『週刊マンガ日本史』が刊行されています。
私は今のところ、「01卑弥呼(藤原カムイ先生)」 「04聖武天皇(里中満智子先生)」を購読。
さすがに、毎週購読するのはキツイ(^_^;)
しかし、中大兄皇子の次が聖武天皇とは・・・
それまでの流れは、里中満智子先生の『天上の虹』などを読め!ということですね!!
・・・まだ終わってない作品ですけど。
(『天上の虹』は「持統天皇物語」、中大兄皇子の娘である持統天皇の生涯を描いています)
本誌の方の内容は、ジュニア向け学習マンガなので、簡易にわかりやすいもの。
それはよいのですが、無駄に大きい誌面は・・・どうなんでしょう?
ジュニアシリーズとしては読みやすいのかな??
【卑弥呼】
「卑弥呼」の方は学習マンガとしては・・・イマイチ。
でも、それもやむを得ないかな・・・と思います。
「卑弥呼」はおろか邪馬台国ですら、ハッキリとわかっていることは少ないのですから(^^;)
それゆえに、「占い」によって国政を導いたという女王・卑弥呼のイメージや、
じっさいに陣頭指揮をとっていたであろう弟と卑弥呼の関係に、
見るべきものがあると感じます。
そして、〝日本の歴史のはじまり〟が神秘的に描かれていたのも、面白かったな~。
【聖武天皇】
「聖武天皇」の方は、やや詰め込み気味な感はあるものの、
そのぶん内容は充実したものであると感じました。
『天上の虹』をはじめとする里中先生作品に親しんできた人ならば、
かなり楽しめるのではないでしょうか・・・私とか(^◇^;)
光明皇后(光明子)や元正天皇(氷高皇女)、安倍内親王(孝謙天皇)などなど、
おなじみ?の面々を見れたのは、よかったな~・・・なんて。
里中先生の作品では、『女帝の手記-孝謙・称徳天皇物語』のあたりですね。
(それ以前の時代を描く『長屋王残照記』もあります)
本誌では、聖武天皇と天皇に関わった人々のことや、天皇ご自身の「仏」への傾倒ぶり。
そうしたことが、わかりやすくイメージに残るような描き方でありました。
【今後】
4コマ漫画読者としては、『タマさん』の森ゆきなつ先生が描かれる
足利尊氏に期待! ちょー期待!!(ちょー言うな) カッコイイぜ尊氏!!!
本来なら全て読んでみたいのですが、我が脳内大蔵省が「だ~め」とささやくので無理。
それでも、
・雪舟(藤原カムイ先生) ・シャクシャイン(村上もとか先生) ・杉田玄白(六田登先生)
・勝海舟(安彦良和先生) ・東郷平八郎(柏葉比呂樹先生) ・野口英世(星里もちる先生)
などは、読んでみたいところ。
また、
・源平合戦あたりで「源義経」と「源頼朝」が、それぞれ分かれているのはなぜ?
(奥州藤原氏の話を義経にからめてくるのかな??)
・戦国時代、信長はわかるし、信玄も何となくわかるけど、「明智光秀」が単独なのはなぜ?
(これは・・・よくわからんです。信長の方面軍司令官の話かなあ・・・)
・「石田三成」も単独なのが、よくわからない。 「徳川家康」の〝敵〟だからかな。
(秀吉の官吏という位置から、豊臣政権運営の話につなげるのかな? もしくは関ヶ原?)
といったことが気になります。
いずれの人物も、対になる存在がいるので、
勝者・敗者それぞれの視点で、描いてゆくのかもしれませんね。
他には・・・いや、本来なら全部読みたいのですけど、
・近松門左衛門 ・本居宣長 ・木戸孝允 ・尾崎行雄 ・東条英機
あたりに注目でしょうか。
私としては、あまり「偏り」のない内容を期待しつつ、
今後を楽しみにしておきたいと思います。