五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがホーム 感想

2018年03月24日 | ◆4コマ誌① まんがホーム

2018年4月号

 

 表紙は、卒業式(しかも中?高?)な、らいかさん!
 桜舞い散る季節を感じさせる空気感が、爽やか暖かい・・・
 他、マツ係長は袴姿、太一くんは「ちこくちこくー」で、春めいてます。

 

 

 今月の「父という自覚で賞」は、『もっと!夫婦な生活』より、ダンナさん!

 

 前回、みえこさんにおめでたの兆候が出ていましたが・・・

 現在3ヵ月、順調とのことで周囲はお祝いムード。
 そこで「ダンナ大喜びなんじゃないの?」と聞かれるのですが、
 ダンナさんは「心の準備ができてない」と、やや混乱気味なのが気になる所。

 どうも、「父親になる」という自覚ができていないらしく、
 「覚悟が足りない」「自信もない」と、部長さんに漏らしていたのが切実でした。

 しかし、そんなダンナさんにカツを入れる部長さん。
 曰く、父親になる自覚だの覚悟だの自信だの、そんなものありはしないと、
 断言していたのが頼もしかったですね。

 確かに「子供できました」と言われた瞬間に、とつぜん父親になれるわけではない。
 自覚だ何だのは、あとからついて来るものだと語っていたのは、納得でありました。

 こうしたことは、父親の自覚に限らず、様々なことに当てはまるものですよね。
 あれこれ考えすぎて不安になるより、目の前のことをしっかりやっていくうちに、
 身につくものがある・・・ということなのでしょう。

 

 

【新連載!】

●おんなのおしろ (辻灯子 先生)

  

 3LDk住まいのOLさん、部屋には荷物が増えるばかり・・・

 【主な登場人物】
 ・井沢七海  : 3LDK住まいのOLさん。 増える荷物に悩まされている。
 ・元カレ   : 別れた男。 行き場がなく、猫と一緒に転がり込んでくる。
 ・竹本    : 七海さんの同期。 昇進して結婚予定と順風満帆。

 働いて帰ってきた七海さんを出迎えたのは、土下座する元カレくん。
 行き場がなくて、1ヵ月いさせてほしいとのことでしたが、1ヵ月後の退去を条件に
 住まわせてあげるものの、彼は猫も連れてきていて・・・

 と始まるお話。
 疲れ気味のOLである七海さんが、元カレくんの無茶ぶりに振り回されつつ、
 猫の世話をしなければならなくなる状況が、地味に面白そうな雰囲気です。

 また、同期の竹本さんは、昇進して結婚する予定があり、七海さんにとっては
 思う所もありながらも、竹本さんも七海さんにはコンプレックスを感じる部分が
 あるようで、そうした2人の関係も興味を惹かれるポイントになっています。

 そして、猫を押し付けるように、買い物に出かけたまま戻らない元カレくん。
 自分のミスをカバーするための行動なので、意外と誠実といえば誠実なのかも(^^;

 などなど、転がり込んできた元カレくん、の連れてきた猫との同居生活が始まる
 OLさんの物語となりそうですが、彼女の「おしろ」での暮らしがどのように
 描かれてゆくのか・・・ 新連載、今後も楽しみです!

 

 

【コミックス8巻、発売中!】

●孔明のヨメ。 (杜康潤 先生)

  

 くつろぎ月英さんではありますが・・・

 隆中、諸葛家へ戻ってきた月英さんと孔明さん、お湯につかって極楽モード。
 月英さん設計の浴槽で、くつろぐ姿にまったり感あります。

 そこで、荘園のことや、新野での出来事を思い出していると、頭が休まらない始末。
 さらに孔明さんのことを考えると、彼が新野の戦いで見せた冷静さや頼もしさを思い、
 のぼせていたのが可愛らしかったり。

 また、孔明さんの方も、月英さんに髪を整えてもらう際、いつもの月英さんと
 同じ手つきであることに、安心感を覚えているのが、よき夫婦といった感じでした。

 ただ、均くんや林さんには、自分たちが戦に関わっていたことは話せず、
 士元さんから聞いた話だと述べていたのが、面白かった。

 一方、都へ帰還した曹仁が、夏侯惇に敗戦の報告をおこなっていますが、
 戦下手だと認識している劉備にしてやられたことが不可解で、そこに荀彧も加わって、
 何者かが劉備に知恵を貸したのでは? と推測していたのが、不穏な所でありました。

 このことが、ある悲劇を生むことになるのですが、それはまだ少し先の話・・・
 鳥丸平定を成し遂げた曹操が、次に狙うのは南方、すなわち荊州。
 郭嘉がどのような戦を企図するのかと、荀彧は気にしていますが、はてさて。

 などなど、月英&孔明さんの仲睦まじさを感じつつ、曹操軍の動きが気になった今回。
 劉備さんは関羽さんに仕事のことで叱咤されてましたけど、関羽と書いて「おかん」と
 読んでいたことに大笑いしながら・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

【コミックス1巻、発売中!】

●マツ係長は女ヲタ (奥十 先生)

  

 アイドルオタクな係長さんと、彼女に振り回される部下くんと。

 マツ係長は優秀な女性・・・ですが、重度のアイドルオタクで、
 女性アイドルグループ「カラフル☆ワンダー」のしろたん推し。
 そんな彼女と、彼女に振り回される部下ウメくんのお話になっています。

 今回は、マツ係長の師匠である中学生・ツルさんの知り合い、ルリ姫さんが登場。
 彼女は「カラワン」のイケメン枠・青晴さん推しで、しろたん推しに厳しい人。

 しかし、青晴さんはしろたんと仲が良いらしく、そのことを述べると
 都合の良い解釈と一刀両断するありさまで、一番の仲良しはあかのであると
 豪語していたのが、ドルヲタ談義っぽくて面白かった。

 ツルさんによれば、青晴さんはみんなと仲良いとの話でしたが、しろたんとは
 プライベートでも一緒にいるため、特に仲が良いとのこと。

 そして、みんなでカラオケに行った際、画面の中の青晴さんがしろたんと絡むとき、
 ルリ姫さんが反応することに気付いたウメくんが、鋭い指摘で彼女の真意を見抜き、
 素直な言葉を吐かせていたのは、痛快でありました。

 何だかんだで、オトナなマツ係長の対応で、ルリ姫さんもヲタ友グループの一員に。
 その際、自分がヤな奴だと思われることをしていると自覚していたことや、
 赤面しながら応諾していたのが、けなげで可愛らしかったですね。

 などなど、青晴さん推しのルリ姫さん登場で、盛り上がるヲタトーク。
 ヲタではないウメくんの存在が、落ち着きを与える印象で、そんな所に安心感を
 覚えつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

【ゲスト作品】

●巨匠のほほえみ (じろあるば 先生)

  

 天国の芸術家3人が、地上の人間にインスピレーションを与えるお仕事。

 【主な登場人物】
 ・クロード・モネ      : 策士的な所のあるまとめ役。
 ・オーギュスト・ルノアール : モネに乗せられやすい素直さ。
 ・エドゥアール・マネ    : ルノアールに何かと押し付け気味。
 ・鈴木美香         : 日本の美大に通う3年生。

 天国の「美」を司るエリアにいる3人組、モネ・ルノアール・マネ。
 有名画家として知られる彼らが、ヴィーナス様の命により、地上の芸術家に
 インスピレーションを与える仕事をするのですが・・・

 といった感じのお話。
 3人とも気まぐれで、どうもスランプ気味らしく、仕事がはかどっていない様子で、
 美大生・鈴木さんの創作を導くはずが、グダグダと会話するばかり。

 堅苦しくて華がなく、質素な部屋に住み、石膏像と会話してしまう鈴木さんを見て、
 その暗さに滅入ってしまい、ますますやる気を失う3人が、もどかしい。

 とはいえ、彼女の描く絵に強くダメ出しし、やり方を押し付ける教師に反感もったり、
 また、彼女自身が前向きに創作に取り組む姿に触れて、3人も前向きになっていたのは
 よかったですね。

 などなど、創作を導く3人の芸術家のお話。
 モネの闇な部分が毒になっていて可笑しかったりと、彼らの個性も面白味。
 鈴木さんの創作の行方も気になりますし、つづきに期待したい所です!

 

 

【最終回!】

●おかあさんがいっしょ! (木村和昭 先生)

  

 姑様と嫁さんのドタバタ日常4コマも・・・最終回!!

 【偵察】帰宅した姑様を迎えるみい子さん、「見てきました?」と尋ねてますが、
 玉男さんは桜並木のことだと思ったものの、花見の屋台の話だったのは笑!
 さすが姑様といった貫禄です(^^;

 【体重計】お風呂上りに体重計に乗る姑様でしたけど、思いの他やせていて驚き。
 怪しんだみい子さんが壊れているのでは?と考えて乗ってみると「こわれてない」。
 と思ったら、玉男さんが確かめることで、やはり壊れてたと判明するのは愉快でした。

 【ノラの旅立ち】日本に飽きたから、世界一周の旅に出ると述べるノラさん。
 それを聞いて、貧乏旅行かと思ったみい子さんでしたが、予想外に豪華なようで、
 ノラさんのお金の使い方がわかったのは面白かった。 こーゆー使い方する人なんだ。

 【春】朝から出かけた姑さんとみい子さんに、会社へ行く途中で会う玉男さん。
 何やら行列に並んでいますが、どうも並ばないと買えない桜餅を買いに来ているらしく、
 さすが食い意地はってるな~と笑! それでこそ、姑様とみい子さん(´▽`;)

 といった感じに、ノラさんの旅立ち以外は、とくに最終回感もなく、
 いつも通りの日常風景が描かれてのシメとなりましたね。

 本作は、姑と嫁という関係を、双方が豪快だったりノンキだったりして、
 たまにケンカっぽくもなるけれど、さほどの緊張感もなく、円満に暮らす様子が
 面白おかしく描かれる作品でありました。

 2人の間に挟まれた玉男さんが、振り回され気味になるのも良い味わいでしたし、
 そんな家庭模様が、地味ながらも魅力ある内容であったと感じます。

 前作(?)『おかあさんがいっしょ』の時から読んできただけでなく、
 今となっては珍しい方となってしまった1本ネタ中心の4コマ漫画として
 頑張って来ただけに、終了は残念以上に、何かしら感慨深いものがありますね。

 そんなこんなでありますが、一抹の寂しさを覚えつつも、みい子さんたちの日常は、
 これからもどこかで続いてゆくのだと感じながら・・・楽しませていただきましたー!

  

 

【その他】 

●らいか・デイズ (むんこ 先生)

 ホワイトデーのお返しを気にするらいかさん。
 竹田くんが、じつは塾でモテモテなのでは? なんて考えるあたり可愛らしい。
 竹田母から真相を聞けてホッとしていたのも良いですが、母があけすけすぎて笑!
 そして、小西くんのまなみさんへのストレートな態度に感激していたのも面白い。
 また、小西くんが紺太先生に会って【ビビってんじゃねーよ】と発破かけていたのも
 頼もしかったし、店長さんと、娘さんの彼氏くんとのやりとりには感服でしたよ。

 

●けいさつのおにーさん (からけみ 先生) 

 白バイ大会2日目! 一般公開日とのことで、ご家族にも見てもらえる晴れの舞台。
 常連の見学者さんたちは、実況アナウンスも楽しいと述べていましたが、納得の内容。

 近藤くんの走行の際も、彼の特技で笑いをとったり、また優れた面を解説したりと、
 聞いて面白いと思わせるものだったのは、なかなかに興味深い所でありました。
 また、様々な競技があって、そのあたりも楽しめましたし、何より近藤くんの頑張りが
 実を結んでいたのがよかったですね。 でも一番は、上田分駐隊の山中さんでした!

 

●いじられ課長とギャル部下ちゃん (おりがみちよこ 先生)

 朝、出社前にカフェでレナさんに会ってしまった課長さん。
 自分は先に出社すると言ったものの、後輩アンケートで「近寄りがたい上司1位」と
 聞いて、詳しく話を聞きたがっていたのは笑! そこで、レナさんのペースに巻き込まれ、
 SNSにあげるため、何だかんだで撮影に協力させられているのが可笑しかった(´▽`;)
 「彼氏」にされそうになるわ、おごらされそうになるわ、レナさんがやり手すぎます。
 そして、課長さんが撮った写真が好評で、それを聞いて悪い気がしない課長さんも良い!

 

●天国のススメ! (宮成樂 先生) 

 コミックス7巻は5月発売! そんな今回、バレンタインのお返しもらったムギちゃん。
 しかし、その中に草間くんの名前があったことで、太一くんが動揺しまくりでしたけど、
 はたして草間くんとムギちゃんの関係や如何に? と気になる内容でありました。
 夜、幽体離脱した太一くんが、ムギちゃんの魂が成長した姿でいるのを見かけ、
 そこへ、ムギちゃんを嫁にしたいという魔界の没落貴族が現れていたのは面白かった。
 貴族の策謀で危機に陥るかと思いきや、草間くんのおかげで助かっていたのは愉快!
 さらにオチで大笑いでしたよ゚(*゚´∀`゚)゚

 

●マチ姉さんの妄想アワー (安堂友子 先生)

 魔法少女のステッキを見つけて、昔のことを思い出すマチ姉さん、魔法を使えたのか(ぇ
 今回も、グレーテルや赤ずきんが策士だったりして、可笑しかったわけですけども、
 中でもシンデレラが逃げる際、元に戻った方がバレないことに気付いていたのが愉快でした。
 また、魔法の鏡で知る「世界で一番うらやましい」人が、本当にうらやましくて笑!
 他にも、慎重派の忠犬パトラッシュや、美女と野獣の「内面」の話も面白かったのですが、
 なんと次回で最終回!? これはもったいない~。

 

 

【新人4コマまんが展 今月の一本!】

・ポジネガ (山本ヒロミ 先生)

 

 ポジな彼と、ネガな彼女。

 【主な登場人物】
 ・ハナ  : ネガティブ女子。 心配し過ぎて要領悪く、成績もイマイチ。
 ・ノブ  : ポジティブ男子。 でもポジティブ過ぎて留年直前。

 テスト前に勉強する2人、一方はポジティブゆえに留年直前で、
 もう1人は大量の対策プリントを作るも、あれこれ詰め込み過ぎて要点整理できず、
 勉強量の割に成績に反映されないネガティブさん・・・

 そんな2人のやりとりが面白い4コマ作品になっています。
 ポジティブなノブくんはハナさんの真面目さを、ハナさんはノブくんのおかげで
 それほどネガティブにならずにすむと、互いを評価できている関係が良いですね。

 まあ、ハナさんの方は、それを素直に表に出せない所が、可愛かったりするのですが。
 コメントにもあるように、キャラクターに魅力を感じますので、つづき期待です!

 


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