五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイムきららミラク 感想①

2015年12月18日 | ◆4コマ誌④ まんがタイムきららミラク

2016年2月号

 

 表紙は、12月26日にコミックス6巻発売の『幸腹グラフィティ』
 寒空の下、焼き芋を食べようとするリョウさんと明さん。
 「一緒にほくほく。」の言葉だけで、あたたかさが伝わってきます。
 
 

 今月の「うらやましき堕落で賞」は、『やさしい新説死霊術』より、トアさん!

 

 今回、休日をすごす一同のお話でしたが・・・

 トアさんが目覚めると、なぜかベッドに倉子さんが!
 そんな状況を訝しがるトアさんでしたけど、何でも倉子さんは、
 トアさんの母上が不在のため、トアさんの世話をしに来たのだとか。

 トアさん自身は「余計なお世話」と言うものの、
 何だかんだと世話されてしまう様子が、可愛らしく面白かった!

 「堕落させられてる感じがする」と自覚をもったりもしましたが、
 倉子さんのお世話の快適さに、ペースを乱され、落ちてゆく様子が、
 背徳的に良い感じでありましたね~。

 最後、もじもじしながら倉子さんに「お願い」するトアさん、
 めっちゃ可愛かったですよ!

 

 

【12月26日、コミックス6巻・発売!】
●幸腹グラフィティ (川井マコト 先生)

  

 春休み、宴会!

 森野家にて、宴会を催すの巻。
 きりん母の招待で、リョウさんや椎名さんだけでなく、
 各々の保護者さんまで呼んでの大宴会となりましたが・・・?

 大人組がけっこう飲んで、はしゃいで、色々とぶっちゃける様子が愉快!
 そして、皆しこたま騒いで疲れ果て、翌朝ぐっすり。
 それを1人で眺めるリョウさんに、話しかけてきたのは、きりん母。

 
 ここで、きりん母はリョウさんに、料理指南をしてほしいと頼んできて、
 さっそく軽めの料理から習おうとしたものの、ゴボウの皮むきで挫折(^^;

 そのため、母親としての威厳に自信を無くしかけますが、
 リョウさんが、まさかのきりんさんへの「プロポーズ」を切り出して(?)、
 おかげで、きりん母が安心できていたのは、よかったですね(ぇ

 そんな感じでしたけど、朝食も大人組のテンションが面白くて、笑!
 さらに、子供たちがいなくなった後、とある決意表明をしていましたが、
 大人組の子供たちへの思いやりを感じられて、楽しかった!

 
 一方で、子供組も【三人一緒に】決意表明していましたが、
 そうなのですね~、もうそんな年になってしまったのですね~。

 時の流れはあっという間。
 受験という大きな試練が、3人を待ち受けているわけで、
 これからどのような1年がやって来て、乗り越えてゆくことになるのか?

 美味しい料理はもちろんのこと、そちらにも注目しつつ、今後も楽しみです!
 ・・・ユキ先生オチも面白かった!

 

 

【最終回!】
●アンネッタの散歩道 (清瀬赤目 先生)

  

 1月27日、コミックス3巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 意識を失ったままのアンネッタ。
 その混濁した意識の底で見た夢は、不吉な影を帯び、彼女を死へと誘います。

 が、そこへ、アンネッタを呼ぶ声が聞こえてきて・・・?
 といった感じの最終回となりました。

 
 私はてっきり、この声が「現実」からのものだと思っていたのですが、
 そうではなく、まさに「幻想」であった妖精メイヴのもの・・・

 しかし、その言葉が「幻想」を否定し、「現実」を受け容れるように、
 アンネッタに呼びかけていたことは意外であり、驚きでありました。

 ただそれは、アンネッタが「幻想」を捨て去らないと死んでしまうためで、
 メイヴはアンネッタに生きてほしいからこそ、自らを否定するその答えを望んだ
 というから、切なかったですね・・・

 
 黒い騎士の存在を信じたままでは、アンネッタの命はない。
 けれど、黒い騎士の否定は、メイヴたちをはじめとする妖精の否定でもあり、
 それはアンネッタにとって、かけがえのない友人たちを失うに等しいもの。

 では、アンネッタはどのように答えを出すのか?
 といったあたりに注目しつつ、引き込まれてしまいましたね~。

 アンネッタが選んだ答えは、1つの別れをもたらすものではありましたけど、
 それでも、彼女の人生にとって新たな一歩となる、希望をもたらすものでも
 あったことは、祝福されるべきなのでしょう。

 
 これは、1人の少女にとっての“成長”という物語。
 だからこそ、メイヴの旅が中心であったにもかかわらず、
 タイトルは「アンネッタ」だったわけですね。

 安直に、妖精たちとの別れを選んだから、成長を遂げたわけではなく、
 むしろ逆に、妖精たちと共にあることを選んで成長を感じさせるという点に、
 私は感服しましたし、これはとても大事なことだと思えました。

 「幻想」を捨て「現実」をとることが、イコール大人への道と思われがちですが、
 それって失う分だけ、マイナスになっていますよね。
 だからこそ、アンネッタの選んだ道は尊く、かつ素晴らしいものだと確信できます。

 
 本作は、妖精メイヴの旅と、彼女と文通するアンネッタの日々とが描かれつつ、
 ついに出会った2人が交流する様子に、希望を感じさせる楽しさがありました。

 だからこそ、少しだけ寂しいラストになってしまっても、
 希望が残るラストには、感慨深さを感じずにいられませんでした。

 とても素敵だった妖精たちと少女の物語。
 私は大好き作品でしたので、1月27日発売委のコミックス3巻を待ちつつ・・・
 感謝を込めて、楽しませていただきましたー!!!

 

 
●リメインズ・JC (クマノイ 先生)

  

 1月27日、コミックス2巻・発売! ・・・ですが、最終回!!

 最後は、大晦日をすごすJCたち。
 ではありますが、はたして世界の謎は解き明かされるのか?
 という点に、がぜん注目してしまいますよね。

 志歩さんが加わって、5人になっても変わらぬ、いつもの風景・・・
 でしたが、そんな中、桐島さんと志歩さんが一緒に写っているという
 写真を探しに行くことになります。

 
 しかし、写真のある家の前で、熊に遭遇し、大ピンチ!?
 と思いきや、熊は消え、さらには家まで大崩壊という謎の状況になり、
 何が何だかといった感じでしたけど、日記らしきものは発見できたようで。

 そして、皆が年越しにいそしむ中、桐島さんはその日記を確認しますが、
 それは桐島さんが書いている日記と同じ物であるはずなのに、
 書いた覚えのない日記というあたりが、何とも不思議。

 ただ、そのことにより、1つの可能性が浮かび上がり、
 考えを巡らす桐島さんだったものの、結局、何の解決にもつながらなかったのは、
 安易でない点では評価できますけども、物足りない感はいなめませんでしたね~。

 
 その後は、元気に新年を迎えてのシメとなっていました。
 けれど、ラストで描かれた景色に、一体どーなってしまったんだ!?
 と、不安になったものの、最後の1コマで、ホッとひと安心といった風情。

 本作は、数人の女子中学生を残して、人々が消えてしまった世界を舞台に、
 サバイバル的にすごす少女たちが、面白おかしく描かれてきたお話でした。

 そして、世界の秘密という大きな注目点がありつつ、ある程度の答えが出たわけですが、
 ここに込められた意味は、捨てられてしまった「可能性」ということでしょうか。

 そこに取り残された者たちは、それでもたくましく生きてゆく。
 ただ、それだけのことなのかもしれません・・・ なんて感じつつ、
 楽しませていただきましたー!

 

 

【新連載!】
●ラストピア (そと 先生)

  

 目覚めると、記憶喪失・・・

 リッタ・ロンネさんが目覚めると、そこには知らない人たちが。
 場所は小さなホテルの一室で、そこのオーナー・エミさんと、
 リッタさんを見つけたマノという少女に、囲まれています。

 リッタさんは記憶をなくしていて、名前も宿泊客だから判明したもの。
 エミさんもマノちゃんも、リッタさんを甲斐甲斐しくお世話してくれて、
 そんな様子が、おだやかなごやか。

 オーナーさんはおおらかで優しい人柄だし、
 マノちゃんは小動物的な可愛さがあるしで、ちょっとした癒し空間です。

 記憶をなくし、不安を抱えるリッタさんに、エミさんが優しく接して、
 気持ちを軽くしてくれるような雰囲気が素敵でしたね~。

 リッタさんはなぜ記憶喪失になったのか、また夢に出てくる少女は何者なのか、
 様々な謎がありつつ、どのようなお話になってゆくのか・・・
 このおだやかな空気感も魅力ですし、新連載、今後も楽しみです!

 

 

 
●カラフル・マキアート! -魔法少女は戦わない。- (飴色みそ 先生)

  

 ある日、魔法少女になってしまった女子高生。

 ゲストを経ての連載スタート!
 高校入学初日、ひょんなことから魔法少女になってしまった桃瀬みのりさん。
 同級生の青柳栞さんと共に、魔法少女の先輩がつくった部活に入ることに・・・

 といったお話。
 そんな今回、部活動だったわけですが、先輩の緑谷理子さん始動のもと、
 町内のゴミ拾いをするというから、魔法少女関係ねぇー!

 なんて思いましたけど、変身するとパワーが増して、缶をつぶせるという
 利点があって、なるほど納得でしたねえ(ぇ
 ただ、格好が魔法少女なので、恥ずかしがるあたり、可愛かったですけど(^^;

 さらに、みのりさんを見つめる謎の少女が現れたり、
 かと思えば、「カラフル・マキアート(みのりさんたちのチーム名)」に、
 因縁つけてくるプラムブロッサムなる魔法少女も出てきて、何が何やら・・・

 そんな連載1話目が面白かったわけですが、
 タイトルにもあるように「戦わない」魔法少女という点が、興味深い作品です。
 やることは、魔法少女の力を使っての慈善活動などのようですけど(´▽`;)

 また、みのりさん大好きな栞さんなど、少女同士のやりとりも面白味ですし、
 今回現れた謎の少女たちも気になる所・・・ さて、どうなりますか?
 と期待しつつ、今後も楽しみです!

 

 

●全裸.zip (みやこ 先生)

  

 裸族による全裸4コマ、出動!

 全裸ですごす少女がいた。
 彼女はひたすら「裸でいること」について思索し、想いを馳せ、哲学を語る。
 そんな彼女に「服を着ること」の意義を説く少女もいる。 そんな4コマ作品。

 とにかく、全裸でいたい少女は、服を着ることを拒絶し、
 その説得を論破するわけですが、まあ社会通念上、全裸は不利ですよね(^^;
 それでも、全裸に正統性を求め、理屈をつけ、何だかんだで裸なのは面白い。

 裸か服か、その選択が問題だ。
 と言わんばかりの少女2人の論争が、愉快に繰り広げられ、その滑稽さが
 面白味になっていましたね。

 途中、全裸少女のファッションショーをやったりしても、
 裸のよさを忘れれない少女でしたが、宅配便への対応だけは全裸では無理!
 ・・・と思いきや、みごと「裸」で対応していたのは、もう脱帽でしたよ(´▽`;)

 などなど、人は全裸でいるべきか、服を着るべきか、
 哲学的な課題が興味深い内容でしたので(ぇ、連載スタート、楽しみです!
 というか、これで連載できるのかどうなのか、心配です(ォィ
  

②へつづきます。