タマネギ

　タマネギが立派に成育した。丸々とした球根、正しくは鱗茎というそうだが、土の上に露出している。１５０個の収穫である。

　いろんな料理に使えるとはいえ、これだけの量はたやすく消化できない。保存方法として、風とおしのよい場所に吊るしておくようだが、それにも限界がある。
　てなわけで、分配することになる。近所はダメである。どこでも作っているからだ。それどころか畑を無償で貸している家からも届く。これでは無償ではなく、現物による小作料になる。幸い、市街地に何人か知り合いがいる。これで収穫の６割はさばける。

　といった味も素っ気もない話でした。

駐車違反

　歩道を三分の一ほど占拠して停まっている車がある。当の運転手は、車道の流れを妨げないように歩道に乗り上げているということだろう。実は私もそのつもりで駐車したことがある。

　１０余年も前になるが、レンタカーでイギリスを旅行した。そのドライブの途中、ほんのわずかな間に２度も駐車違反のキップをはられた。いずれも歩道に乗り上げていたのだが、これがターゲットにされたようだ。歩行者妨害は直ちにちくられるものらしい。
　あいにく(いや、幸い)どちらの場合も近くにポリスがいないので、そのまま立ち去った。

　後日談がある。帰国して５ヵ月にクレジット・カード利用の請求書が届いた。なんとレンタカー会社からの請求で、駐車違反の罰金３０ポンドにサービス料(処理手続きの手数料か)２０ポンドが加算されていた。カード利用だから否応なしに銀行引き落としになる。
　
　レンタカーを借りるとき、クレジット・カードを要求されるのは、返却後に起こりうるこうした請求のためだろう。
　それにしても５ヵ月経っての請求とは。この手続きのスローモーさは警察かレンタカー会社か。

スピード違反

　若い時分、飛騨高山の近くで白バイに停められた。２０キロオーバーのスピード違反である。
　切られた切符をよく見ると１０キロオーバーとある。これでよいのですね、と念を押すと「あっ、間違えた。１０キロ程度じゃ見逃すよ」だって。
　黙っていればよかったものだが、渋々書き直しの切符を受け取った。ただ、「○○付近で取り締まりをしているから気をつけて」と教えてくれた。
　小生、事故を起こしたことはないが、駐車違反とスピード違反は数え切れない。まことに運が悪い。

　新聞に３０キロオーバーで捕まった人がいると報じていた。赤切符で簡易裁判所に呼び出されるが、よくある話で記事の価値はあるまい。
　実は、この違反者はとある市の職員で、１ヶ月１０％の減給処分を受けている。これが新聞ネタなのだろう。この記事は読者がどう思うか、それを問いかけているように感じた。

「全体の奉仕者たるにふさわしくない非行」に該当するとして、懲戒処分になったのだろうが、飲酒運転ならともかく、スピード違反を非行と決め付けるのはいささか酷な気もする。
　と、私は思うのだが。

原発所在地

　広島は原爆で、福島は原発事故でひどい目にあった。川内原発のある鹿児島も要注意ではないか。なにしろ、県名に「島」が付く。そう言えば原発は島根にもある。

　被爆した長崎と同様に「崎」が付く柏崎市の原発も地震にあった。御前崎にある中部電力の原発は廃炉になるからその心配はなくなった。福島の「福」からは福井の「もんじゅ」の火災事故を想起される。

　いささか不謹慎ではあるが、原発所在地にこうした共通ワードがあると気になるものだ。

自治基本条例

　市の自治基本条例策定の市民WGに参加している。配付された資料を見ると、すでに２０８の市町村と１県が基本条例を制定している。
　平成１３年に北海道ニセコ町が皮切りである。１０年でこれだけの数の自治体が歩調を合わせた。もっとも、全国の市町村数が１７百余だから１割強にすぎない。

　入手した三つの自治体の基本条例を比較すると、第１５章の下に第５７条で構成、第７章の下に第３８条で構成、第６章の下に第２４条で構成されていた。時系列に見ると新しく制定された自治体のものほどコンパクトになっている。

　法三章のたとえもあるように、事細かく成文化することもないが、過不足があってはならない。たたき台を作るに当たっては、短く練り上げた最近の基本条例を手本に、他の自治体の基本条例をたな卸しして割愛したか、見落としたか検証してみればよい。
　その上で、この市の特色を加味してブラシアップすることだろう。