五里霧中

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◆ 「お気に入り」 プチ感想65

2010年04月25日 | ◆「お気に入り」 (旧プチ感想)

端っこの「お気に入り」プチ感想です。 (前回

 

・『マリア様がみてる』1巻 [コミック版文庫]

・『マリア様がみてる』2巻 [コミック版文庫]

 

 私はこの作品、原作小説未読で、アニメ版のみ視聴(第3期は未視聴)していました。

 コミックスも未読だったものの、今回、文庫で刊行されるとのことで購読したのですが・・・

 これがすんごい面白かったー! アニメ版でも楽しんでいた作品でしたが、

 このコミック版で面白さを再確認したというか、再発見したような気分。

 物語の内容はだいたい覚えているけど、早く次の巻が読みたいほど楽しみです!

 

 

『マリア様がみてる』1巻

(長沢智 先生  原作:今野緒雪 先生)

 伝統ある名門校、私立リリアン女学園の高等部にかよう1年生・福沢祐巳。

 あこがれの上級生、“紅薔薇のつぼみ”小笠原祥子との出逢いを経て、

 生徒会活動を手伝うことになった彼女と、その周囲の人々の学園生活物語。

 

 「スカートのプリーツは乱さないように セーラーカラーは翻らせないように

 ゆっくりと歩くのが ここでのたしなみ」・・・という優雅な校風のリリアン女学園。

 

 主な舞台となるのは、そんな学園の「山百合会」と呼ばれる生徒会。

 そこのメンバーたちと主人公・祐巳との関わりが、この物語の大きな要素。

 本作品は、1人1人の個性的な登場人物のみならず、彼女たちの紡ぎだす関係性にこそ

 大きな魅力があると感じます。

 

 その関係性をつよく特徴づけるのは、「姉妹(スール)」というシステム。

 これは、上級生からロザリオを受け取ることで、「姉妹」の契りを交わすというもの。

 ロザリオを受け取った下級生は「妹(プティ・スール)」となり、「姉(グラン・スール)」から

 さまざまな指導を受け、その交流により学園生活を充実させることとなります。

 

 はじめ、主人公・祐巳に「姉」はいないものの、あこがれの存在である祥子との関わりが、

 まずは物語の主軸になる展開。

 

 一般生徒というだけでなく、性格も庶民的というかお嬢様っぽくない祐巳は、

 いかにも高嶺の花といった風格の祥子に対してドギマギしまくり。

 ひょんなことから、祥子が所属する「山百合会」の活動を手伝うこととなり、

 しだいに祥子との関係を深めてゆきます。

 

 祥子に対して一途で健気な祐巳と、楚々としながらも結構キツイ所がある祥子との関係は、

 見ていて面白かったり微笑ましかったりと楽しませてくれるのですが、何というかそれ以外

 にも、この2人が一緒にいたり会話したりするシーンでは、特別な雰囲気を感じたりもして

 しまいます。上手く言えないんですけど、特別な感覚。

 

 もちろん、祐巳とそのほかの「山百合会」メンバーたちとの交流も面白く、

 この巻の後半では、祐巳と同学年でもある島津由乃と、その「姉」支倉令のエピソード

 があって、祐巳と2人(とくに由乃)との関係の深まりが描かれます。

 

 そんな作品空間は上品で穏やか、優雅に静謐、神聖にして美麗。

 それでいて少女たちのかしましさ・コミカルさ、そして心情の真摯さも含んでいて、

 知らず知らずのうちに引き込まれてしまいます・・・少なくとも、私はそうでしたー!

 

 

『マリア様がみてる』2巻

(長沢智 先生  原作:今野緒雪 先生)

 この巻で描かれる主なエピソードは、「山百合会」のセクハラ王・佐藤聖に関する物語。

 

 リリアン女学園高等部における生徒会、「山百合会」。

 そのトップを務めるのは、3人の「薔薇さま」、

 紅薔薇(ロサ・キネンシス)、白薔薇(ロサ・ギガンティア)、黄薔薇(ロサ・フェティダ)。

 

 この「薔薇さま」という肩書きも、本作品を面白く彩る要素の1つでしょう。

 会長・副会長・書記・会計といった役職を、3人が均等に担当しているようです。

 響きがカッコイイですよね。「ロサ・むにゃむにゃ」て、どこの悪の幹部だよっ!・・・とか(ぉぃ

 

 そして、このうち「白薔薇さま」の位置にいるのが、佐藤聖。

 主人公・祐巳に対して、セクハラまがいのスキンシップを仕掛けてくるフランクな人物。

 お嬢様っぽくない自由人タイプであり、それでいて美形な頼りがいのある3年生。

 そんな彼女の過去にまつわるエピソードは、ふだん陽気な人物の「陰」の部分をのぞき見る

 ような気分にさせられて、引き込まれます。

 

 聖の過去は、彼女の友人である「紅薔薇さま」「黄薔薇さま」がなるべく触れないように

 守っているほどのワケありらしく、読者として気になるのはもちろん、

 そうした「友人を守る姿勢」などに清々しいものを感じたりも・・・

 とくに私は、「紅薔薇さま」水野蓉子がお気に入りキャラクターなもので、

 彼女と聖の友人関係も興味深いものなのです。(ちなみに蓉子は祥子の「姉」)

 

 そして、人と接することに対して不器用な少女の、はかなくも激しい心情と苦悩が描かれる

 過去編『白き花びら』のエピソードは、胸が引き裂かれそうになる痛みを感じさせつつ、

 ラストでは、切なくも透明な清涼感をもたらす感覚で、読者を包んでくれることでしょう。 

 この話を読み終わった後、読者の多くは「白薔薇さま」佐藤聖が

 どうして1年生の藤堂志摩子を「妹」にしたのか、気になって仕方なくなるはず!!(たぶん)

 コミックス版でも、早く読んでみたいですね・・・『片手だけつないで』。

 

 また、祐巳が聖にさそわれて「合宿」へおもむくエピソード『長き夜の』も、

 それまでのシリアス路線とは一風変わったコミカルな話で楽しませてくれたり、

 とにもかくにも、面白いです!

 

 

 そいえば、本作品は実写映画化されるんでしたね。

 今回、コミック版文庫を読んでみて、ふたたび「マリみて熱」がわきあがってきた私としては、

 どうなるのか大いに期待したいところです!

 

 

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