五里霧中

★ マンガなどの感想 ★

◆ まんがタイム 感想①

2015年02月09日 | ◆4コマ誌② まんがタイム

2015年3月号

 

 表紙は、編み物する課長さん!
 そして、まりあさんがお手伝い!?
 都さんや、あみかさんのマフラーも、もしかして課長が編んだとか・・・?
 
 

 今月の「弁当の手配1つも大変で賞」は、『スキップAD!いろはちゃん』

 

 今回も、いろいろ忙しいADさんたちでしたが・・・

 そんな中、花岡さんがお弁当の手配をすることになり、
 「初めてだから」ということで、いろはさんがお手伝い!

 花岡さんは「お弁当くらい1人で手配できる」と考えていたようですが、
 この「お弁当の手配」1つでも、どのような立場・年齢の人が、どれくらいの数、
 必要かを把握しつつ、そこから何を頼むのが最適かを導き出さねばならず、
 そうした過程が、興味深く面白かったですね~。

 そして、それを見守る高野Dというあたりも、ニヤリとする楽しさでした。
 ここで感服したのは、きちんと職場の人間同士で、“仕事のやり方”を共有すべく、
 教えるべきことを教えているという点でしょうね。

 簡単なようでいて、意外と難しいことだったりもしますから・・・
 相手が、気持ちよく教えてくれるいろはさんだったのも、よかったです。

 

 

【コミックス27巻、ほやほや発売中~!】
●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)

  

 今回、臓器提供のお話から、伝えることの大切さを感じるお話。

 病院へかつぎこまれた中塚さんという男性。
 彼の荷物から、「臓器提供意思表示カード」が出てきたことで、
 色々考えさせられる内容になっていましたね。

 と思ったら、中塚さんの荷物から、同僚である金谷さんが、
 さらに、とんでもないモノを見つけていたのには、少し笑ってしまいました(^^;

 
 職場で倒れると、荷物から隠しておきたいモノが見つかってしまったり、
 「こわい」ことが起きてしまうので、注意しなきゃいけないですね(ぇ

 中塚さんは、痛みに耐えて仕事をしていて限界をこえたらしく、
 ガマンする性格なのだとうかがえますが、言葉に出して何か伝えるのは苦手。

 そうしたことを、山下&水野さんが分析してましたけど、
 患者さんの性格をつかむことは、単なる好奇心ではなく、
 仕事に活かすべき事柄と述べていたのは、頼もしさがありましたよ!

 
 そして、中塚さんと金谷さんの関係から、中塚さんの妹さんの登場など、
 人間関係あれこれな雰囲気があって、興味津々でありました(´▽`;)

 兄を「なーんも言わない人」と言っていた妹さん。
 身内ですら、ドナーカードのことを知らないと、いざというとき困るかも?
 といったことは、中塚さんのみならず、読者の私にも当てはまる部分があって、
 ちょっと考えさせられたりもしました。

 また、ドナーカードを中心に、榊先生がおっしゃっていた
 「人の生き死にの考え方」にも、時代時代の価値観が反映されているという話、
 それに答える咲坂師長の言葉などには、納得でありました。

 
 などなど、臓器提供に限らず様々なことを、
 身近な人と話し合っておくのは、大切であると痛感させられた今回でありました。

 中塚さんの事情を知ると、ここからどのような試練が待ち受けているのやら、
 不安がありつつも、微笑ましい未来が来ることを願って・・・ 今後も楽しみです!
 
 
 
 

【コミックス1巻、ほやほや発売中~! 2巻は、3月7日発売!】
●ゆとりノベライズ (渡辺伊織 先生)

  

 「ラノベ作家の日常4コマ」!

 ライトノベル作家の都ゆとりさんを中心に、
 先輩の売れっ子作家・里見嵐さんや、担当さん、後輩作家などとの日々を
 面白おかしく、かつ作家の側の心情などを、興味深く描いた4コマ作品です。

 今回は、銭湯でゆったりする都さんと、里見先生、後輩の桜木ミツヒさんの3人。
 そこで語られる作家の住居事情といいますか、自立といいますか、そんな話。

 
 お風呂がない都さんのアパートというのは、さすがに厳しいですけども、
 1人暮らしをしたいミツヒさんは、そのくらいの覚悟が必要かと奮い立ってます。

 彼女は「自立したい」とのことですが、それに対する都&里見先生の言葉が、
 「実家を出るな」で一致していたのは大笑゜(*゜´∀`゜)゜

 でも、それがいかに重要かを、説明していた内容には納得。
 たしかに、1人暮らしで覚えることは色々あって、大事なことではあるのですが、
 仕事をする上で、時間や労力をとられることを考えますと、
 実家のありがたみが、よ~くわかるのですよねえ・・・

 
 そんな話から、里見先生の事情を知りたくなった都さんたち。
 何だかんだと詮索していたのが、面白おかしかった!

 そこでの里見先生「・・・作家の人生なんてな、本に生きればそれでいいのっ」
 という言葉には、2人の追及を逃れたいゆえの誤魔化しもあったでしょうけど、
 ある種の【プロ意識】が感じられて、よかったですね~。
 まあ、ここの4コマ・タイトルは、オチにかかってはいるのですが(^^;

 とはいえ、真面目に家族との関係に、色々あった里見先生。
 ミツヒさんにかける言葉にも、重みがありました。

 
 そんなこんなで、「ラノベ作家の日常」を描いた4コマ作品ですが、
 私は、読者側からは見えない作家側の事情や、業界話、そして心情などに
 興味を覚える内容が多く、今年でも注目の1作となっています。

 コミックス1巻、発売中!
 2巻も、3月7日に発売とのことで、より注目度が増しますね~。
 といった感じに、今後も楽しみです!
 
 
 
 

【ゲスト作品】
●ボンジュール!仲居さん (ばたこ 先生)

  

 旅館を訪れた外国の女性・・・ と思ったら!?

 とある旅館へ、フランスから来たサラ・デュボワさん。
 しかし、お腹をすかせた彼女、旅館の仲居さんに倒れかかって・・・

 と始まるお話。
 半ば行き倒れ状態だったサラさんでしたが、仲居さんに助けられ、
 食事もとれて一件落着・・・ と思いきや、さらに困ったことになってしまい、
 てんやわんやな内容となっていました。

 仲居さんは優しい男性でしたけど、妹・朋香さんは少し厳しめ。
 そんな兄妹のバランスに、屈託のないサラさんの明るさが合わさって、
 愉快な雰囲気が作られていたように感じます。

 サラさんが日本へ来た事情、トラブル、仲居さん兄妹との関わりなど、
 色々気になりますので、つづきに期待です!
 

②へつづきます。