今年7月のジャカルタ訪問時の話題がご無沙汰になってしまいましたので、その続きということで述べていきたいと思っております。
7月3日から6日の午前中までDepok車両基地で形式写真の撮影や職員の方とお話しをさせていただき、思う存分楽しませていただきましたが、職員のご好意によりManggaraiにある車両工場を6日の午後から訪問させていただくことになりました。
我々一行は荷物も多く、このまま電車に乗り込むと混雑などで大変な目に遭うのではないかということで、Depok車両基地の区長さんに乗務員室に乗車する許可をしていただけるように一筆書いていただきました。タクシーまで呼んでいただき、我々一行は重い荷物をトランクに入れて、Depok車両基地をあとにし、Depok駅へと向かいました。Depok駅に到着するとすぐにEkonomi ACが到着しますという構内放送があり、我々は重い荷物を引きずりながら前方に急いだのですが、列車は思ったよりも早く到着し、我々一行を追い抜いていきました。私はすぐさま乗務員室まで走り、先程区長さんに書いていただいたものを見せると乗務員室に乗車することに許可をいただき、乗り込むことができました。2008年の2月以来、一般の乗客は乗務員室に乗車することができなくなり、私としても乗務員室に乗車するのは久しぶりですが、やはり前方が見えるのは鉄道ファンでなくても爽快であります。ましてやジャカルタ首都圏の電車は昔の国鉄のように運転席後部のブラインドを全ておろしてしまい、完全に乗客の方からは前方が見えない状態であり、鉄道ファンやチビッ子にとっては有難くないことですが、私としては久しぶりに生の展望シーンを十分味わいさせていただきました。
Manngarai駅に到着すると乗務員達に別れを告げ、駅の南側に接する車両工場へと向かいました。この工場の正式名称はBalai Yasa Manggaraiであり、日本語にするとManggarai車両工場ということになりますが、このBalai Yasaとは元々インドネシア語(マレー語)ではなく、どうもサンスクリット語のようです。
この車両工場については以前も述べたことがあるかと思いますが、この工場内に入ることが難しく、必ず許可証を必要とするようです。私も過去に何度かアポや許可書も持参せず、工場の入口にいる警備員に断られておりますが、今回はDepokの区長さんなどの計らいもあり、入口の警備員に告げると入ることができました。この日はたまたま全体会議がこの工場内であるということで、各部署の幹部クラスもお見えになり、私どものような趣味で訪問することは本来慎むべきところでしたが、幹部クラスの方々の目に届かないように訪問させていただきました。工場の中へ導かれると昨年12月に来日されたI氏に御会いすることができました。彼もまた幹部クラスの一員でありますが、鉄道技術支援を受けて日本の鉄道会社で実習していたこともあり、日本語もかなり上手なものでありますが、インドネシア人特有の冗談も交えて、楽しいお話しを聞かせていただきました。
とりあえず役目を終えたHolecの車両

そして、いよいよI氏に導かれ、工場内を拝見させていただくことになりました。工場の大きさはというとグーグルアースを見ていただければ一目瞭然なのですが、JRの工場に比べて同等もしくはちょっと小さいぐらい程度の広さではないかと思います。工場内には写真のようにEkonomi車両では経年的にまだ新しいHolecの車両が多く留置され、これらの車両は現在行われているKRDEへの改造が行われるものではないかと思います。また、Holec以外にEkonomi鋼製抵抗制御車が検査入場に伴う塗装変更を行っていたり、昨年10月にKampung Bandanでディーゼル機関車に正面衝突された6000形(6188)が修復工事を行っていたりとかなり見応えがあります。残念ながら前面が滅茶苦茶になってしまった6188は、撮影禁止ということで1枚も写真が撮れませんでしたが、先日も述べましたように乗務員室自体がほとんどないような状態でした。いずれは別のキャビンを製作し、先日のBogor付近で衝突した6000形の片割れと組成した上で、新たな顔を持った6000形がデビューするかもしれませんが、かなり台枠もいかれているようですので、そのことを考慮すると果たしてどのようになるのか今後注目していきたいと思っております。
以上、Balai Yasa Manggaraiの中の様子については、このようなものでありますが、興味のある方は許可書をまず取得された上で、ご訪問されるのもよろしいかと思います。
塗装中のEkonomi鋼製抵抗制御車
7月3日から6日の午前中までDepok車両基地で形式写真の撮影や職員の方とお話しをさせていただき、思う存分楽しませていただきましたが、職員のご好意によりManggaraiにある車両工場を6日の午後から訪問させていただくことになりました。
我々一行は荷物も多く、このまま電車に乗り込むと混雑などで大変な目に遭うのではないかということで、Depok車両基地の区長さんに乗務員室に乗車する許可をしていただけるように一筆書いていただきました。タクシーまで呼んでいただき、我々一行は重い荷物をトランクに入れて、Depok車両基地をあとにし、Depok駅へと向かいました。Depok駅に到着するとすぐにEkonomi ACが到着しますという構内放送があり、我々は重い荷物を引きずりながら前方に急いだのですが、列車は思ったよりも早く到着し、我々一行を追い抜いていきました。私はすぐさま乗務員室まで走り、先程区長さんに書いていただいたものを見せると乗務員室に乗車することに許可をいただき、乗り込むことができました。2008年の2月以来、一般の乗客は乗務員室に乗車することができなくなり、私としても乗務員室に乗車するのは久しぶりですが、やはり前方が見えるのは鉄道ファンでなくても爽快であります。ましてやジャカルタ首都圏の電車は昔の国鉄のように運転席後部のブラインドを全ておろしてしまい、完全に乗客の方からは前方が見えない状態であり、鉄道ファンやチビッ子にとっては有難くないことですが、私としては久しぶりに生の展望シーンを十分味わいさせていただきました。
Manngarai駅に到着すると乗務員達に別れを告げ、駅の南側に接する車両工場へと向かいました。この工場の正式名称はBalai Yasa Manggaraiであり、日本語にするとManggarai車両工場ということになりますが、このBalai Yasaとは元々インドネシア語(マレー語)ではなく、どうもサンスクリット語のようです。
この車両工場については以前も述べたことがあるかと思いますが、この工場内に入ることが難しく、必ず許可証を必要とするようです。私も過去に何度かアポや許可書も持参せず、工場の入口にいる警備員に断られておりますが、今回はDepokの区長さんなどの計らいもあり、入口の警備員に告げると入ることができました。この日はたまたま全体会議がこの工場内であるということで、各部署の幹部クラスもお見えになり、私どものような趣味で訪問することは本来慎むべきところでしたが、幹部クラスの方々の目に届かないように訪問させていただきました。工場の中へ導かれると昨年12月に来日されたI氏に御会いすることができました。彼もまた幹部クラスの一員でありますが、鉄道技術支援を受けて日本の鉄道会社で実習していたこともあり、日本語もかなり上手なものでありますが、インドネシア人特有の冗談も交えて、楽しいお話しを聞かせていただきました。
とりあえず役目を終えたHolecの車両

そして、いよいよI氏に導かれ、工場内を拝見させていただくことになりました。工場の大きさはというとグーグルアースを見ていただければ一目瞭然なのですが、JRの工場に比べて同等もしくはちょっと小さいぐらい程度の広さではないかと思います。工場内には写真のようにEkonomi車両では経年的にまだ新しいHolecの車両が多く留置され、これらの車両は現在行われているKRDEへの改造が行われるものではないかと思います。また、Holec以外にEkonomi鋼製抵抗制御車が検査入場に伴う塗装変更を行っていたり、昨年10月にKampung Bandanでディーゼル機関車に正面衝突された6000形(6188)が修復工事を行っていたりとかなり見応えがあります。残念ながら前面が滅茶苦茶になってしまった6188は、撮影禁止ということで1枚も写真が撮れませんでしたが、先日も述べましたように乗務員室自体がほとんどないような状態でした。いずれは別のキャビンを製作し、先日のBogor付近で衝突した6000形の片割れと組成した上で、新たな顔を持った6000形がデビューするかもしれませんが、かなり台枠もいかれているようですので、そのことを考慮すると果たしてどのようになるのか今後注目していきたいと思っております。
以上、Balai Yasa Manggaraiの中の様子については、このようなものでありますが、興味のある方は許可書をまず取得された上で、ご訪問されるのもよろしいかと思います。
塗装中のEkonomi鋼製抵抗制御車
