Asian Railway Plaza

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JABOTABEKで活躍するHOLECの車輌

2008年07月14日 21時51分01秒 | インドネシア
久しぶりの投稿になりましたが、しばらくJABOTABEKの話題から離れておりましたので、1つEkonomi車輌の話題をお届けしたいと思います。(新しい情報ではありませんが)
JABOTABEKでの主なEkonomi車輌は、抵抗制御車(Rheostatik)とともにベルギー/オランダのHOLECの車輌が活躍しております。主要機器はHOLEC等からによるもので、インドネシアINKA社によって組み立てられました。(一部はそうでない車輌もあるかも) 製造時期は1994年から2001年までの6期に渡り、合計128両が製造されたVVVF車輌で、VVVFの採用は1992年に登場したHYUNDAIに次ぐものです。1編成は他のEkonomi車輌と同様にTc M M Tcの4両編成が基本であり、ほとんど2本を組んで8両編成として使用され、運用上においてはHOLEC専用の運用を8本持っております。同様にHITACHIやRheoの専用の運用もあります。
この車輌の特徴としては、1つはVVVF車輌であるため、加速、減速時に当然ながら日本のVVVF車輌と同様に「ヒューン、ヒューン、ヒューン.....」と音がするのですが、パルスモードというのでしょうか、これが日本の車輌では聞いたことがないくらい早いのです。音鉄マニアにとっては1度聞く価値はあるかと思いますが、私自身、抵抗制御車に比べて好きな車輌ではありませんので、どうしても乗車することを拒んでしまいます。
それはともかく、現地の鉄道雑誌Majalah kaにも書かれているように、時々故障を起こします。どうもこの車輌のあだ名があるのですが、JAGO MOGOK「動かない雄鶏?」と呼ばれているようで、どうりでKRDE改造への対象車輌として抜擢されてしまったようです。何方かのホームページではねずみ男とあだ名を付けておりましたが、私はまさしく「ゲゲゲの鬼太郎」のねずみ男ではないかと思うのですが、みなさんはいががでしょうか。それにしても日本人からするとアジアの国々で活躍するヨーロッパの車輌はセンスがなさ過ぎだと思うのですが。(マニラのLRTやMRTもそうですが)


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6 コメント

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ご無沙汰しております (malaysian bagus)
2008-07-14 22:23:47
今晩は。
自分も明日15日インドネシア入りいたします。
今回は2週間なのでいつもより短い滞在になってしまいますので、あまりJABOTABEKには乗りに行けないと思いますが、出来るだけ車両の撮影をしてこようと思ってます。
今回はMajalah kaの社長さんからも招待を受けましたのでお邪魔してきます。
今回はブログで紹介してますJABOTABEKの日本の車両のNゲージを、現地へ持ち込んで運転会もするよていです。
滞在中ブログが出来ましたらアップしますので、お時間がありましたらお越下さい。

よろしくお願いします。
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羨ましいです (井上)
2008-07-14 23:45:34
明日からインドネシアにご旅行ですか?
本当に羨ましいです。
Malaysian bagusさんにはメールいたしましたので、詳しくはそちらを見ていただければと思っております。
それでは帰国後の現地の最新情報を期待して、お待ちしております。
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いつかはインドネシアに (katagiri)
2008-07-16 23:20:01
ご無沙汰しております。
Holecですが、ジェーン年鑑では、BN(La Brugeoise et Nivelles SA.→現ボンバルディア)とHolec(現Eaton)の合作とのことでした。初期の車両はBNでの組み立てだったようです。
独特のVVVF音というのは聞いてみたい気がしますが、海外渡航歴ゼロなので、いつのことになるやら…という感じです。

需要と供給の関係もあるのでしょうが、日本の雑誌等では「元日本の車両」としての紹介記事は出るものの、現地オリジナルの車両が(日本製も含めて)殆ど紹介されないのは惜しいことです。今後に期待したいところですが。
台車の形状・支持方式などは、どうなっているのでしょうか。
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是非、インドネシアへ (井上)
2008-07-17 01:03:43
Katagiri様、Holecの詳細な情報、どうもありがとうございます。私も現地へ行くとどうしても日本の中古車輌ばかりの情報をかき集め、その他の車輌についてはどうも疎かになってしまいます。次回訪問時においてはEkonomi車輌についても、もう少し詳しく調べたいと思っております。
ところで、このHOLECの車輌の稼働状況は、年々減少しているようで、逆にEkonomi ACの列車本数も増加傾向にあるため、HOLECやRheoなどの車輌の活躍の場が少なくなるのではないかと思われます。現在、JABOTABEK全体で運用される運用本数(列車本数ではありません)だけみると、冷房車編成の方が非冷房車編成を若干上回っており、今後も日本からの中古車輌の譲渡が予定されていることから、ここ数年でジャカルタ首都圏は、ほぼ日本の中古車輌で占めてしまうのではないかと予想されます。
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Ekonomi AC (katagiri)
2008-07-17 21:44:46
krlmania.comでの7月改正ダイヤを見ると、中央線・ボゴール線以外は非冷房EkonomiとAC Ekonomiの本数がほぼ拮抗しており、あらためて日本からの中古車両の増加に気付かされました。
ところで、Holecが大量増備中であったはずの1997年頃に、何故か日立のVVVF車が投入されているのが気になります。これもINKAでの組み立てだったそうですので、技術移転の意図があったようにも思われますが。
他サイトで、INKAオリジナル車が再度登場する予定との記述を目にしましたが、こちらも気になるところです。さすがに、KRL-Iの再生産ということは無いと思うのですが。
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Ekonomi ACやKL3-97 Hitachi (井上)
2008-07-18 23:35:39
こんばんは。
私も7月のダイヤ改正には驚くものがあります。
中でもEkonomi ACの運行時間ですが、Serpong線やBogor線では真夜中の24時頃まで運行されており、利用客へのサービスが行き届くようになりつつあります。今年度も日本からの譲渡車によりEkonomi ACの増発が予測されますが、冷房を年中使用しておりますので、変電所の容量も気になるところです。おかげでDepokの車両基地の使用にも注意が必要だとか。
KL3-97 HITACHIの登場は、確かにINKA社への技術移転が目的だったともMajalah KAに書かれております。ただ、これにはODA(政府開発援助)が絡んでいないようです。もう少しMajalah KAなどをよく読んでみないとわかりませんが、おもしろいことがわかりましたら、この形式について掲載したいと思います。
INKAで新製車の登場となると、今度は相当な自信作を出すのではないでしょうか。時間があればINKAまで足を運びたいと思いますが、何しろジャカルタから遠いですからね。KRL-Iの再生産は無理だと思いますが、この国の新製車の設計図はINKAで作成するのか気になるところです。
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