


お隣のS県U市の山中。

山道の途中に突然、これが出現。







地元発行の山歩きパンフに載っていたので、興味津々で楽しみだったが

愕然とした・・・



どうしてここまでオソマツなものが作れるのだろう?

こんな山の中に、こんな杭で囲った何かがどうして要るのか?



きっとビオトープと言う名前に乗っかり、作ってみたかったのかな。

でも、きっと数十万どころか百万単位のお金(税金?)が

使われているに違いない。

こんなビオトープでも当然何らかの生き物がいないわけないので、

(まして、山の中だし)

大きく譲ってその観点からは

ビオトープと言えなくはないかもしれんけど。



昔の魚ぶろぐでも書いたけど

行政や施工業者に限らず、一般的にビオトープ(や多自然工事)というと

いかにもわざわざ作りました的なもの(≒公園的、ORお庭的)が

非常に多い気がする。



それは大がかりな公的なビオであれ、個人のガーデニング・ビオであれ

「ここにビオトープ作りました」という目に見える結果(形)が欲しいからだろうか。

例えば、ビオトープの一つでよく作られることが多い、水辺ビオにしても

いかにも自然的なものを作ってしまうと、

「ホントの自然」と区別が付かなくなって具合が悪い(!?)のだろうか。



  “これじゃあ、うちの近所の草ぼうぼうの場所と一緒だぞ!

   あるいはこんな水溜り、昔はナンボでもあって珍しくない!

   はたまたこんな雑草の生えた水溜り、蚊が出るじゃないか!

   等々、言われて挙句、

   そんなものにお金をたくさん使ったのか?”



というのは邪推しすぎかもしれんけど、個人はともかく

技術がある業者さんがきちんとお金を費やしたなら

もっとマシな、

換言すれば、かつてはどこにもあって、人間の手で今は消失した

そんな自然を再現するビオトープは作れないわけないと思うんだが。

ビオトープ管理士だとか、中身はよう知らんのやけど

そういう資格は世間にあるのにね・・



もっと生き物目線で、もっとイメージ豊かに、もっと確かな意志を持った

そんなビオトープや多自然工法的なものが増えたらいいのに。

発注する側、作る側の自然体験を通じた思考が必要なのかなぁ・・



都会に限らず、田舎にしたって(あるいは田舎だからこそ)

ちょっとした水辺を、それも自然度の高い水辺を

人為的であっても作ることで

(自然のままよりも敢えて人がした方が良いと思うけど)

その地域での持続的な生息の可能性が高まる、

そんな生き物は多いんじゃないかと思うのですよね。



自分自身はその土地に住んでもないし、所有者でもないし

あるいは行政の担当者でもないので

願うしかできないのが残念なことも多々あるのですが。

(だから少しでも何とかならんかというのが、

 “北九州・魚部”の目的のひとつでもあると考えてます)











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