ヤングキングアワーズ 2016年9月号より
以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)
●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)
いざ、花火大会!
打ち上げられる花火を見上げる一同。
「たまや」の語源について、目を輝かせながら語る律さん、読んだ本の知識を披露することに
喜びを感じているようで、そんな所も可愛らしい。
そして、宇佐&律がいい雰囲気にならないよう、何かとムードを壊そうとする麻弓さん。
それに対して彩花さんは、むしろ後押しするように、2人にかき氷を買いに行かせようと
していますが・・・
学校の友達からの呼び出し。
田神くんからのメッセで、「これたら顔だせよ」と連絡を受ける宇佐くん。
はじめは、田神くんたちと来るはずだったこともあって、律儀に顔を出そうとする宇佐くん。
そこへ、すかさず彩花さんが「安藤サンとかもいたり?」なんて笑顔で聞いていて、
その横で律さんが、少し寂しそうな表情を浮かべていたのが、よかったですね~。
彩花さん、的確に煽ってくるなあ(^^;
安藤さんに腕を組まれる宇佐くんでしたが・・・
田神くんたちと合流した宇佐くん、そこで「宇佐の報われない片想い」について、
軽くイジられているのが、仲の良い友人同士の会話っぽくて面白かったり。
さらに「進展」について話を聞こうと、安藤さんが宇佐くんの腕を引っ張りますが、
そこへ運悪く(良く?)律さんがやって来て、一波乱・・・?
じ~っと見てくる律さんに気付いて、安藤さんが宇佐くんの手をぱっと放していたのが、
なんだか可笑しかったですね(´▽`;) 空気読んでます、安藤さん。
そのときの律さんの態度を見て、「私いい仕事したんじゃないー?」と言っていましたけど、
確かに良い煽りになっていましたねえ・・・ 図らずも、ナイスアシストになったようで。
2人きりになった律さんと宇佐くん。
ちょっと怒り気味に、さっさと歩いてゆく律さんは、もう完全にヤキモチやいてますよね。
やたら、宇佐くんが安藤さんと腕組んでいたことを気にしてますし(^^;
人混みで2人・・・
行き交う人に、ぶつかってしまう律さんは、人混みを歩くのが苦手な様子。
そこで宇佐くん、初詣のときのように、うちわをつかんで律さんを先導しようと、
手を差し出しますが・・・
花火の音で、宇佐くんが何を言っているのか、わからなかった律さん。
差し出された手を見て、自分もそっと手を差し出す姿が、めっさ可愛らしかった!
その際、先ほど宇佐くんが、安藤さんに腕を組まれていたことを思い浮かべていて、
律さんの対抗意識というか、自分も宇佐くんとスキンシップをはかりたいという気持ちが
感じられて、も~たまりませんでしたね。
ところが・・・
ここで、予想外の律さんの行動に驚いた宇佐くん。
思わず声を上げてしまい、ギクシャクしてしまったのは、あまりに失策。
自分で自分を「クソ童貞」とか罵っていたのは笑いましたけど、
おかげで、律さんに恥をかかせるような形になってしまい、律さんが赤面して、
逃げるように背を向けていたのは、痛ましいほどでしたよ・・・
でも、そこで宇佐くん、思い切りの良い攻めの姿勢を見せたー!
「恥をかくのは、俺だけでいーんだよ!」とか思っているの、カッコイイじゃないですか。
ぐいっと自ら、律さんの手をとって、ぎゅっとにぎる宇佐くん。
しかし、にぎってから、手汗を気にして焦ったりと、なかなか繊細。
それで律さんに、気持ち悪がられたらどうしようなんて心配するのですが、
ここでの律さんの一言が、これまた素晴らしかった!
笑顔で・・・
「平気」と告げる律さん。
これは、宇佐くんとっては大きな救いであり、歓びでしょう。
拒絶されることなく、受け容れられる幸せ。
手をつなぐことを嫌がらず、手汗も気にしない。
もはや、それだけ律さんにとって宇佐くんは、近くにいてほしい存在に
なっていることが感じられて、微笑ましいやら、羨ましいやら。
告白にまでは至りませんでしたけど、じゅうぶん大きな花火が上がったようで、
宇佐くんの赤面に、花火の重なるシーンが、それを象徴しています。
一方、麻弓さんは律さんの帰りが遅いことに、やきもき。
律さんは、宇佐くんに会いに行くため、口実を作って出てきたようで、
そのことをわかっているだけに、麻弓さんはモヤモヤしているようで(^^;
けれど、あの律さんがそこまでして、宇佐くんに会いに行こうとしたことを、
感慨深くも思っていて、麻弓さんの複雑な心情が、伝わってきますね。
2人は進展し、変わってゆくのに、自分は「今と同じ」なんて述べてましたけど、
そこへシロさんが「同じなんて二度とない」と言っていたのは、大事なことだと感じました。
明日の自分は、今日の自分とは違う。 ましてや来年は・・・
変化は、寂しいことではあるけれど、同時に希望でもあります。
麻弓さんはもちろん、宇佐&律も、ここからどうなってゆくのか。
大花火は決定打にこそなりませんでしたが、2人の歩みは大きく前進したといえるでしょう。
そんなことを感じつつ、今後も楽しみです!