観・環・感

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感じる事を書いています。

鳴門の渦潮 その1

2015年12月29日 | 旅・風景・グルメ
近くに住んでいながら鳴門海峡の渦潮を観潮船に乗って見るのは、今回が初めての経験だった。大鳴門橋が出来てから
我が家から一番早く行ける県外が兵庫県になった。
今回、宿泊した南淡路休暇村近くの福良港で観潮船に乗ることにした。
ここの「うずしおクルーズ」は大型の観潮船、「咸臨丸」と「日本丸」の2隻が就航している。咸臨丸は、1856年に
オランダで建造され、勝海舟が日本人で初めて太平洋横断したことで有名な蒸気船のレプリカで定員は500名。一方の日本丸は、
1930年に進水し1984年に引退した大型練習帆船のレプリカで定員700名。
今回は、乗船した日では渦潮が一番よく見える確率の高い時刻に出港する日本丸に乗った。


写っているのは、大鳴門橋の橋脚
手前、播磨灘側の海面の高さと奥の紀伊水道側の海面の高さに相当な差があるのが分かる。
この差は、最大で2mにもなるらしい。


拡大した写真

この水位の差が渦潮が発生する重要な原因の一つだが、なぜ隣接した海面の高さが違うのか、以下の渦潮発生の説明文でなんとなく分かった。

“潮流の原因となる潮の満ち引きは、月と太陽の引力によってできます。この満ち引きは、東から西へと進みます。従って干潮・満潮の時刻は
一般的に西へ行くほど遅くなります。
鳴門海峡は、徳島県の東北部(大毛島・孫崎)と兵庫県の淡路島南西部(南淡町・門崎)との間にあり、南は紀伊水道、北は播磨灘に面しています。
この鳴門海峡への潮の流れは、紀伊水道から高知県へ、そこから豊後水道~瀬戸内海~播磨灘へと四国を1周するのに約5時間かかります。満潮から
干潮へと変わるのにかかる時間が約6時間ですので、鳴門海峡を挟んで、北側(播磨灘)と南側(紀伊水道)で干満の時刻が、ちょうど正反対になります。
このため水面に約2mの段差ができ水位の高いところ(満潮側)から低いところ(干潮側)へと流れ込み潮流ができます。さらに、鳴門海峡は幅が1.3km程
しかなく、狭い海峡に勢いよく水が流れ込み、渦潮の巻く原因となる速い潮流が発生します。”


この付近に大きな渦がよく発生する。見えてる船も干潮船


乗船した日本丸のデッキから見た渦潮
2階のデッキの端から見ると吸い込まれそうになる。