五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ 今月の河合荘

2016年08月03日 | ◆[不定期] ヤングキング・アワーズ

ヤングキングアワーズ 2016年9月号より

 今月の『ナポレオン -覇道進撃-』感想はこちら
 
 
 
 

以下、ネタばれあります。 (未読の方はご注意ください)

 
 
 
 
 

●僕らはみんな河合荘 (宮原るり 先生)

 

 いざ、花火大会!

 打ち上げられる花火を見上げる一同。
 「たまや」の語源について、目を輝かせながら語る律さん、読んだ本の知識を披露することに
 喜びを感じているようで、そんな所も可愛らしい。

 そして、宇佐&律がいい雰囲気にならないよう、何かとムードを壊そうとする麻弓さん。
 それに対して彩花さんは、むしろ後押しするように、2人にかき氷を買いに行かせようと
 していますが・・・

 

 

 

 学校の友達からの呼び出し。

 田神くんからのメッセで、「これたら顔だせよ」と連絡を受ける宇佐くん。
 はじめは、田神くんたちと来るはずだったこともあって、律儀に顔を出そうとする宇佐くん。

 そこへ、すかさず彩花さんが「安藤サンとかもいたり?」なんて笑顔で聞いていて、
 その横で律さんが、少し寂しそうな表情を浮かべていたのが、よかったですね~。
 彩花さん、的確に煽ってくるなあ(^^;

 

 

 

 安藤さんに腕を組まれる宇佐くんでしたが・・・

 田神くんたちと合流した宇佐くん、そこで「宇佐の報われない片想い」について、
 軽くイジられているのが、仲の良い友人同士の会話っぽくて面白かったり。

 さらに「進展」について話を聞こうと、安藤さんが宇佐くんの腕を引っ張りますが、
 そこへ運悪く(良く?)律さんがやって来て、一波乱・・・?

 じ~っと見てくる律さんに気付いて、安藤さんが宇佐くんの手をぱっと放していたのが、
 なんだか可笑しかったですね(´▽`;) 空気読んでます、安藤さん。

 そのときの律さんの態度を見て、「私いい仕事したんじゃないー?」と言っていましたけど、
 確かに良い煽りになっていましたねえ・・・ 図らずも、ナイスアシストになったようで。

 2人きりになった律さんと宇佐くん。
 ちょっと怒り気味に、さっさと歩いてゆく律さんは、もう完全にヤキモチやいてますよね。
 やたら、宇佐くんが安藤さんと腕組んでいたことを気にしてますし(^^;

 

 

 

 人混みで2人・・・

 行き交う人に、ぶつかってしまう律さんは、人混みを歩くのが苦手な様子。
 そこで宇佐くん、初詣のときのように、うちわをつかんで律さんを先導しようと、
 手を差し出しますが・・・

 花火の音で、宇佐くんが何を言っているのか、わからなかった律さん。
 差し出された手を見て、自分もそっと手を差し出す姿が、めっさ可愛らしかった!

 その際、先ほど宇佐くんが、安藤さんに腕を組まれていたことを思い浮かべていて、
 律さんの対抗意識というか、自分も宇佐くんとスキンシップをはかりたいという気持ちが
 感じられて、も~たまりませんでしたね。

 

 

 

 ところが・・・

 ここで、予想外の律さんの行動に驚いた宇佐くん。
 思わず声を上げてしまい、ギクシャクしてしまったのは、あまりに失策。

 自分で自分を「クソ童貞」とか罵っていたのは笑いましたけど、
 おかげで、律さんに恥をかかせるような形になってしまい、律さんが赤面して、
 逃げるように背を向けていたのは、痛ましいほどでしたよ・・・

 でも、そこで宇佐くん、思い切りの良い攻めの姿勢を見せたー!
 「恥をかくのは、俺だけでいーんだよ!」とか思っているの、カッコイイじゃないですか。
 ぐいっと自ら、律さんの手をとって、ぎゅっとにぎる宇佐くん。

 しかし、にぎってから、手汗を気にして焦ったりと、なかなか繊細。
 それで律さんに、気持ち悪がられたらどうしようなんて心配するのですが、
 ここでの律さんの一言が、これまた素晴らしかった!

 

 

 

 笑顔で・・・

 「平気」と告げる律さん。
 これは、宇佐くんとっては大きな救いであり、歓びでしょう。

 拒絶されることなく、受け容れられる幸せ。
 手をつなぐことを嫌がらず、手汗も気にしない。

 もはや、それだけ律さんにとって宇佐くんは、近くにいてほしい存在に
 なっていることが感じられて、微笑ましいやら、羨ましいやら。

 告白にまでは至りませんでしたけど、じゅうぶん大きな花火が上がったようで、
 宇佐くんの赤面に、花火の重なるシーンが、それを象徴しています。

 
 一方、麻弓さんは律さんの帰りが遅いことに、やきもき。
 律さんは、宇佐くんに会いに行くため、口実を作って出てきたようで、
 そのことをわかっているだけに、麻弓さんはモヤモヤしているようで(^^;

 けれど、あの律さんがそこまでして、宇佐くんに会いに行こうとしたことを、
 感慨深くも思っていて、麻弓さんの複雑な心情が、伝わってきますね。

 2人は進展し、変わってゆくのに、自分は「今と同じ」なんて述べてましたけど、
 そこへシロさんが「同じなんて二度とない」と言っていたのは、大事なことだと感じました。

 明日の自分は、今日の自分とは違う。 ましてや来年は・・・
 変化は、寂しいことではあるけれど、同時に希望でもあります。

 麻弓さんはもちろん、宇佐&律も、ここからどうなってゆくのか。
 大花火は決定打にこそなりませんでしたが、2人の歩みは大きく前進したといえるでしょう。
 そんなことを感じつつ、今後も楽しみです!

 

◆ ヤングキングアワーズ 感想