本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

電文の曲解

2020-10-30 09:03:18 | Weblog
 「チンタツ サセニコイ」の逸話は阿川弘之の随筆で知った。海軍の猥談のようだ。
 「鎮海港から出航して、佐世保港に入航するので迎えに来い」を略した電文のことだ。
  なお、(出航取りやめで「チンタタズ サセニクルナ」と付け加わったとか)

 鎮海には日韓併合時代に日本海軍の基地があった。今は韓国の海軍基地になっている。この基地内は桜の名所としてつとに知られている。日本の海軍により植林したのでしょう。

 前述の話はよく知られているが、小暮美千代という女優と次に挙げる電文の話は、知らない方が多いだろう。
 小暮美千代が「結婚天気図」という映画で初めて主役に選ばれた時、父親あてに電報を打った。その電文が「ケッコンテンキズ タイヤクモラッタ」(結婚天気図 大役もらった)。
 父親はびっくりした。「結婚できず 大厄もらった」と読み違えたという。

 これも作り話だろう。この小暮美千代の父親は関釜汽船(関釜フェリーの前身か)の重役だったとか。やはり韓国に縁がある話になった。