本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

線刻絵画土器

2020-10-13 09:03:34 | Weblog
 昨日の話に続いて、弥生時代の線刻絵画土器についての講演を聴いた。
 土器に描かれたもので最も多いのが「鹿」という。線刻だからリアルな絵ではないが、なるほど鹿らしい形ではある(配布された資料による)。
 鹿は信仰の対象のようだ。神社仏閣と鹿の関連はよく聞くが、それは後世のことで、宗教色の薄い弥生時代はどうだろう。アミニズム的な対象だったか。よくわからん。なにしろ、小生、古代の知識は全くない。

 ただ、他に線刻画として描かれたものには人、建物、鳥、木、竜など多様なようだ。日常生活に密着したものがモチーフというが、唯一架空の「竜」がよくわからない。
 竜の絵を見たいものだが、その絵は資料になかった。ほんとうに弥生時代に中国から伝わったのだろうか。
 まぁ、竜は雷雨を呼ぶようだから、日照りのときの雨ごい、つまり農耕につながるかもしれない。そう思うと、絵はすべて農耕に関連する。

 ところで鹿は農耕に関係あるのか。農作物を食い荒らす害獣ではないか。考えようによっては土器に閉じ込めようとする願いかもしれない。
 いや、縄文時代の狩猟で貪り食ったはずだから、その味を引きずっていたため絵にしたかもしれない。
 と、空想しているのであります。