2015年3月号
表紙は、編み物する課長さん!
そして、まりあさんがお手伝い!?
都さんや、あみかさんのマフラーも、もしかして課長が編んだとか・・・?
今月の「弁当の手配1つも大変で賞」は、『スキップAD!いろはちゃん』!
今回も、いろいろ忙しいADさんたちでしたが・・・
そんな中、花岡さんがお弁当の手配をすることになり、
「初めてだから」ということで、いろはさんがお手伝い!
花岡さんは「お弁当くらい1人で手配できる」と考えていたようですが、
この「お弁当の手配」1つでも、どのような立場・年齢の人が、どれくらいの数、
必要かを把握しつつ、そこから何を頼むのが最適かを導き出さねばならず、
そうした過程が、興味深く面白かったですね~。
そして、それを見守る高野Dというあたりも、ニヤリとする楽しさでした。
ここで感服したのは、きちんと職場の人間同士で、“仕事のやり方”を共有すべく、
教えるべきことを教えているという点でしょうね。
簡単なようでいて、意外と難しいことだったりもしますから・・・
相手が、気持ちよく教えてくれるいろはさんだったのも、よかったです。
【コミックス27巻、ほやほや発売中~!】
●ラディカル・ホスピタル (ひらのあゆ 先生)
今回、臓器提供のお話から、伝えることの大切さを感じるお話。
病院へかつぎこまれた中塚さんという男性。
彼の荷物から、「臓器提供意思表示カード」が出てきたことで、
色々考えさせられる内容になっていましたね。
と思ったら、中塚さんの荷物から、同僚である金谷さんが、
さらに、とんでもないモノを見つけていたのには、少し笑ってしまいました(^^;
職場で倒れると、荷物から隠しておきたいモノが見つかってしまったり、
「こわい」ことが起きてしまうので、注意しなきゃいけないですね(ぇ
中塚さんは、痛みに耐えて仕事をしていて限界をこえたらしく、
ガマンする性格なのだとうかがえますが、言葉に出して何か伝えるのは苦手。
そうしたことを、山下&水野さんが分析してましたけど、
患者さんの性格をつかむことは、単なる好奇心ではなく、
仕事に活かすべき事柄と述べていたのは、頼もしさがありましたよ!
そして、中塚さんと金谷さんの関係から、中塚さんの妹さんの登場など、
人間関係あれこれな雰囲気があって、興味津々でありました(´▽`;)
兄を「なーんも言わない人」と言っていた妹さん。
身内ですら、ドナーカードのことを知らないと、いざというとき困るかも?
といったことは、中塚さんのみならず、読者の私にも当てはまる部分があって、
ちょっと考えさせられたりもしました。
また、ドナーカードを中心に、榊先生がおっしゃっていた
「人の生き死にの考え方」にも、時代時代の価値観が反映されているという話、
それに答える咲坂師長の言葉などには、納得でありました。
などなど、臓器提供に限らず様々なことを、
身近な人と話し合っておくのは、大切であると痛感させられた今回でありました。
中塚さんの事情を知ると、ここからどのような試練が待ち受けているのやら、
不安がありつつも、微笑ましい未来が来ることを願って・・・ 今後も楽しみです!
【コミックス1巻、ほやほや発売中~! 2巻は、3月7日発売!】
●ゆとりノベライズ (渡辺伊織 先生)
「ラノベ作家の日常4コマ」!
ライトノベル作家の都ゆとりさんを中心に、
先輩の売れっ子作家・里見嵐さんや、担当さん、後輩作家などとの日々を
面白おかしく、かつ作家の側の心情などを、興味深く描いた4コマ作品です。
今回は、銭湯でゆったりする都さんと、里見先生、後輩の桜木ミツヒさんの3人。
そこで語られる作家の住居事情といいますか、自立といいますか、そんな話。
お風呂がない都さんのアパートというのは、さすがに厳しいですけども、
1人暮らしをしたいミツヒさんは、そのくらいの覚悟が必要かと奮い立ってます。
彼女は「自立したい」とのことですが、それに対する都&里見先生の言葉が、
「実家を出るな」で一致していたのは大笑゜(*゜´∀`゜)゜
でも、それがいかに重要かを、説明していた内容には納得。
たしかに、1人暮らしで覚えることは色々あって、大事なことではあるのですが、
仕事をする上で、時間や労力をとられることを考えますと、
実家のありがたみが、よ~くわかるのですよねえ・・・
そんな話から、里見先生の事情を知りたくなった都さんたち。
何だかんだと詮索していたのが、面白おかしかった!
そこでの里見先生「・・・作家の人生なんてな、本に生きればそれでいいのっ」
という言葉には、2人の追及を逃れたいゆえの誤魔化しもあったでしょうけど、
ある種の【プロ意識】が感じられて、よかったですね~。
まあ、ここの4コマ・タイトルは、オチにかかってはいるのですが(^^;
とはいえ、真面目に家族との関係に、色々あった里見先生。
ミツヒさんにかける言葉にも、重みがありました。
そんなこんなで、「ラノベ作家の日常」を描いた4コマ作品ですが、
私は、読者側からは見えない作家側の事情や、業界話、そして心情などに
興味を覚える内容が多く、今年でも注目の1作となっています。
コミックス1巻、発売中!
2巻も、3月7日に発売とのことで、より注目度が増しますね~。
といった感じに、今後も楽しみです!
【ゲスト作品】
●ボンジュール!仲居さん (ばたこ 先生)
旅館を訪れた外国の女性・・・ と思ったら!?
とある旅館へ、フランスから来たサラ・デュボワさん。
しかし、お腹をすかせた彼女、旅館の仲居さんに倒れかかって・・・
と始まるお話。
半ば行き倒れ状態だったサラさんでしたが、仲居さんに助けられ、
食事もとれて一件落着・・・ と思いきや、さらに困ったことになってしまい、
てんやわんやな内容となっていました。
仲居さんは優しい男性でしたけど、妹・朋香さんは少し厳しめ。
そんな兄妹のバランスに、屈託のないサラさんの明るさが合わさって、
愉快な雰囲気が作られていたように感じます。
サラさんが日本へ来た事情、トラブル、仲居さん兄妹との関わりなど、
色々気になりますので、つづきに期待です!