2016年2月号
表紙は、12月26日にコミックス6巻発売の『幸腹グラフィティ』!
寒空の下、焼き芋を食べようとするリョウさんと明さん。
「一緒にほくほく。」の言葉だけで、あたたかさが伝わってきます。
今月の「うらやましき堕落で賞」は、『やさしい新説死霊術』より、トアさん!
今回、休日をすごす一同のお話でしたが・・・
トアさんが目覚めると、なぜかベッドに倉子さんが!
そんな状況を訝しがるトアさんでしたけど、何でも倉子さんは、
トアさんの母上が不在のため、トアさんの世話をしに来たのだとか。
トアさん自身は「余計なお世話」と言うものの、
何だかんだと世話されてしまう様子が、可愛らしく面白かった!
「堕落させられてる感じがする」と自覚をもったりもしましたが、
倉子さんのお世話の快適さに、ペースを乱され、落ちてゆく様子が、
背徳的に良い感じでありましたね~。
最後、もじもじしながら倉子さんに「お願い」するトアさん、
めっちゃ可愛かったですよ!
【12月26日、コミックス6巻・発売!】
●幸腹グラフィティ (川井マコト 先生)
春休み、宴会!
森野家にて、宴会を催すの巻。
きりん母の招待で、リョウさんや椎名さんだけでなく、
各々の保護者さんまで呼んでの大宴会となりましたが・・・?
大人組がけっこう飲んで、はしゃいで、色々とぶっちゃける様子が愉快!
そして、皆しこたま騒いで疲れ果て、翌朝ぐっすり。
それを1人で眺めるリョウさんに、話しかけてきたのは、きりん母。
ここで、きりん母はリョウさんに、料理指南をしてほしいと頼んできて、
さっそく軽めの料理から習おうとしたものの、ゴボウの皮むきで挫折(^^;
そのため、母親としての威厳に自信を無くしかけますが、
リョウさんが、まさかのきりんさんへの「プロポーズ」を切り出して(?)、
おかげで、きりん母が安心できていたのは、よかったですね(ぇ
そんな感じでしたけど、朝食も大人組のテンションが面白くて、笑!
さらに、子供たちがいなくなった後、とある決意表明をしていましたが、
大人組の子供たちへの思いやりを感じられて、楽しかった!
一方で、子供組も【三人一緒に】決意表明していましたが、
そうなのですね~、もうそんな年になってしまったのですね~。
時の流れはあっという間。
受験という大きな試練が、3人を待ち受けているわけで、
これからどのような1年がやって来て、乗り越えてゆくことになるのか?
美味しい料理はもちろんのこと、そちらにも注目しつつ、今後も楽しみです!
・・・ユキ先生オチも面白かった!
【最終回!】
●アンネッタの散歩道 (清瀬赤目 先生)
1月27日、コミックス3巻・発売! ・・・ですが、最終回!!
意識を失ったままのアンネッタ。
その混濁した意識の底で見た夢は、不吉な影を帯び、彼女を死へと誘います。
が、そこへ、アンネッタを呼ぶ声が聞こえてきて・・・?
といった感じの最終回となりました。
私はてっきり、この声が「現実」からのものだと思っていたのですが、
そうではなく、まさに「幻想」であった妖精メイヴのもの・・・
しかし、その言葉が「幻想」を否定し、「現実」を受け容れるように、
アンネッタに呼びかけていたことは意外であり、驚きでありました。
ただそれは、アンネッタが「幻想」を捨て去らないと死んでしまうためで、
メイヴはアンネッタに生きてほしいからこそ、自らを否定するその答えを望んだ
というから、切なかったですね・・・
黒い騎士の存在を信じたままでは、アンネッタの命はない。
けれど、黒い騎士の否定は、メイヴたちをはじめとする妖精の否定でもあり、
それはアンネッタにとって、かけがえのない友人たちを失うに等しいもの。
では、アンネッタはどのように答えを出すのか?
といったあたりに注目しつつ、引き込まれてしまいましたね~。
アンネッタが選んだ答えは、1つの別れをもたらすものではありましたけど、
それでも、彼女の人生にとって新たな一歩となる、希望をもたらすものでも
あったことは、祝福されるべきなのでしょう。
これは、1人の少女にとっての“成長”という物語。
だからこそ、メイヴの旅が中心であったにもかかわらず、
タイトルは「アンネッタ」だったわけですね。
安直に、妖精たちとの別れを選んだから、成長を遂げたわけではなく、
むしろ逆に、妖精たちと共にあることを選んで成長を感じさせるという点に、
私は感服しましたし、これはとても大事なことだと思えました。
「幻想」を捨て「現実」をとることが、イコール大人への道と思われがちですが、
それって失う分だけ、マイナスになっていますよね。
だからこそ、アンネッタの選んだ道は尊く、かつ素晴らしいものだと確信できます。
本作は、妖精メイヴの旅と、彼女と文通するアンネッタの日々とが描かれつつ、
ついに出会った2人が交流する様子に、希望を感じさせる楽しさがありました。
だからこそ、少しだけ寂しいラストになってしまっても、
希望が残るラストには、感慨深さを感じずにいられませんでした。
とても素敵だった妖精たちと少女の物語。
私は大好き作品でしたので、1月27日発売委のコミックス3巻を待ちつつ・・・
感謝を込めて、楽しませていただきましたー!!!
●リメインズ・JC (クマノイ 先生)
1月27日、コミックス2巻・発売! ・・・ですが、最終回!!
最後は、大晦日をすごすJCたち。
ではありますが、はたして世界の謎は解き明かされるのか?
という点に、がぜん注目してしまいますよね。
志歩さんが加わって、5人になっても変わらぬ、いつもの風景・・・
でしたが、そんな中、桐島さんと志歩さんが一緒に写っているという
写真を探しに行くことになります。
しかし、写真のある家の前で、熊に遭遇し、大ピンチ!?
と思いきや、熊は消え、さらには家まで大崩壊という謎の状況になり、
何が何だかといった感じでしたけど、日記らしきものは発見できたようで。
そして、皆が年越しにいそしむ中、桐島さんはその日記を確認しますが、
それは桐島さんが書いている日記と同じ物であるはずなのに、
書いた覚えのない日記というあたりが、何とも不思議。
ただ、そのことにより、1つの可能性が浮かび上がり、
考えを巡らす桐島さんだったものの、結局、何の解決にもつながらなかったのは、
安易でない点では評価できますけども、物足りない感はいなめませんでしたね~。
その後は、元気に新年を迎えてのシメとなっていました。
けれど、ラストで描かれた景色に、一体どーなってしまったんだ!?
と、不安になったものの、最後の1コマで、ホッとひと安心といった風情。
本作は、数人の女子中学生を残して、人々が消えてしまった世界を舞台に、
サバイバル的にすごす少女たちが、面白おかしく描かれてきたお話でした。
そして、世界の秘密という大きな注目点がありつつ、ある程度の答えが出たわけですが、
ここに込められた意味は、捨てられてしまった「可能性」ということでしょうか。
そこに取り残された者たちは、それでもたくましく生きてゆく。
ただ、それだけのことなのかもしれません・・・ なんて感じつつ、
楽しませていただきましたー!
【新連載!】
●ラストピア (そと 先生)
目覚めると、記憶喪失・・・
リッタ・ロンネさんが目覚めると、そこには知らない人たちが。
場所は小さなホテルの一室で、そこのオーナー・エミさんと、
リッタさんを見つけたマノという少女に、囲まれています。
リッタさんは記憶をなくしていて、名前も宿泊客だから判明したもの。
エミさんもマノちゃんも、リッタさんを甲斐甲斐しくお世話してくれて、
そんな様子が、おだやかなごやか。
オーナーさんはおおらかで優しい人柄だし、
マノちゃんは小動物的な可愛さがあるしで、ちょっとした癒し空間です。
記憶をなくし、不安を抱えるリッタさんに、エミさんが優しく接して、
気持ちを軽くしてくれるような雰囲気が素敵でしたね~。
リッタさんはなぜ記憶喪失になったのか、また夢に出てくる少女は何者なのか、
様々な謎がありつつ、どのようなお話になってゆくのか・・・
このおだやかな空気感も魅力ですし、新連載、今後も楽しみです!
●カラフル・マキアート! -魔法少女は戦わない。- (飴色みそ 先生)
ある日、魔法少女になってしまった女子高生。
ゲストを経ての連載スタート!
高校入学初日、ひょんなことから魔法少女になってしまった桃瀬みのりさん。
同級生の青柳栞さんと共に、魔法少女の先輩がつくった部活に入ることに・・・
といったお話。
そんな今回、部活動だったわけですが、先輩の緑谷理子さん始動のもと、
町内のゴミ拾いをするというから、魔法少女関係ねぇー!
なんて思いましたけど、変身するとパワーが増して、缶をつぶせるという
利点があって、なるほど納得でしたねえ(ぇ
ただ、格好が魔法少女なので、恥ずかしがるあたり、可愛かったですけど(^^;
さらに、みのりさんを見つめる謎の少女が現れたり、
かと思えば、「カラフル・マキアート(みのりさんたちのチーム名)」に、
因縁つけてくるプラムブロッサムなる魔法少女も出てきて、何が何やら・・・
そんな連載1話目が面白かったわけですが、
タイトルにもあるように「戦わない」魔法少女という点が、興味深い作品です。
やることは、魔法少女の力を使っての慈善活動などのようですけど(´▽`;)
また、みのりさん大好きな栞さんなど、少女同士のやりとりも面白味ですし、
今回現れた謎の少女たちも気になる所・・・ さて、どうなりますか?
と期待しつつ、今後も楽しみです!
●全裸.zip (みやこ 先生)
裸族による全裸4コマ、出動!
全裸ですごす少女がいた。
彼女はひたすら「裸でいること」について思索し、想いを馳せ、哲学を語る。
そんな彼女に「服を着ること」の意義を説く少女もいる。 そんな4コマ作品。
とにかく、全裸でいたい少女は、服を着ることを拒絶し、
その説得を論破するわけですが、まあ社会通念上、全裸は不利ですよね(^^;
それでも、全裸に正統性を求め、理屈をつけ、何だかんだで裸なのは面白い。
裸か服か、その選択が問題だ。
と言わんばかりの少女2人の論争が、愉快に繰り広げられ、その滑稽さが
面白味になっていましたね。
途中、全裸少女のファッションショーをやったりしても、
裸のよさを忘れれない少女でしたが、宅配便への対応だけは全裸では無理!
・・・と思いきや、みごと「裸」で対応していたのは、もう脱帽でしたよ(´▽`;)
などなど、人は全裸でいるべきか、服を着るべきか、
哲学的な課題が興味深い内容でしたので(ぇ、連載スタート、楽しみです!
というか、これで連載できるのかどうなのか、心配です(ォィ