本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

花の色

2014-03-31 12:59:10 | Weblog
 裏山の桜は満開である。背後は濃緑の杉木立だから桜色がよく映える。
 その山と家との間に庭、花壇、畑があり、そちこちの草木が色とりどりの花を咲かせている。

 色彩オンチだから的確な色が浮かばない。水仙のこの黄系の色のなんだろう。カナリアかレモンか菜の花かとにかくそんな明るい色だ。
 咲きほこる木瓜の花は緋色というのか朱色というのか。
 花盛りの椿の色は濃い桃色か。雪柳はわかる。名が色を示すとおりだ。サンシュユの花は淡黄で、春の先駆けになって色づいた。
 
 ほかにも花は咲いているが、色オンチ以上に花オンチである。かみさんに訊けばわかるが、面倒だ。

若いツバメ

2014-03-30 10:03:52 | Weblog
 年下の男の愛人を「若いツバメ」と言うが、この言葉、最近とんと聞かない。新宿にはホスト・クラブが多いようだが、ツバメどころか閑古鳥が啼いていたりして。

 この言葉の由来は、平塚雷鳥と三歳年下の画家奥村博史の交際が知られ、問題になったことに起因する。では、ツバメはなんの意味か。

 ネットをのぞくと、「気の弱い奥村が「池の中の水鳥たちが仲良く遊んでいた所に、一羽の若いツバメが飛んできて大騒ぎになりました。この思いがけない結果に驚いた若いツバメは飛び去ります」という趣旨の手紙を残し田舎に帰った」とある。
 つまり、身を引くために奥村自らがツバメに譬えていることになる。
 
 ところが、ある本では、「世間の非難に雷鳥自身が「鴛鴦(オシドリ)の泳ぐのを燕が波立て邪魔してもひるまずすすみましょう」と奥村をはげました」と紹介している。
 このコンテクストでは「波立て邪魔しているのがツバメ」になるので、ツバメは世間となる。つまり、「若いツバメ」はまったく根拠なしになる。
 
 一体、どちらの話が有力か。
 結局、ふたりは結婚したのだから、世間に立ち向かう女性解放運動の先駆者である雷鳥の話のほうに得心がいく。

徳と礼

2014-03-29 09:28:26 | Weblog
 『史記』に「論語」から引用した孔子の言葉がある。もちろん、和訳です。
 「法律によって指導し、刑罰によって統制すると、民は少しでも裏をくぐろうとして、恥ずる気持をもたない。徳によって指導し、礼によって統制すると、恥じることを知り、正しい道をふみおこなう」

 2013年の世界の死刑執行数(アムネスティの報告書)によると、中国の死刑執行は数千人規模と推定されている。情報を開示していないから正確な数字は出ないようだが、ダントツの世界一である。ちなみに日本は8人。

 中国の死刑は、死にあたいする凶悪犯罪だけの数とは思えない。共産党の一党支配の堅持のため、法律の拡大指導と刑罰の恣意的な統制があるのかもしれない。
 孔子を祖とする儒教の国にしては、指導者は徳の指導と礼の統制を知らないのではないか。もしかすると、徳と礼を知る人が死刑で抹殺されている気がしないでもない。

首相の韓国語あいさつ

2014-03-28 09:23:33 | Weblog
 まことに不快である。朴大統領の礼儀知らずの態度もさりながら、安倍首相が韓国語であいさつしたことだ。まるでおもねるかのようで、卑屈極まる。

 自分の意思によるものかブレーンのサジェションにうなずいたか知らないが、いずれにしても利口ではないね。

 案の定、韓国の新聞はへたな韓国語だと、早速揚げ足をとっている。「ジャパン・ディスカウント」なる運動で日本を貶める国である。ますますつけあがるだろう。

 片言の韓国語であいさつすればなごやかな前奏になると考えたか。小手先を弄せず、母国語で話すべきだった。

落書

2014-03-27 09:21:00 | Weblog
 幕府が倒れ、元号が明治になった。佐賀の乱、神風連の乱、秋月の乱、萩の乱、西南の役などの不平士族の反乱や条約改正の問題などで初期の政府の統治力はおぼつかない。

 と、まじめな話をするつもりない。「明治とは下から読めば、治まる明(めえ)」の落書があったことを言いたかっただけ。
 今の平成は、下から読めば成る平(べえ)となるが、国際問題も成長戦略も少子化対策も解決は本当に「なるべえか」と疑問符がつく。
 
 この手の落書の傑作は、戦時中の標語「足らぬ足らぬは工夫が足らぬ」の看板の「工」に×が付けられていたことではないか。若い男は徴兵されて結婚相手の「夫が足らぬ」状態だったのですね。