五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月のアルペジオ

2018年06月15日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2018年7月号より

 今月の『僕らはみんな河合荘』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●蒼き鋼のアルペジオ (Ark Performance 先生)

 

 7月30日、コミックス16巻・発売! そんな今回、ヒュウガの硫黄島日記!?

 《特別編》と題して、ヒュウガが硫黄島に来た頃の話を、
 ヒュウガ自身の記録をもとに、面白おかしく描いた一遍となっていました。

 暦を独自に制定したり、記念コイン発行を検討したりと、
 暇を持て余したメンタルモデルの遊びみたいな(^^;
 そんな風に、ヒュウガ加入後の空白を埋めるような内容が興味深く楽しめましたね。

 

 

 

 ヒュウガの群像たちへの印象。

 401に敗北後、イオナに心酔したヒュウガさんですが、
 他のクルーたちに対しては「帰って来なくても良い」などと、ヒドイ言いよう。
 しかも群像なんて、ほとんど悪魔のイメージなのは笑!

 この頃は、群像たちに良い感情はなかったようですね。
 まあ、そのあたりは硫黄島へ行ったときにも、何となく語られてはいましたが。

 それにしても、硫黄島に置いていかれた後、命じられていたことを終わらせて、
 何もすることがなかったため、暇を持て余したヒュウガさんが「自己という世界」
 に翻弄されているという独白は、興味深かった。

 自我に目覚め、自分とは何なのかと悩むのも、メンタルモデルを持ったがゆえ。
 しかも、「今更メンタルモデルを捨て去り、機械にも戻る気がしない」というから、
 自我をもつことへの苦悩と甘美の矛盾を感じさせられます。

 

 

 

 硫黄島でやっていたこと。

 ヒュウガさんが硫黄島でやっていたことは、イオナにふさわしい拠点をつくること。
 まず、自分が撃沈された海域で、兵装などを回収して島を武装させたのだとか・・・

 ナノマテリアルの回収も行ったようですが、その際、回収艇なんてものも作ったらしく、
 しかも失敗を繰り返して、壱号、弐号、参号と、試行錯誤していた所は、
 研究者というか開発者としての資質を感じさせて、面白かったですね。

 また、人間を真似てコーヒーを嗜んだようですけど、コーヒー豆の収穫のために
 品種改良(?)した植物が、どう見ても怪物だったのは愉快(´▽`;) 大丈夫なの?

 

 

 

 硫黄島への帰路にある障壁。

 なかなかイオナが帰って来れないのは、重巡タカオさんが邪魔なため。
 ということで、ヒュウガさんのタカオさんへのヘイトが高まっていたのは笑!

 まあ、それはともかく、この頃の401は「九州と大陸を往復し、物資の運搬」を
 していたようで、それで生計を立てていたというのは面白い所ですね。
 「蒼き鋼」として、そうした仕事をしていたということなのでしょう。

 ヒュウガさんにしてみれば、“霧”の総旗艦直轄である巡航潜水艦が、
 そんなことをしている事実に、歯噛みしていたようですけども。

 

 

 

 群像とイオナ、2人きりの頃。

 さらに、「鬼畜千早群像」とイオナが2人きりで活動していた頃は、
 九州と大陸辺りの海域で、何でも屋みたいなことをしていたそうで、
 群像が生活のために、色々やっていたんだな~と、しみじみしちゃいます。

 でも、ここのイラスト、たしか第1巻冒頭の場面じゃなかったでしたっけ?
 女性を助けて、鬼畜メガネを撃退したシーンだったような・・・
 ヒュウガさんの私情入り過ぎー!

 また、メンタルモデル導入の話もされてましたけど、
 導入反対派だったヒュウガが撃沈されて以降、導入の動きが加速したとか、
 強硬反対派のコンゴウ様まで導入したとか、ツンデレ・コンゴウ様とか興味深かった(ぇ

 

 

 

 暇を持て余した住人の行きつく先は・・・

 あまりに暇でバードウォッチング始めたり、その延長でケモノウォッチしたり、
 やがては島の管理が面倒くさくなったりと、ヒュウガさんの行動が面白い。

 そして、あのロボット群が生み出されることになるわけですけども、
 要するに暇になって、かつ面倒くさかったからと、生まれたのがアレとは(^^;
 ロボ群を相手にした陸軍の皆さんが、何となく気の毒になってしまいました。

 さらには、ロボットたちが叛乱を起こしたというから驚き。
 しかも労働条件に反発したのが理由て・・・

 そのうえ、ヒュウガさんが島の中枢に立てこもり、抵抗を続けるという有様。
 と思いきや、それも戦闘経験を積ませるための行動だったというのが愉快でしたね。
 島の警備を任せるために必要なことなのでしょうけど、自分も遊びたかったのかも。

 などなど、イオナが硫黄島へ帰還するまでのヒュウガさんの日々を描いたお話。
 群像たちへのヒュウガさんの感情も、この後の航海でだいぶ変化したのでしょうかね?
 なんてことや、本編の動きも気になりつつ・・・ 今後も楽しみです!

 

 

 

 今月のアド探~!

 ミョウコウ姉妹のコントは続く・・・
 イオナから、ミョウコウさんへのジャージ進呈には笑!
 あれですか、ミョウコウ姉妹の私服はジャージでそろえちゃうんですか?

 しかし、ジャージ一つでも、演算力がとられるため、
 自作だと楽できない=イオナに作ってもらったものがいい、というのは、
 なまけ根性すぎて、ミョウコウ姉妹(主にアシガラさん)どうなの・・・

 ゆえに、他のメンタルモデルが服を買って着るようになったというのは、
 なかなか説得力がありますね。

 それにしても、ジャージを着ている人が「ジャージャー」なら、
 新しいジャージを着ている人は「ニュージャージャー」ですかね。
 あ、まさか戦艦ニュージャージーって、ジャージ姿だったり? 「ャ」足りないけど。

  

 

 

 特別編!

 なお、今月号には『蒼き鋼のアルペジオ an extra』タカオの函館滞在記も掲載。
 この話は、「蒼き鋼のアルペジオ OFFICIALBOOK戦闘詳報2059」からの再録で、
 なおかつ「スペシャルファンブック」が初出の作品になっています。
 簡単な感想も書きましたね、懐かしい・・・

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想