五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがくらぶオリジナル 休刊号 感想①

2014年10月26日 | ◆4コマ誌⑥ まんがくらぶオリジナル

2014年12月号

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 表紙は、連載陣オールスター!

 最終号となってしまいましたけど、豪華メンバー勢揃いで、感慨深くもあります。

 15年半、お疲れ様でした! (終了作品・継続作品など参考

 

 

 

【最終回】

●酸いも甘いもシッタカ姐さん (ひらふみ 先生)

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 謎の尼さん居候4コマ物語も、「しれっと最終話!」

 最後は、ひろみさんのデート話!

 「くらおりさいなら」とか、メタなネタを仕込みつつ、

 それが倉田折介くんの名前とは面白い・・・ のですが、最終回に新たな人物とは(^^;

 彼と彼女の“デート”(ひろみさんはそう思っていないようですが)が、楽しい最終回。

 シッタカ姐さんの付き添いもあって、ありがたいお説教も堪能できましたが、

 くらおりくんの転校で、本誌「くらオリ」との別離を描いていたのは、ちょっとしみじみかも。

 本作、かなり面白いと思ってましたので、完結は残念ですが、楽しませていただきました!

 

 

 

●メリ-3と疾風堂コロラチュラ (胡桃ちの 先生)

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 得意な体質をもった人々のお話も、最終回!

 「男に触れると羊に変身」してしまうメリ乃さんですが、

 一族で同じ体質の祖母さまは、恋人をつくれば一安心といったことを述べています。

 自分も、20歳の青年をパートナーにしていますけど、この縁分くんは75歳相手でいいの?

 と思ったら、そこには不思議な“縁”があって、納得でしたね。

 メリ乃さんにも、コロくん(彼もまた変わった体質)というパートナーが・・・?

 と思わせるシメが、明るく楽しかったです! 短い間でしたが、楽しませていただきました!

 

 

 

●龍女生徒会っす! (野広実由 先生)

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 不良女子高の生徒会物語も、最終回!

 最後は、文化祭の龍女最強決定戦に、決着!

 白蛇さんに押される黒虎さんへ、アドバイスをすべく、ほかの皆の協力を得る直さん。

 その内容とは? そして、そこから逆転できるのか!?

 なんて展開に燃えましたけど、決着はともかく、白蛇さんの扱いがフビンだったかなと(^^;

 急展開だからやむなしですけど、羊山くんもあまり目立てなかったのは残念だったかも。

 とはいえ、直&黒虎を中心とした不良校の生徒会モノということで、

 バイオレンス要素が加わっていた変わり種の挑戦作、楽しませていただきました!

 

 

 

●いとをかし (楠見らんま 先生)

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 コミックス3巻は、12月発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、やっぱり男に見てもらえないあおいちゃん。

 そんな原点にかえったような内容が、安心感ありましたね(^^;

 あおいちゃんの目を回そうと、「うずまきキャンディー」で“攻撃”するみどりさんと、

 防御するあおいちゃんの攻防が楽しかった!

 みどりさんに女装させられそうになって、にらみ合うやりとりも、これで見納めですか~。

 結局、最後まで誤解されたままでのシメというのも、「いつもどおり」で良かったです。

 楽しませていただきました!

 

 

 

●ヒジキのお仕事 (山野りんりん 先生)

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 猫だくさんの漫画家さん家にいる、ボス猫ヒジキの物語も、最終回!

 最後は、ヒジキが教えてくれる「俺のヒミツ」・・・?

 まあ、「可愛い」ということだったのですが、マンガではわかりにくい「可愛さ」だったり(^^;

 そんなヒジキや、他の猫たちの見守る中、飼い主・鰐石さんは悪戦苦闘中。

 そこで、落ち込む鰐石さんに、ヒジキはじめ猫たちのとった“励まし”とは?

 本作の面白味の1つは、人間と猫のディスコミュニケーションが描かれていたこと。

 人間(猫)が「猫(人間)はこう思ってる」と考えていることと、

 相手側の感情の食い違いがあって、普通ならそこに断絶が生じるわけですけども、

 人間と猫の関係は、そんな食い違いが気にならず、断絶なんてできない愉快さを

 感じさせてくれましたね。 そんな所を中心に、楽しませていただきました!

 

 

 

●ヒナ書房へ行こう (都波みなと 先生)

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 個性的な店員さんたちによる、書店事情が興味深いお話も、最終回!

 「町の書店さんが少なくなってます。」なんてコメントが、世知辛いですけども、

 そんな不景気事情も含めた書店のあれこれが、興味深く面白かった本作品。

 書店を、「こんな大変な職種」なんて言っちゃってますが、

 それでも「本屋さんの雰囲気が好きっっ」と、書店への想いも語られていて、

 逆に言えば、その気持ちがないとホント辛そうということにもなりますが、

 そんなこんなの書店話がよかったですね。 世知辛いけど、楽しませていただきました!

 

 

 

●ぼくとことりちゃん (野々原ちき 先生)

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 コミックスは、11月17日発売! ・・・ですが、最終回!!

 大きな彼女と小さな彼の物語、最後は、文化祭の演劇。

 シンデレラと王子になった2人ですが、博巳くんが愛の告白(台詞)を言えず、どうなる・・・?

 といった話でしたけど、その言葉が言えないのは、彼の誠実さとコンプレックスゆえ。

 そんな純情と屈折に共感したり、もどかしさを感じたりしましたが、

 相手のいる話ですからね、自分のことばかり考えるわけにいかないと、

 気付いてからの彼は、まっすぐでよろしかったんじゃないでしょうか。

 自分の「小ささ」というコンプレックスを吹き飛ばす、陽菜さんへの想いが心地よし。

 楽しませていただきました!

 

 

 

●路傍のミオ (小池恵子 先生)

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 女子高生で占い師な少女の物語も、最終回!?

 一応、「まんがライフオリジナル」3月号に掲載予定とのことですが、

 作者先生のツイートによりますと、終わりっぽいので、最終回枠にさせていただきました。

 最後は、「路傍亭」という名前の由来を気にするミオさん。

 先輩占師さんに聞いたりしても、わかりませんでしたけど、

 そんなときでもお客様はやって来て、恋の相談に乗るものの、芳しくない結果を伝えるのは

 難しいものがありますね・・・ なんて思っていたら、最後は自分の恋路を意識したり?

 といったお話が、少し幸せを運んでくれそうなシメとなっていて、よかったですね。

 本作は、占いによる「相談」を受けるカタチで、人の嫌な面といいますか、

 裏の顔まできちんと描いていた点に、私は面白味を感じていました。

 なので、あの常連さんが好きだったかも。 そんな所を中心に、楽しませていただきました!

 

 

 

●ラジ娘のひみつ (小坂俊史 先生)

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 コミックス2巻は、1月発売! ・・・ですが、最終回!!

 「裏あいり」さんが出てこなくなり、毒舌を失ってしまったナイトリバースの危機!?

 という話のつづきで、「素のあいり」さんが番組を続行中ですが、ラジオはつまらない!

 可愛くて朗らかだとダメというのは、一般的な良識とは異なる、

 しかしホンネを喜ぶ人の性を感じさせる言葉でありました。

 

 あいりさんに毒舌を取り戻させるべく、スタッフがとった行動は鬼でしたが、

 面白かったのは、あいりさんがついに1回も「裏」の顔をみせることなく、

 それを成し遂げていた点だったと感じます。

 もしかすると、「天使」だったあいりさんは、腹の底に「裏」の顔を抑え込んでいて、

 それがラジオの時だけ出てきていたならば、真っ当な彼女に戻ったとも考えられますよね。

 最後に、スタッフを嫌いつつも笑顔で仕事を続ける彼女は、本物のプロフェッショナルに

 なれたのかもしれません・・・ なんて思いつつ、楽しませていただきました!

 

 

 

●げぇ~むプレイ日記 (田宮まちこ 先生)

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 ゲーム紹介プレイ漫画も、最終回!

 最後の紹介となったのは、「モンスターハンター4G」!

 私はプレイしていないので、どのようなものか実際にはわからないのですけども、

 セルレギオスに挑むための協力プレイに盛り上がっている様子が、面白おかしかった!

 本作では、こうしたプレイしていないゲームも、「面白そう」に紹介してくれる所が魅力で、

 たまに作者先生のノリが悪いな~と感じつつも、ゲームはよさそうと思えたあたり、

 紹介マンガとしての役割を、じゅうぶん果たしていたように感じます。

 最後に、カブリモノをとった田宮先生の御尊顔も拝めましたし、楽しませていただきました!

 

 

 

●のぶながちゃん公記 (くりきまる 先生)

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 織田信長の替え玉をつとめる少女のお話も、最終回!?

 最終回かどうか、今一つ不明な作品なので、今後他誌へ移籍の可能性もあるやも?

 とは思いますが、一部情報で完結とされていましたので、最終回枠ということに・・・

 織田信友を倒したことで、清洲城へ引っ越すことになった信長ちゃん。

 その引っ越し風景が、帰蝶さまはじめ、家族や臣下の人々といっしょに描かれて、

 平和な様子がほのぼの楽しかったりしましたけども、織田信光のスパイだった岩室さんの

 話にも“決着”がついてのシメとなっていましたね。

 

 信長ちゃんパートでほのぼのムードだった空気が、岩室さんパートで凄惨なものになり、

 なおかつ岩室さんの裏にいる人物も明かされて、驚きつつも楽しめました!

 本作は、信長の替え玉を少女がおこなうということで、あまり悲惨な話にならないよう

 工夫された4コマ作品だったと思うのですが、やはり歴史に闇ありということで、

 そうした面もきちんと描かれての最終回(?)が、よろしかったのではないかと感じます。

 また、織田信長のわりとマイナーな戦いや、戦国作法に関する話も興味深い作品でしたね。

 などなど、楽しませていただきました!

 

 

 

●もしもしぐま (梶原あや 先生)

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 「ぐまちゃんとポップな仲間たち♪」な4コマも、最終回!

 最後も、いつも通りにロボやおじさんたちと、面白おかしくすごすぐまちゃん・・・

 と思いきや、雨降りで床下浸水を恐れたことから、引っ越すことに!?

 悲しむハルさん、荷造りをめんどくさがるロボくんなど、周囲の反応を含めつつ、

 湿っぽくも何だか愉快な話になっていましたが、去ることで最終回になるのは、

 ちょっと寂しいシメだったかもしれませんね・・・ 締まらない去り方でしたが(^^;

 私は、本作ではカツラのおじさんネタが好きだったかもですね。

 そのあたりを中心に、楽しませていただきました!

 

 

 

・その他

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 「ふぁんコミュ」内4コマと、目次4コマも、最終回!

 『ヲタママ』(葛西りいち 先生)『オニワーク』(濵元隆輔 先生)、それぞれ完結です。

 お子様が「アンパンマン」を観ている中、「ジョジョ」を見たがる旦那さん。

 そこでとった方法が、子供にゃキツくてアカン! というネタでシメとなった『ヲタママ』。

 竹書房で編集のバイトをするオニさん、くらオリ休刊の報に、鬼の目に涙・・・

 と思いきやなネタが、先を見通していてたくましい?シメだった『オニワーク』。

 それぞれ、月1本が基本でしたけど、楽しませていただきました!

 

 また、『レキシズル流 歴史はポップが面白い』も最終回!

 最後は、「時代の風雲児」ということで、高杉晋作の破天荒さを紹介していました。

 本作は、歴史への興味を拓いてくれるという点で、面白い作品でしたね。

 たまに、「んん~?」と感じるところもありましたが、「歴史」は様々な視点や考え方で

 捉えられるものですからね・・・ 楽しませていただきました!

 

 

②へつづきます。

 


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