観・環・感

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涙のわけ

2007年05月17日 | 映画・テレビ
今日、映画「眉山」を見た。水曜だし、雨も降ってきたので、映画館は空いていると思っていたのに、席は前の方しか空いてないという。
前の方だとスクリーンを見上げるような格好になるし、評論家の評価は良くないようだが、そこはやはり地元びいきなので、最後まで見た。
地元の撮り方は、気に入ったが、原作を読んだとき以上の感動を味わえるというような内容の映画ではない。案外さらっとしていて、見終わった後の気分はいい。
でも、ハンカチは必要だった。私の涙が出るときは、決まって主人公咲子の涙を流す10秒前くらいからだ。
しかし、不条理な話でもないし、中井喜一主演の映画「壬生義士伝」や同じ原作作者の「鉄道員(ぽっぽや)」の映画のときのように、涙が止まらないというようなことはなかった。
主人公の気持ちに感情移入して涙を流したりすると心が浄化され、このことを心理学では「カタルシス効果」という。でも、本人は心を癒すために涙を流しているという意識は全くない。自然に涙が出てくるだけだ。ギリシア語のカタルシスは元来は医学用語で、薬剤を用いて吐瀉ないし下痢を起こさせる事をいった。そこから魂の浄化を指す語となったらしい。
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