端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回)
・『うみねこのなく頃に Episode1:Legend of the golden witch』4巻(完結)
・『のだめカンタービレ』23巻(完結) ※ 続刊情報追記
・『大江戸ロケット』3巻(完結)
・『フリージア』12巻(完結)
感想、遅れまくりでありんす。
今回は、完結作品いろいろ・・・これらの作品については、もっと語りたいんですけどね。
話の内容に触れる部分があります。
『うみねこのなく頃に Episode1』4巻
(原作監修:竜騎士07先生 作画:夏海ケイ先生)
[あらすじ]
時は1986年。 大富豪・右代宮家の所有する六軒島にて起きる連続大量殺人!
そこにちらつく「魔女」の影!これらの惨劇は「魔法」によるものか?はたまた「トリック」か?!
右代宮 戦人(うしろみや ばとら)は「魔法」の存在を否定し、事件の真相に挑む!
[感想]
エピソード1は本作品における「出題編」の1つであり、18人(+α)の登場人物の顔見せと
「事件」が語られる構造になっているのですが、ラストのとんでもない展開には唖然。
しかし、物語終盤での「手紙」のシメの一文には、はからずもグッと来てしまったり・・・
エピソード2以降はさらにカオスな展開をみせますが、きわめて見事な構造の作品であり、
久々に「思考の迷路」に誘われた物語・・・ぜひ、「つづき」を体験してみたいものです。
『のだめカンタービレ』23巻
(二ノ宮知子先生)
[あらすじ]
奇行がめだつ音大生の野田恵(通称:のだめ)。 彼女にはピアノの才能があった!
指揮者になることを目指す音楽エリートの千秋真一は、彼女と関わり合う中でその才能を
開花させようと試みるが・・・。 きまぐれで楽しくアグレッシブな、クラシック音楽コメディ!
[感想]
フィナーレが早すぎる!・・・と感じるのも、この作品に惹きつけられていた度合いが高く、
その世界に魅了されていたがゆえに、「もっと読みた~い」という想いが強いからでしょう。
「小さなことが そのこと全てを変えてしまうことがある」 “ゴミの部屋”から始まった2人。
シュトレーゼマンが述べる一言が、のだめと千秋に必要なことだったのだな・・・と得心。
最後のセリフも『のだめ・・・』らしい言葉で、苦笑交じりなのだけど、ああ楽しいな・・・と。
(※) どうやら、「アンコール オペラ編」が24巻として刊行される予定のようですね。
『大江戸ロケット』3巻
(漫画:浜名海先生 原作:中島かずき先生
キャラクター協力:マッドハウス)
[あらすじ]
原作は、劇団☆新感線の演劇『大江戸ロケット』。
「天保の改革」期の江戸。 贅沢が禁じられるご時世に、玉屋清吉はハデな花火をつくる。
ある日出会った少女・ソラの願いで、「月まで届く花火」を作ることになったのだが・・・
[感想]
舞台は江戸なのだけど、ソラをはじめとする異質な存在もあって、SF的な世界観もあり。
私はアニメ版で知ったもので、原作がどのように展開するのか存じ上げないのですが、
『あとがき』にもあるように、消化できていない話も多いようで残念無念。
絵柄がある作品に似ているもので、現在お休み中のその作品を読みたくなってしまった・・・
なんて話には関係なく、けっこうマンガ的に「読ませる」作品。これで終了は、もったいない!
『フリージア』12巻
(松本次郎先生)
[あらすじ]
11巻プチ感想をご参照ください。
田中慶太への「執行」が決定され、叶ヒロシ「さいごの仕事」が始まる。
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[感想]
吐き気をもよおすほどの不安定感をおぼえつつ、それでも引き込まれ続けた物語。
劇中語られる叶にとっての「生きる」ということの定義と、その中での「仕事」の位置づけ。
終盤での彼の行動はそれらの具現であり、「中途半端じゃ終われない」ことだったのだろう。
そして驚いたのは、叶の「会話」がある種明確な意図をもってなされていたということ。
ラスト、周囲の人々が消えているのが、なにげに恐ろしいんだけどね・・・・・・・・・