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Asian Railway Plaza

アジア各国の鉄道やJR南武線の話題などをお届けします

PNR(フィリピン国鉄)近況報告-2014年9月

2015年02月08日 22時16分44秒 | フィリピン
本日は一昨日の続きで、ジャカルタの近況報告について述べていきたいと思っていましたが、PNR(フィウリピン国鉄)の話題がご無沙汰になってしまっていますので、本日はPNRの近況報告ということで簡単に述べていきたいと思っています。
と言っても今回は半日程度しか時間が取れず、しかもPNRの車両担当者は会議があり、まったく御会いできないということで、詳しい情報については入手できませんでしたが、わかるかぎりのことをご報告したいと思います。

まず、キハ59こがねによるPremiere Trainですが、Tutuban~Mamatid間53kmを平日のみ2往復が運行され、快適な通勤ができるフィリピン版ホームライナーということで、テレビなどで報道され話題になっていましたが、昨年末あたりにこの列車は廃止され、現在、残念ながらキハ59こがねによる運行はまったくありません。
当時の運行については、下記の時刻で運行されていました。
Tutuban5:01発 Mamatid6:46着
Mamatid7:02発 Tutuban8:47着
Tutuban15:55発 Mamatid17:40着
Mamatid18:02発 Tutuban19:47着

このキハ59こがねによるPremiere Trainの乗車記については、後日、ご報告させていただきたいと思います。


続いて203系についてですが、2013年9月の訪比時では4両編成で運行されていましたが、5両編成に増強された編成が5本(編成番号01、02、06、07、08)も登場し、使用できる編成も1本増えて計8編成となりました。
この203系の運用は韓国Rotem製のDMUとともにマニラ首都圏のTutuban~Alabang間に充当され、全体の7割程度は203系が充当されていました。
また、Tutuban~Mamatid間の1往復の運用にもこの203系が充当されていますが、昨年の12月2日から運行区間が念願であったCalamba(起点から56.1km)に延長されています。


その他、キハ52については確認しておりませんが、国鉄色の編成についてはCaloocan工場に検査入場中、ブルーの編成はビコール地方のコミューターとして使用されていると聞いておりますが、国鉄色の編成は出場したという情報も聞いておらず、最近の動向がつかめておりません。

最後にマニラからビコール地方への長距離列車の運行再開についてですが、昨年9月頃に新GMが9月に運行再開するとテレビ報道などで断言しておりましたが、結局のところ現在も運行は再開されておりません。いったいいつ運行再開されるのか見通しがたっていませんが、軌道、車両などの施設については特に問題ないはずかと思われますので、4月のホリーウィークにあわせて運行再開になるのではと個人的に予測しておりますが、果たしていつになったら運行再開となるのか待ち遠しいところです。




PNR、こがねPremiere Trainとして運行開始

2014年03月03日 19時18分07秒 | フィリピン
フィリピン国鉄(PNR)の話題がご無沙汰でしたので、ここで1つ嬉しいニュースをお届けしたいと思います。
昨年12月23日に今までBiñan止まりであった列車が1つ先のSta.Rosaまで延伸されましたが、その後、今年1月27日にダイヤ改正が実施され、少々列車本数が増加し輸送力増強が実施されましたが、本日3月3日からTutuban~Sta.Rosa間(43.8km)にキハ59こがねを使用してPremiere Trainが運行開始されました。

(写真はCadmiel Jared Peñaflor Pabellan氏より)

Premiere Trainの時刻は以下のとおりで、土曜日・休日を除く日に1日2往復運行されます。
また、この列車はTutubanを出るとBlumentritt、España、Sta.Mesa、Buendia、Edsa、Sucat、Alabang、San Pedro、Biñan、終点Sta.Rosaに停車し、他の駅は通過となります。
Tutuban5:47→Sta.Rosa7:33
Sta.Rosa8:00→Tutuban9:46
Tutuban16:17→Sta.Rosa18:03
Sta.Rosa18:08→Tutuban19:54

キハ59こがねは、以前はビコール地方の中心都市NagaへIsarog Limited Exp.として運行されていました。しかし、一昨年にLucena付近の大雨によって橋が崩落し、Bicol方面の線路が途絶えていたものの復旧工事が実施され、あとはDOTC(運輸通信省)の運行再開の許可を待つのみとなっていましたが、未だに許可が下りず、その結果、活躍の場を失っていました。今回、マニラ近郊のラグナ州からの利用者を対象として活躍の場を見いだした「キハ59こがね」は今後の活躍が期待されますが、ビコール地方への列車が運行開始されたあかつきに、この車両がどのように使用されるのか注目されます。
この他、今回の改正により運行時間帯も5時前から21時30分頃まで拡大され、ますます利便性が高まっていますが、未整備の203系3編成が整備されるとさらなる増発が期待されます。

PNR(フィリピン国鉄)近況報告

2013年12月31日 21時01分52秒 | フィリピン
今年もあと残すところ数時間となり、今年を振り返ってみると私個人的には結婚、子供の誕生といろいろあり、趣味のほうに没頭できるような環境であはありませんでしたが、そのような忙しい中でも国内では地元の南武線や横浜線、103系を追い求め、海外においても例年どおりフィリピン、インドネシアにも滞在し、各地の状況をレポートできましたので、是非、来年も引き続きこれらを中心にレポートしていきたいと思っております。

今年最後のレポートは、先日、PNRのコミューター区間がSta.Rosaまで延伸したということをお伝えしましたので、全般的なPNRの話題を簡単に報告したいと思います。
と言っても今回はマニラにおいて自由な時間が1日しか取れず、かつPNR本社訪問時においてPNRのクリスマスイベントと重なってしまい、担当者から詳しい情報を教えてもらうことができませんでした。
ただ、Tutuban構内の撮影は許可が下りましたので、何枚か写真を掲載し、簡単に説明したいと思います。

12月12日5時30分頃にジャカルタ発のセブパシフィッック航空でマニラに到着し、すぐにタクシーでBuendia駅を目指し、Buendia駅からPNRに乗車しTutubanへ向かったものの、途中Españaで降りてみました。
Buendiaから乗車した列車は203系の第5編成であり、España駅に到着するや否やその姿を撮影してみましたが、警備員が私のところに近寄って来て、「駅構内は撮影禁止です」と言われてしまいました。


ジャカルタと同様、ここマニラにおいてもPNRやLRT・MRTの駅構内での撮影は原則禁止になっていますので、この駅のTutuban寄りにあるEspaña Ave.でしばらく撮影を楽しんでいました。
203系は全列車のうち約6割程度が充当されており、最近ではかなりの確率で見ることができ、すっかりマニラの街にも溶け込んでいるようになりました。


Tutuban駅に到着するとしばらくしてキハ52国鉄色が入線しましたので、駅員に発車時間を聞いてみると「9時37分」というので、Tutuban駅から1km北側に急いで行ってみました。
このあたりでは下りと上り列車がちょうど擦れ違う箇所でもあり、Tutuban方面の列車に遅れがなければツーショットの撮影も可能ですが、この時はもう少し北側で擦れ違っていました。


Tutubanを9時37分に発車した列車はAlabangまで行って折り返し、Tutubanに約2時間30分後の12時5分に戻ってきますが、この時は定刻よりも10分ほど遅れてやって来ました。
なお、キハ52国鉄色は頻繁に運用に入ることがなく、Rotem製DMUと203系の助っ人的な存在であり、おそらく臨時的に運用に充当されているものと思われます。


Tutuban駅構内及び車庫内の撮影許可もいただき、車庫内へと進みましたが、9月訪問時とあまり変わった様子は見られず、203系については7編成分まで整備されているにとどまり、8編成以降は見ることができませんでした。


唯一、新潟色で残っているキハ52-123は部品取用車両でありますが、相変わらず同じ場所に留置され、少々草臥れた感じもありますが、今のところ原形をとどめています。


今年は以上でありますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします。


PNRのコミューター区間、Sta.Rosaまで延伸

2013年12月28日 23時31分50秒 | フィリピン
1週間ほどご無沙汰してしまいましたが、本日からすこしずつ12月のマニラ・ジャカルタの話題を報告していきたいと思います。
ジャカルタの話題は途中でありますが、本日はマニラの話題を少々お届けしたいと思います。
PNR(フィリピン国鉄)のマニラ周辺では、Tutuban~Alabang間(28.09km)で平日は30分間隔で運行され、Tutuban~Biñan間(39.76km)においては1日1往復の列車が運行されていますが、そのBiñan発着の列車が今月23日から隣駅であるSta.Rosa(起点から43.76km)発着に変更され、コミューター区間が4km延伸されました。

私がマニラ・ジャカルタに滞在していたのは12月6日から15日まででしたので、そのSta.Rosa延伸の様子を撮影することができませんでしたが、7日にSta.Rosa駅まで行って駅周辺の様子をウォッチングしてみました。
プラットホームや駅本屋は9月訪問の時点でほとんど完成していましたのであまり変わりはありませんが、駅のTutuban寄りに貧弱ながらも100mほどの機回し線が設置されていました。


駅南側の旧国道踏切近くでは、現在もスケーターが発着しており、このスケーターに乗車したことはありませんが、原則的にここから隣の踏切まで運行されており、さらに遠くへ行きたい場合は隣の踏切からさらに次の踏切まで別のスケーターが運行されていますので乗り換えることになります。それが嫌な人は特別料金を支払えばどこまでも行ってくれるようです。


Tutuban~Sta.Rosa間に運行されている列車の時刻はSta.Rosa4:54→Tutuban6:40とTutuban18:37→20:23の1往復のみで、夜間、列車はSta.Rosaに滞泊していると思われます。
今後、早ければ来年1月頃にでもSta.RosaからさらにCalambaまで延伸されることが予定されており、列車の本数も増発する計画がありますが、稼働できるDLの車両(稼働可能、不可能もあわせて計15両)が少ないため、今のところフリークエントサービスを行う上で困難な状況のようです。

Tutubanの車庫で長らくお休みのキハ59「こがね」も23日のSta.Rosa延伸に伴い、祝賀列車として使用されたようで、下の写真は12日に撮影したものですが、祝賀列車として抜擢されることもあって、前面と側面の一部がブルートレインのような濃い青色に塗り替えられたようです。


これ以外のPNRの話題は、また、時間がありましたら、ご報告させていただきたいと思っております。

空からフィリピンを見てみよう

2013年09月11日 14時49分10秒 | フィリピン
先日のお約束どおり、本日は飛行機の中からいろいろと景色を楽しめましたので、「空からフィリピンを見てみようと」題して、いくつかの写真をお見せしたいと思います。
今回は先日も述べましたように台北をベースとするチャイナエアラインを利用しましたので、成田~台北(桃園)、台北(桃園)~マニラの路線を使いましたが、成田~マニラ間をダイレクトに飛んでしまうと窓の外はほとんど海しか見えませんが、両区間ともに海岸沿いを飛びますので、ある程度地理や地図好きな方であれば、景色を十分楽しむことができます。
私にとっては空の旅でも景色を見ることは1つの楽しみですが、小心者の私にとってはトイレに行く場合、窓側の席に座ってしまうと通路側の席や場合によって中央席の乗客に断る必要がありますので、よっぽどのことがないかぎり、いつも通路側の席を取ることにしています。
しかしながら、先日、マニラ~台北間を利用する際、通路側は空きがないとのことで進行方向右側の窓側に座ることになったのですが、これが私にとってはラッキーでした。
CI702便はマニラを定刻10:35に出発し、マニラ空港を飛び立ち、機体はCaviteの砂嘴が見えた所で大きく右に旋回を始めました。100度ほど右に旋回したのち北に進みましたが、すると眼下にマニラ湾とマニラの街を見渡すことができました。

順に説明しますと、下の写真はマニラの中心地にある城壁都市のIntramuros、フィリピンの英雄であるホセ・リサールが処刑された場所でもあるRizal(Luneta) Park、マニラの母なる川Pasig Riverなどが見えました。


続いて下の写真ですが、右下の赤い建物が見えるところが、以前のPNR(フィリピン国鉄)のTutuban駅です。現在はTutuban Center Mallという商業施設になっており、その左側(北側)の緑がTutubanのヤード付近でその右側(南側)にぽつんとある赤い四角の建物がTutuban駅です。


さらに北側に進むとPNRのデルタ線(三角線)が見えました。上側(東側)がBlumentritt駅、左側(北側)に延びる線路がCaloocan方面になります。


続いて、Caloocanの中心地、Monumento付近です。
LRT1号線はフィリピンのヒーローの1人であるAndres Bonifacioの銅像付近で針路を北から東に90度曲がり、North Ave.方面へと向かいます。
私が思うにはLRT1号線はこの銅像の真上を越えて、Navotas方面へと向かった方が良いのではないかと思っていましたが、Andres Bonifacioの持っているitak(刀)で線路を切られるのが怖いのか、見事に線路を90度曲げられてしまいました。
写真の下にPNRのCaloocan工場が見えます。


先程のLRT1号線Monumneto駅近くにあるAndres Bonifacioの銅像は下の写真のとおりです。
Andres Bonifacioはマニラの貧困地域のTondoで生まれ、学歴はありませんが貧しい中、独学で勉学に勤しむとともにスペインの植民地支配から解放されるために秘密結社「Katipunan」を創設しました。しかしながら、同じく植民地支配から独立を目指し、のちにフィリピン初代大統領になるEmilio Aguinaldoによって彼の離反を恐れ処刑されてしまいました。


このあと、機体は高度を上げ、下界の視界は雲だらけになりましたが、40分ほどでルソン島最北端付近のClaveria付近に至りました。
今から約20年前の1994年、私はここで3日ほど滞在したことがあります。


下の写真は当時のClaveria付近で撮影したもので、モノクロ写真のためセピア調に変えてみましたが、この周辺は水田などが広がる農業中心の地域であります。


ここからバシー海峡を越えて、台湾島南端の鵝鑾鼻を目指します。
先程のルソン島Claveriaから約20km北側にFuga島が位置すます。20年前のClaveria滞在時において、ルソン島からこの島を眺めることはできませんでした。


更に先程の島から10km北上するとDarupiri島が位置します。
天気図を書く人であればおなじみのBatanes Province州のBascoは飛行機の航路から少し東に位置しますので、残念ながら見ることはできませんでした。


先程ご紹介したBascoは1994年に行きましたが、とても静かな地域であります。
私が滞在していた時に台湾人の実業家が自家用飛行機で仲間を引き連れて訪れたのですが、この方は日本人と変わらぬ日本語を話し、シベリア鉄道で旅行された話しを今でも記憶しています。
また、沖縄県の先島諸島からここまで直線距離で僅か約500kmと近いことから、夜間、宿の従業員からラジオを拝借し、日本からのラジオ放送を聞いて感動したことを思い出します。


いかがでしたでしょうか。いつも鉄道の話題ばかりですが、今から20年前にフィリピン全土の旅をしたことがありますので、フィリピンの各地の話しも時間がありましたら、このブログ上でお届けしたいと思っております。


Alabang~Calamba間、コミューター化工事進捗状況

2013年09月07日 22時27分54秒 | フィリピン
昨日のPNR(フィリピン国鉄)近況報告に続き、本日はAlabang~Calamba間約28kmのコミューター化工事の様子について述べていきたいと思います。
以前、この区間については、Northrail-Southrail Linkage Project Phase 2という韓国支援の元で整備を進めていくと述べたかもしれませんが、現在、この区間ではフィリピン政府支援の元でホームの嵩上工事などが進められております。嵩上工事が進められている駅で確認ができた駅は、Muntinlupa、San Pedro、Santa Rosa、Calambaで、BiñanやCabuyao、Mamatidでも嵩上工事が進められているかもしれません。
昨日も述べましたように今年10月頃にコミュータートレインの終点が現在のAlabangからCommexの終点であるBiñanの1つ先のSanta Rosaに延長する予定で、1日の運転本数がTutuban~Santa Rosa間が20往復ということで、ラッシュ時において30分毎、データイムにおいては1時間毎の運転になるのではないかと予測されます。
Alabangはマニラ南郊の交通結節点であり、それよりも南のBiñan、Santa Rosa、Calambaなどの街からマニラ方面に多くの交通需要があるにもかかわらず、それらはSLEX(South Luzon Expressway)、National Highway(一般道路)からのバス、FX(乗合タクシー)、ジープによる輸送手段のみとなっています。PNRがAlabang~Calamba間を整備し、コミュータートレインを運行できるようになれば、バスやジープなどの利用客がPNRにシフトしてくることが予想されますが、この区間の複線化も視野に入れて整備されることが望まれます。

それではSan Pedro、Santa Rosa駅とCalamba駅周辺の状況を見て参りましたので、簡単にご紹介したいと思います。

まずはSan Pedro駅ですが、今年4月28日に報告させていただいた時点で、6月に完成すると述べましたが、現在も完全に完成していないものの屋根の取り付けが行われており、工事は最終段階を迎えている状況ではないかと思います。
ホームの長さは120mで6両が辛うじて使用できる長さであり、このあと紹介しますSanta RosaやCalambaなども120mで整備されています。また、本屋の色は水色が使用されており、これはSanta Rosa駅に倣って採用されたと関係者が述べていました。
Tutuban~Biñan間に運行されているCommexはここから南にある旧駅舎を使用しているのではないかと思いますが、コミュータートレイン運行時にはこちらの新しいホームが使用されるものと思われます。


続いてSanta Rosa駅ですが、先程のSan Pedro駅よりも完成度が高く、ほぼ完成している状況です。
この駅はNational Highwayの旧道であるRizal Blvd.に近接しており、Santa Rosaの市街地、バスやジープの交通結節点で大型商業施設のあるBalibago Complexにも近いことから、コミュータートレインの運行に伴い多くの需要が見込めるのではないかと思われます。
ちなみにここからMakatiの近くのEDSA(Mgallanes)までエアコン付きバス(SLEX、Skyway経由)を利用した場合、所要時間で約45分(約60ペソ=120円)、鉄道であれば約1時間(20ペソ=40円)になるかと思われます。スピードではバスに勝てないものの運賃では1/3という安さであるため、ある程度、RNRへ利用客がシフトされるものと思われます。


あとは機回線を設置しなければなりませんが、ホームの先にそれぞれ1箇所ずつポイントが設けられる予定で、そのポイントも駅の南側で交差するRizal Blvd,の踏切付近に置かれていました。


続いて、Santa Rosaまでのコミュータートレイン運行後、Calambaまで早い時期にコミュータートレインが延長運転されると思われますが、こちらの駅の状況も見てみたいということでCalambaまで来てみました。
Calamaba駅も先程のSan PedroやSanta Rosaなどの駅と同様にホームの嵩上工事などが実施されていました。進捗状況はCalambaは後回しになっているせいか、先程紹介した駅よりも整備が遅れていました。


駅にはPlasser & Theurer社のマルチタイタンパーや砕石貨車が留置されていました。
向こう側に見える山がMakiling山で1090mあります。


駅の北側をクロスするJP Rizal St.付近には線路沿いに市場が展開され、さらにその北側には大きな鉄道橋とその鉄道橋に沿うように歩道用の橋も設置されています。ここからは違法ではありますがスケータがSanta Rosa(Alabang)方面に頻繁に出発していました。


Calambaと言えば長年San Cristobal Bridgeが台風によって崩壊したため通れませんでしたが、その橋を見たいがためにスケーターに乗ってみることにしました。ちなみに上の写真はSan Cristobal Bridgeではありません。


スケーターにはエンジン付きのものと足で単純に漕ぐものと2種類あり、エンジン付きはご要望に応じて値段交渉でどこまでも行くとのことですが、Calambaの街の中心地に位置する3年前に開店したデパートのSMにこのあと用事がありましたので、 とりあえず、その橋まで行ってみることにしました。およそ3km走ること2つの鉄橋が見えてきました。これがSan Cristobal Bridgeということで教えてもらったのですが、複線化用にもう1つの橋も完成しているもののレールは引かれておらず、過剰な投資にも感じてしまいました。


再びこの橋からスケーターでCalambaに戻りましたが、Calamba~この橋までの料金がふっかけられるのかと思いきや片道10ペソ=約20円という良心的な値段でありました。
下の写真はSan Cristobal Bridgeを渡るスケーターで、多い時は10人ぐらい乗車できます。


ということで、Alabang~Calamba間の整備状況などをお伝えしましたが、最後にAlabang駅の計画について簡単にご紹介します。
Alabang駅は新Alabang駅、旧Alabang駅ともにありますが、全ての列車(Bicol方面への列車も含めて)は新Alabang駅の1面1線を使用し、203系については本線の脇に側線がありますので、その側線で機回しを行っています。
将来的に旧Alabang駅も併用して使用されるのか、下の図のように計画されている新Alabang駅の配線どおりとなるのか検討中ということで、今のところどのようになるのかわかりません。(この通りだと機回しできませんが)
今回はAlabang駅付近の観察は行っておりませんので、次回、時間がありましたらこの駅とSucat~Alabang間の複線化工事状況の観察を行ってみたいと思います。


次回の話題は飛行機の中からマニラの街やフィリピン最北端付近を眺めることができましたので、簡単にご紹介したいと思います。

PNR(フィリピン国鉄)近況報告

2013年09月06日 18時57分27秒 | フィリピン
前回、フィリピンの訪問は4月で挙式を行ってきましたが、その後、5月31日に無事に健康な男の子が生まれ、できるだけ早く我が子に会うことを予定していたものの資金不足などにより渡航が遅れていましたが、台北をベースとするチャイナエアラインでLCC並みの価格のものがありましたのですぐに購入し、8月31日~9月3日にかけてフィリピンに滞在しました。
独身時代であれば好きな所へ行くことができますが、我が子もまだ3ヶ月であり、できるだけ家族水入らずの生活をすることが義務でありますので、なかなか自由な時間は取れませんが、向こうの実家もPNR(フィリピン国鉄)のSta.Rosa駅に近い所にあり、Alabang~Calamba間で進められているコミューター化工事の観察や1日だけTutubanにあるPNR本社を訪問することができましたので、簡単にご紹介させていただきたいと思います。

まずはマニラ周辺で運行されているコミュータートレインの話題から述べていきたいと思います。
現在、コミュータートレインはラッシュ時、日中ともにTutuban~Alabang間で30分毎に運行されていますが、203系に新たに発電機を搭載された車両が増備され、203系の編成数は7編成までにおよんでいます。


203系の編成表は以下のとおりで、全て4両編成です。カッコ内は現場で使用されている車両番号と思われます。
発電機の取り付け位置は基本的にAlabang寄りのTc及びT'cの前位にありますが、01編成のTc203-107は後位にあり、07編成の発電機はM203-10に容量の小さい100KVA(冷房使用は不可)が取り付けられています。
←Tutuban                    Alabang→
01 T203-9(01D)+M'202-7(01C)+M203-11(01B)+Tc203-107(01A)
02 M'202-12(02D)+M203-7(02C)+M'202-11(02B)+T'c202-4(02A)
03 T203-10(03D)+M'202-9(03C)+M203-9(03B)+Tc203-5(03D)
04 M203-14(04D)+M'202-10(04C)+M203-13(04B)+Tc203-4(04A)
05 M203-12(05D)+M'202-120(05C)+M203-121(05B)+T'c202-3(05A)
06 T203-7(06D)+M203-15(06C)+M'202-15(06B)+T'c202-3(06A)
07 T'c202-107(07D)+M203-120(07C)+M'202-8(07B)+M203-10(07A)
07編成のみ先頭車がTutuban寄りに位置し、編成内の車両の向きも逆になっています。


現在、Alabang~Calambaの駅(小さな駅は除く)でホームの嵩上工事が実施され、今年10月頃を目処にSta.Rosaまでコミュータートレインが延長運転される予定です。計画ではTutuban~Sta.Rosa間の1日の本数が20往復、Tutuban~Alabang間の本数が9往復となる予定で、Alabang~Sta.Rosa間ではラッシュ時は30分毎、日中は1時間毎の運転になるかと思われます。Sta.Rosa延長運転後は、順次Calambaまでコミュータートレインの延長運転を予定しているようですが、Calambaまでの延長運転の詳細な時期について明確にはわかりません。
また、この延長運転に伴い、車両が足りなくなることが予想されますので、新たに203系2本(編成番号08、09)をSta.Rosa延長運転時までに用意する予定であり、この2本分の車両はCaloocan工場に入場し、あとは発電機の到着を待っているようですが、発電機搭載には約1週間あれば対応できるようです。(編成08、09になる車両番号は不明)
この他、DOST(科学技術庁)の研究開発用になる予定の1編成については、将来的にPNRに戻されるように要請しているとのことです。

以上、述べましたように203系が7編成分整備され、韓国Rotem製造のDMUは全部で6編成分在籍しているものの2編成が事故によって稼働できませんので、コミュータートレインに203系が充当されることが多くなり、ほぼ6割程度は203系によって運行されています。

下の写真はTutuban駅の構内で6編成分の203系が見えますが、このような光景は今となっては当たり前のようで、以前、Tutuban~Biñan間のCommexで使用されていたボロボロ12系の姿は見ることができませんでした。


下の写真は07編成のM203-10(07A)で、ほとんどの車両は先頭車に発電機が搭載されていますが、この車両だけ中間車に発電機が搭載され、排気用の通風口が貫通扉に設置されています。


現在、PNRの203系は1編成が4両編成であるため、計10両が余る計算になります。編成を組んでいない車両は帯がエメグリのまま留置されていますが、今後、これらの車両は予備となるのか、新たな編成を組成することになるのか、それとも部品取用となるのかわかりませんが、次回の訪比の際にPNRの幹部に質問してみたいと思います。


下の写真はPaco駅で撮影したもので、頻繁に203系を見ることができ、場合によってはキハ52国鉄色とのツーショットの撮影も可能です。車両の向こうに見えるのがPaco駅の新本屋になる予定であった建物ですが、長年、建設がストップしてしまい、雨ざらし状態のままになっています。Pacoの駅前にあるキリシタン大名として知られている高山右近の銅像もきっと嘆いているに違いありません。


以上、203系について述べましたが、続いてキハ52についてご報告します。
キハ52国鉄色3両については、Tutuban~Alabang間のコミュータートレインに充当されることが度々あり、主にTutuban9:37発、14:37発の列車に充当されることが多いようです。新潟色からブルートレイン色に塗り替えられた3両は、Bicol地方のSipocot~Naga間に充当され、唯一新潟色のままであるキハ52-123は部品取用としてTutubanのヤードに留置されていました。(今回、キハ52-123は撮影しておりません)


続いて、韓国Rotem製のDMUですが、先程も述べましたように計6編成中、2編成が事故により離脱しており、通常3編成が運用に充当、1編成が予備となっています。離脱している2編成については、損傷が酷いことや相当な修繕が必要であり、この修繕にかかる費用も相当なもののようですが、費用の負担についてはDOTC(通信交通省)が来年中までに用意し、用意ができしだい修繕にかかるようです。


その他、コミューター関係では、今年中にCaloocanまで開通させる予定ですが、今回、Blumentritt~Caloocan間の保線状態がどのようになっているのか見に行く時間がありませんでしたので、次回の訪比時にでもCaloocan工場の見学、建設がストップされているNorth Railとともに確認してみたいと思っております。

次にManilaとBicol地方を結ぶ列車についてですが、昨年、Lucena付近で大雨によって発生した橋崩落によって、この区間の列車運行は依然ストップしたままであり、DOTC側はこの区間の運行再開に対して許可を下ろしていない状況が続いています。PNR側としてはいつでも運行再開ができるように準備が出来ており、Bicol Exp.で使用される14系寝台車、12系座席車はほとんどの車両がオレンジ帯にブルートレイン塗装となっています。開通の見込みについてはDOTCの判断に委ねていますので、今のところ具体的な時期についてはわかりません。


また、キハ59こがねもTutubanヤードの片隅に留置され、運行再開時にはIsarog Exp.として再び使用されるのか、昼間用の列車としてBicol方面に使用されるものと思われます。


この他、PNRと台湾の間でPNR向けに主にDL車両などの譲渡の動きがありましたが、今年5月にフィリピン最北端付近のバリンタン海峡で発生したフィリピン警備船から台湾漁船への銃撃で乗員1人が亡くなったことにより、この動きも中断されたままの状態になっています。日本からの譲渡車両についても連絡待ちという状態が続いており、具体的な動きはないようです。

最後にTutuban駅構内及び車庫を含めたヤード内の撮影ですが、必ず許可がないと撮影できなくなっておりますので、駅構内のインフォーメーション受付で許可を取得しなければなりません。(撮影許可が出るかどうかはわかりませんので、事前にPNRに連絡していただくことをお薦めします)許可なく撮影しているとすぐに警備員やPNR社員に呼び止められ、許可を必ず取得してくださいと忠告されますのでご注意いただきたいと思います。

以上、PNRの近況を簡単に報告させていただきましたが、次回はコミュータートレインが延長運転されるAlabang~Calamba間の最近の様子について報告したいと思っております。


PNR(フィリピン国鉄)近況報告

2013年04月28日 00時52分58秒 | フィリピン
今年の2月中旬以来、ブログの更新を行っておりませんでしたが、今まで仕事と個人的なことで忙しくブログの更新ができず、いつもご覧いただいている方々には大変申し訳ございませんでした。とにもかくにも忙しさもようやく収まりつつありますので、時間のある時にはできるだけ新たな話題の提供を行っていきたいと考えております。
忙しい状況とはいえども少ない時間の中で地方へ出かけたりしていますので、そのような話題を提供してもよいのですが、国内の話題や情報は検索すれば情報が得やすいので、まずは先日4月4日から9日にかけてフィリピンを訪問しましたので、PNR(フィリピン国鉄)の話題を提供していきたいと思います。
今回の訪比にあたっては人生最大のイベントである挙式をあげるために行きましたので、趣味に費やす時間はほとんどありませんでしたが、だれしもがそうであるように家庭を持つことになったとしても趣味を急にやめることをほとんどの人はできないかと思いますので、私も少ない時間の中で今回もPNRの乗車&撮影、ならびにPNR本社訪問を行ってきました。
実際にPNR本社訪問で30分ほど各担当者との会談、10分ばかりほどの時間でTutuban駅構内での撮影、そしてTutuban~Edsa間の乗車と慌ただしい状況でしたので、詳しいことについてはわからないことがありますが、簡単にご報告させていただきたいと思います。

まずはAlabang~Calambaの各駅でホーム嵩上工事が行われているようで、今年6月に完成させる予定です。完成の曉には現在運行されているCommexは終点BiñanからCalambaの先のフィリピン大学(UP)農学部があるLos Bañosに発着駅が変更され、列車の増発も行われるようです。(ただし増発は朝夕のみの運転で日中は列車が運転されないようです)おそらく203系が充当され、1日の運行本数が2往復程度になる予定のようです。


上と下の写真ともにSan Pedro駅の嵩上工事の様子で、このホームは従来の駅舎のある北側(Tutuban寄り)約200mのところに設置され、ホームの長さは120mとのことです。120mは現在運行されている韓国ロテム製DMU3両編成2本分がかろうじて使用でき、203系4両+DL1両については問題なく使用できる長さです。現在のところ従来の駅舎のある場所で発着していますが、6月の完成時にはこちらのホームが使用される予定です。


続いて車両や列車についてですが、まずは203系について報告します。
203系は発電機が新たに取り付けられ、計5~6本程度の編成が整備されています。韓国ロテム製のDMUは現在4編成が稼働できるものの相変わらず2編成は使用できませんので、足りない分については203系で運用を補っているようです。
今年末までに203系計8編成が整備される予定であり、マニラ首都圏のみで使用が予定されています。
下の写真は1編成目が日中のTutuban~Alabang間のコミューター運用に充当されている様子で、Tutuban~Biñan間のCommexにも充当されています。編成はAlabang寄りからTc203-107+M203-11+M'202-7+T203-9です。



下の写真は2編成目の203系であり、編成はAlabang寄りからT'c202-4+M'202-11+M203-7+M'202-12です。


行先表示のところに編成番号が示され、最後尾の妻面にも「02」と書かれていたかと思います。現在、新たに2本分の編成に発電機の搭載工事を行っているようです。


02編成の発電機は車両の前位に設置されており、こちらのほうが利用者にとっては都合の良い形となります。発電機の音まで聞いていませんので、どのくらいうるさいのかわかりませんが、出力は210KVAらしいです。


Tutuban~Bicol間の長距離列車については、3月20日頃から4月上旬にかけてLegazpiまで入線試験を行っていたようですので、運転再開は間もなくかと思っていましたが、運輸通信省からの運転再開の許可がおりず予定がわかりません。運転再開の時点でBicol ExpressはTutubanからLegazpiまで運行されるようで、途中Nagaで増解結が行われるようです。また、こがねについてもNagaまで日中に運転されるようで、塗装をブルートレイン色に変更する予定とのことです。
また、大部分の14系寝台車はきれいにブルートレイン色に再度塗装され、帯がオレンジ色に変更されています。


この他、キハ52については、今後、国鉄色はSipocot~Naga間2往復のコミューターとして、ブルートレイン色のほうはNaga~Legazpi間1往復のコミューターとして運用されるようですが、Bicol地方に配備されることからキハ52の撮影を目的とする方は大変かもしれません。ただMayon火山とキハ52は絵になるかと思いますので、Legazpi開通時にはBicol Expressも含めて私も撮影してみたいと思っております。

以上、これ以上詳細についてはわかりませんが、子供の産まれる6月頃にでも再び訪比する予定ですので、次回も時間の許すかぎり調べてみたいと思っております。

PNR(フィリピン国鉄)乗車にチャレンジ

2013年02月12日 22時25分15秒 | フィリピン
帰国日前日の7日夕方、少々時間が取れましたので、フィリピン国鉄(PNR)に乗車してみようということで、ビジネスエリアのMakatiに近いBuendia駅まで来てみました。
ここからTutuban行きの列車に乗車し、TutubanからBiñan行き203系Commexに乗車して、再びこの駅に戻ってくることを目論んでいたのですが、この目論みがうまくいきませんでした。

切符を購入しホームで待っていると定刻より約15分遅れて国鉄色のキハ52、3連がやって来ました。切符を購入した時点でキハ52が来るのはわかっていたのですが、下の写真のとおり車内は満員状態であり、乗り降りも日本のように「降りる人は先、乗る人は次」というようなルールがありませんので、乗る人、降りる人が狭い扉付近で圧し合い状態になり、乗降がスムーズにできません。しかもちょっと乗るチャンスを逸すると扉付近は人だかりであり、これ以上乗車することは不可能です。


駅のアナウンスでは次の列車はすぐ来ますというので乗車を諦め、次の列車を待つことにしました。次の列車が定刻で走っているのかと思いきや30分程度待たされた挙げ句、次に来た列車はブルートレインカラーのキハ52、3連でした。この列車も先程の列車と同様にほぼ満員状態であり、とても乗車できるような状況ではありません。


結局、この列車に乗車することもできず、Biñan行きの203系が既にこの駅に到着する時間が近づいていることから、Tutuban方面の列車に乗車することを諦め、そのBiñan行き203系で2つ先のEdsaまで乗車することにしました。反対側のホームへ渡り、5分程待っていると203系が到着しました。この列車もほぼ満員状態で到着しましたが、降車がかなり多いためか何とか乗り込むことができました。次のPasay Roadでも少々乗車が見られ、車内は東京のラッシュアワーと変わらない混雑状態になりました。Buendia駅から5分程でEdasa駅に到着し、無事に乗車することはできたのですが、本来目論んでいたTutubanで折り返して乗車を楽しむということはできず、203系にたった5分乗車という結果になってしまい、気持ち的には不完全燃焼となってしまいました。


下の写真はBuendia駅に到着早々、Alabang行きのRotem製DMUがやって来たのですが、乗務員室から「井上さん」と声をかけられ、思わずこちらも手を振ったのですが、相手がだれだったのか思い出せません。


それから前回の続きでお伝えできませんでしたが、CaloocanからTutubanもしくはBlumentrittまでの開業予定は年内を予定しているとのことで、運行に際し、CaloocoanからAlabang方面との運行を予定しているとのことです。

最後に2012年12月の鉄道ピクトリアルにおいて、斎藤幹雄氏のフィリピン国鉄の記事がありますが、P.109、右列6行目に203系の運転区間が「10月1日ダイヤ改正で晴れてアラバン延伸となった。」と記述されております。これについては私自身が9月29日にTutuban~Alabangのコミューター運用に203系が充当されていることを確認しておりますし、この改正においてはTutuban~Alabang間の時刻の変更等はいっさいないものと思われます。(2012年3月4日改正時のものを引き続き踏襲)


PNR(フィリピン国鉄)近況報告

2013年02月10日 20時33分54秒 | フィリピン
1月12日報告の記事以来のブログ更新になってしまい、今回、中京地区で活躍する117系について述べる予定でしたが、2月3日から8日までの6日間、フィリピン、マニラへ行って参りましたので、その報告からさせていただきたいと思います。
とは言っても、今回の訪比は鉄道目的でありませんので、あまりご報告できることはありませんが、PNR(フィリピン国鉄)本社へ訪問することができましたので、担当者とのやりとりと私なりに見て感じたことだけをご報告いたします。


まずはTutuban~Alabang間のコミュータートレインの近況についてですが、韓国ロテム製DMUの車両が不調ないせいか、国鉄色とブルートレイン色の2編成のキハ52が毎日運用されているようです。
キハ52専用の運用はあるようですが、日によって変更もありますので、運用や時刻については駅や本社で確認が必要です。
なお編成については以下のとおりです。
←Tutuban Alabang→
キハ52-122+キハ52-127+キハ52-137(国鉄色)
キハ52-121+キハ52-120+キハ52-102(ブルートレイン色)


前回9月の訪比時には運用されている様子がなかったブルートレイン色のキハ52は、毎日確認を行っておりませんが、4日と7日に運用している姿を確認しています。


また、部品取りとして供給された新潟色のキハ52-123は昨年9月と同様な位置に留置され続け、前回とあまり変わりがないようです。


続いて、Tutuban~Biñan間のCommexについては依然として203系4連が使用され続けておりますが、Tutuban~Alabang間のコミューターには以前と比べてあまり充当されなくなったようです。4日は修繕庫でお休みで日中駆り出されることはありませんでした。
編成については以下のとおりです。
←Tutuban Alabang→
M203-10+M'202-7+M203-11+Tc203-107


また、他の203系の整備状況ですが、転入整備が途中で止まってしまったのかエメグリ帯の車両も存在しており、自国の会社で組み立てられる5台分の発電機は本来昨年の12月にPNRに納入される予定でしたが、現在も納入されていないとのことで、納入が遅れているようです。到着しだい搭載工事にかかるものと思われ、整備後はTutuban~Calamba間に充当され、この区間に1日4往復の列車が設定され、同時にAlabang~Calamba間のホーム嵩上げや新駅設置の予定が行われるようです。(時期は未定)


続いて、Manila~Bicol間の長距離輸送について、簡単に報告いたします。
現在もこの区間の列車は運行されていませんが、昨年、Lucena付近で発生した橋崩落により不通となった状況ですが、ようやく仮の橋が完成したようで、8日にManilaからBicol地方へ試運転列車を走らせたようです。(4日に予定していた試運転が8日に延期)
今後の本格的な営業については来月3月を目処に運行が再開されるとのことで、まずはTutuban~Naga間にBicol Exp.を運行再開させるようです。
Lucena付近での橋崩落により損傷を受けたと思われるCar1はブルートレインカラーに塗り替えられ、もう1両の14系寝台車も綺麗にブルートレインカラーに塗り替えられていました。


おそらく、遅くとも稼ぎ時のホリーウィーク(今年は3月下旬)までには運行が再開されるのではないかと思われますが、キハ59(こがね)も以前と同様にIsarog Exp.として運行され、状況によっては本来の終点駅であるLegazpiまで長距離列車が運行される可能性もありえます。
と言うのは今まで不通になっていましたLigao~Legazpi間に数ヶ月前にキハ59を使用して入線させ、テストランを行ったようで問題はありませんが、ただしこの区間の軌道状況は25k/m以下制限でないと危険であるということをPNR担当者が述べておりました。
その他、Sipocot~Naga間のコミュータートレインは1日2往復運行されているようですが、Naga~Ligao間については平日、休日ともに運行されていないとのことです。(以前は休日のみ運行)

今のところ出番のないキハ59(こがね)もManila~Bicol間の運行再開時には運行される可能性があります。


以上、簡単に報告いたしましたが、4月にも訪比を考えておりますので、もし時間がありましたら、PNR本社訪問ならびに乗車を試みたいと思っております。