本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

旅日記その42

2018-04-30 09:09:12 | Weblog
 5月7日 ローマ

 快晴、観光巡りは最良の日だ。ただ、2千年余の歴史を誇る永遠の都とうたわれるローマ帝国だから名所旧蹟のボリュームに絶句する。
 滞在はわずか二日。観たい所を絞って歩いてみよう。第一目の今日は、トレヴィの泉、スペイン広場、聖アンジェロ城、それにバチカン市国である。
 
 テルミニ駅前を振り出しに予定の名所旧蹟を巡る。市内地図を片手に歩いた道を塗りつぶしていく。トリトーネ通りを左折、マッチエリ通りに出るといった具合である。
 途中、小さなレストランでスパゲティを食べる。昼どきで店は混んでいる。私の前の2人の若者はタリアテッレとパンが昼食だ。
 フランコとその友は陽気なイタリア人で、スペイン広場まで連れていってくれた。今は盛りのつつじの咲きほこる階段で並んで写真を撮る。
 その彼等と「ごはげんよう」を交わして、またテクテクと名所を目指す。

 さすがに歩きくたびれたで市電に乗った。ところが、どうやら反対方向の市電に乗ったらしい。根が方向音痴なのだ。
 運転手にマップの場所を示すと反対方向を指さした。それで停留所でカネを払って降りようとすると、カネはいらないというしぐさだ。ありがたい。親切な運転手だった。
 それに味をしめて、二回、市電の無賃乗車に成功した。

図書館モニター

2018-04-29 09:09:54 | Weblog
 市立図書館のモニターを3年連続してやっている。初年度は募集していたので応募したが、2年度目からは要請された。
 月に2回、返却と借入で利用する。そのついでだから引き受けている。

 モニターといっても、図書館に要望や提言をすることではない。毎日のように新刊書籍が出版社から送られてくる。それをざっと手に取って眺め、買ってほしい本があるかどうか選択するだけだ。絵本もあれば実用書もある。趣味の本もあれば小難しい本もある。ジャンルは様々だが、私は基本的に小説やエッセーだけモニタリングしている。
 ただ、興味をそそる本はあまりない。どうやら売れそうもない本だから全国の図書館に購入してもらいたいのだろう。
 結果、買わない本は出版元に送り返すことになる。

 さて、モニターが買うべきと思う本には、その背に「モニター推薦」のポストイットを貼る。もっとも、買うか買わないかの最終判断は図書館側がするわけだ。モニターの購入希望がどれだけかなえられるかわからない。
 
 そこで、図書館に次のことを訊いてみようと思っている。
 モニター会議をすること。どんなジャンルに関心があるか相互に知ったほうがよいと思うからだ。
 だいたいモニターの推薦本がどれくらいの確率で購入しているのか。それを知りたいものだ。
 ポストイットを貼っている本はどれも一人分だけである。一人が貼ったからよしとしているのか。複数のモニターが希望する本であれば、その複数のポストイットを貼るべきではないか。購入希望者が多いことが判断材料になるのではないか。

格安シェーバー

2018-04-28 09:06:52 | Weblog
 新聞の折込みチラシを見て、PHLIPS製のシェーバーを買った。3,980円である。すでに買ったまま未使用のパナソニック製とBRAUN製もある。これで在庫3個。いずれも3千円台の値段だ。  シェーバーには数万円の高価格のものもあるが、どうしてこんなに価格にグレード差があるのか。剃り味にそれほど違いがあるのだろうか。
 ついでに言えば、今も同価格のパナソニックとBRAUNのシェーバーを交互に利用している。

 ところで、シェーバーの替刃は別売りで、パナソニック製の場合、外刃3,700円、内刃2,700円、セットでは6,000円とある。「おいおい、本体の値段でさえ3,000円台だぜ」とつぶやきたい。BRAUNの説明書には替刃の値段は表示していないが、似たような価格だろう。

 言いたいことは、シェーバーそのものも替刃の価格で買えばよいということ。1年も使えば替刃が必要だろう。それで、その替刃相当値段の新シェーバーを買い足しているわけ。

春の山の恵み

2018-04-27 09:07:44 | Weblog
 今年はずいぶんワラビを喰った。道端に生えているので、車を停めて労せずに採れた。太いので小気味よい音を立てて折れた。シンプルにオカカたっぷりのおひたしや味噌汁の実になった。
 
 道の駅で何度かタラの芽とコシアブラを買った。ついでに、庭からユキノシタとヨモギを調達して山菜天ぷらを揚げた。
 むろん、菜の花もフキノトウもツクシも自然から収得して腹に収めた。

 田舎だから手に入りやすい春の山の恵みである。

 ところで、ジャガイモの茎は繁茂してきた。そろそろ芽欠きをしようと思う。また、タマネギも葉も勢いづいてきた。
 野良仕は鈍った身体を動かすための健康法と思っている。

旅日記その41

2018-04-26 09:06:19 | Weblog
 バンビーノのイアイア嬢は車中に向かって大きな声で何か言った。すると、若い男がやってきた。自分はナポリ大学の学生で英語が話せるので通訳をすると言うのだ。イアイアちゃんは通訳募集をわめいたらしい。客席で笑いが起こるわけだ。

 私は当惑した。英語だってイタリア語と大して変わらない。それでも欧州の旅をしていること、イタリアをほめ、カプリ島を素晴らしいと言い、グロッタ・アズラの美しさを述べた。イアイア嬢には関心のある話ではなかっただろう。

 17時10分、チルムクムベスビアナ駅に着く。ナポリの私鉄駅らしい。ユーレイルパスは利用できないわけだ。イアイアちゃんのほか家族や大学生や近くの乗客の握手攻めを受けて別れた。
 ナポリ中央駅に行き、18時ちょうどの電車でローマに向かう。2時間半ほどで「終着駅」で有名なローマのテルミニ駅に到着する。いよいよロンドン、パリと並ぶ三大観光都市に一歩を踏み入れる。

 例によって、駅裏の安宿を見つける。3,200リラ。安い。
 ホテル近くの横町の小さなレストランで遅い夕食。赤ワイン半リットル分を飲みながらプロシュット(生ハムのことらしい)、ランプステーキ、チーズをパクつく。3,250リラ(360リラは税金)すこぶる美味だった。
 今日はすごく動き回った。バンビーノにももてた。ああ、くたびれたから寝よう。