本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

教育委員の発言

2008-07-31 09:20:15 | Weblog
「OBが事件についてべらべらとしゃべっているのは嘆かわしい。公務員には守秘義務があり、辞めた後も生きていると思う」(30日付け西日本新聞)
 これ、女性の大分県教育委員(汚職事件発覚時の県教員委員長)の発言。唖然、呆然それから憤然としましたねぇ。

 数日前、刑事訴訟法239条第2項により公務員には告発の義務があると触れました。OBの告発は遅きに失しているけれど、それでも語るだけましでしょう。
 そもそも行政の守秘義務とは何でしょうねえ。軍事や外交のなかで国の命運にかかる資料や情報はともかく、行政は教育行政を含めて情報公開が原則でしょうよ。ましてや、不正は暴くもの。

 県教育委員の発言は、守秘義務を口封じの口実として、臭気ぷんぷんの不正に蓋をしたいという意図が見えみえですね。こには、事件に対する反省もなければ、教育者としての恥のかけらもない。
 この県の教員採用や昇格人事の不正の闇は深いという思いがますます強くなりましたねぇ。


免許更新時、ご用心

2008-07-30 09:55:01 | Weblog
 かみさんが免許更新手続きから帰ってきた。払う必要がないと言ったのに交通安全協会費を納めてしまった。免許更新手数料に併せて、当たり前のように安全協会費をと言われて思わず払ったらしい。

 更新手続き窓口に事務員は二人いたという。一人は警察の職員、一人は協会の職員でしょうか。揚げ足を取られないように、警察の更新事務と協会の交通安全協会費の収納事務を分けているということですか。警察が所掌事務以外の協会の仕事をすれば問題ですからね。もっとも、そうであれば、警察なる公共施設を使わせているという別の問題が起きますけど。

 インターネットで交通安全協会費を検索すると、たくさんヒットする。その多くは威圧的あるいはさも当然的な徴収への苦情でした。
 この協会、警察幹部の天下り先であることはもちろんだが、ネットの情報に「交通安全活動で正当に使われているのは総収入のわずか20%。 残りは協会関係者の給与や接待、パーティーなどの宴会費用、そして警察官の転勤退職の際の餞別など」とある。
 どの程度、正鵠を射ているかわかりませんが、協会の財務諸表を公開してほしいものですな。とにかく、言われるままに協会費を払わないことです。
 

 


学校誘致

2008-07-29 15:02:50 | Weblog
 佐賀県唐津市に「早稲田佐賀中学・高校」が開校する。新聞は「受験生は西日本全域から集まり、生徒の大半が市外出身者となるはず」と報じている。生徒、教職員が流入すれば地域振興の活性化にもつながるだろう。

 佐賀が早稲田の大隈重信のお膝元であるなら、大分の中津は慶応の福沢諭吉、杵築は法政の金丸鉄、伊藤修のお膝元である。そこで、佐賀の手本を生かして、両市に系列の中学・高校、あるいは大学の学部や研究施設を誘致してはどうだろう。創立者も墓の下で喜ぶでしょうよ。

 地方活性化といえば、税制優遇の条例を定めて、工場誘致にだけしゃかりきになっているが、今や新規の設備投資に期待できる時代ではあるまい。ヒト、モノ、カネは教育にも付随する。企業城下町ならぬ教育城下町もよいと思いますね。


告発

2008-07-28 08:49:15 | Weblog
 刑事訴訟法第239条(告発)を転記する。
 第1項「何人でも、犯罪があると思料するときは、告発をすることができる。」
 第2項「官吏又は公吏は、その職務を行うことにより犯罪があると思料するときは、告発をしなければならない。」

 第1項の末尾「することができる」と第2項の末尾「しなければならない」では、大きな違いがあるように思えるが、法律的にほとんど同義である。であれば、表現を統一したほうがよさそうだが、ただし、第1項の条文では、合理的な理由があれば、そうしなくても許されるという余地がある。
 他方、第2項を適用する役人は、告発すべき義務があるとなろう。

 大分の県教育長やらは教員汚職をまったく知らなかったと話しているが、誰だってそんなことは信じられない。職務に無能と言われようが、この刑事訴訟法第239条第2項の義務を咎められるよりマシと思ったのではないか。

流行語大賞

2008-07-27 09:55:34 | Weblog
 不謹慎ではあるけれど、今年の隠れた流行語大賞は「誰でもよかった」ではないかしら。よくも次々と同類の事件を起こし、同じセリフを吐くものだ。
 疎外感が犯行に及ぶ共通のキーワードのようだから、塀の中で暮らしてものはシャバと大して変わらないだろう。いや、税負担で屋根つき、三食つき、風呂つきはホームレスより極上ではないか。もしかして、この恩恵に浴するため「誰でもよかった」のではないか。

 この連中にただめしを喰わせることはない。自給率は小麦12%、大豆5%という。過疎農地を利用してその生産に従事させるとよい。パン屋、豆腐屋は大助かりで、自分たちの食い扶持を稼げる。むろん、クワやスキを手にして「誰でもいい」では困るから、囲いと監視は必要だが。

 まともな流行語大賞ならば、「居酒屋タクシー」ではないか。そのインパクトの強さ、その後のタクシー利用の激減から、下半期にどんな流行語が飛び出しても負けまい。