本と旅とやきもの

内外の近代小説、個人海外旅行、陶磁器の鑑賞について触れていき、ブログ・コミュニティを広げたい。

梅漬け

2015-07-31 09:06:29 | Weblog
 田舎に移住すると梅漬けが身近になる。食べるかどうかはともかく食卓にある。
 そう書いただけでパブロフの犬のように反応して唾が出る。
 
 時季になると、道の駅やJA直営店には山のように梅の実が出回る。梅漬けに欠かせない赤ジソの束も売られる。これ、風味があって梅も赤く染まるのだ。
 ほとんどの家で自家製の梅漬けをつくるらしい。

 梅は数日天日で干すようだが、梅雨や台風でなかなかその機会がなくかみさんはイラついていた。そんなわけで梅雨明けの今になって梅漬けつくりは終わった。

 梅漬けはアルカリ食品だからできるだけ食べるようにしている。
 日の丸弁当は本当にあったか知らないが、酸性のごはんが梅干したったひとつで中和されると書いていた本があったものだ。

散歩

2015-07-30 09:32:30 | Weblog
 二階の屋根の高さでトンボが飛び回っている。鈴虫か松虫か知らんが虫の音も聞く。栗の木には子どものこぶしほどのイガがたわわに生っている。さやかに見えぬけれど秋の気配ということか。
 
 最近、散歩をはじめた。6、7年ぶりである。その折は雨が降らないかぎり連日のように歩いたものだが、今度は気張らずに週に3回程度と思っている。暑い時期なので朝の6時ごろから歩数にして2千5百歩から3千歩ほどである。

 近所ばかりだが、久しく歩いていないため景色が変わっていた。
 たとえば1本植えあった桜が大きく成長していたとか、川沿いの道に柵ができていたとか、耕作放棄地になっていたとかだ。
 あちこちの家では瓦が葺き替えていたり、外観をリニューアルしていたりもある。地方の人は結構カネを持っているのだろう。なにしろ、詐欺の電話に引っかかって大金を失うのは田舎のばあさんだもの。

 里芋の葉の朝露なんぞ何十年も見たことがなかったな。

正倉

2015-07-29 09:56:14 | Weblog
 世界遺産候補になった沖ノ島は「海の正倉院」と呼ばれているそうだ。
 
 永い間、東大寺にある正倉院は固有名詞と思っていた。そうではなく律令時代の稲や宝物などを保管する倉庫を「正倉」というようだ。正倉院とはいくつかの正倉棟を囲んである区域のことらしい。

 この正倉の話を、たまたま考古学講座を聴講して知った。炭化した米が大量に出てきた場所を調べたところそこは火災に遭った米倉の遺跡で、すなわち正倉跡だったとその講座で話していたのだ。
 宝物はともかく稲の保管倉庫ならどこにもあっただろう。つまり、日本中に稲の正倉があったわけだ。
 
 東大寺や沖ノ島の正倉院を米倉と区別するならば「宝物の正倉院」というほうが当を得ている気がする。
 
 ところで、沖ノ島は女人禁制のようだ。国際記念物遺跡会議は現地調査をして世界遺産の登録の可否を勧告することになっているが、調査員に女性はいるだろう。さて、どうするのだろう。入島できないと登録否決になりかねない。
 大相撲の土俵とはわけが違う。男女共同参画の本山みたいなユネスコ関連のところだからねぇ。

地方移住

2015-07-28 09:31:05 | Weblog
 人口増を図るためリタイア組を呼び込こもうという話の一方難色を示す意見もある。
 若い人たちと違って医療費がかかる。さらに早晩介護費用も発生しかねないというのだ。

 2014年の社会保障費は115兆余円になるとか。このうち医療費も37兆余という。それに充てる財源は保険料48.5%、税金38.1%、自己負担12.7%のようだ。税金が4割近いのでは財政はきつい。加えて高齢者の自己負担は低く抑えられている。
 なるほど、ご老体の地方移住をご遠慮願うのは一理ある。

 しかしながら、リタイア組は年金暮らしだからもっぱら消費に貢献する。当然、働き手の仕事を奪わないではない。だから生産年齢層にとってリタイア組は歓迎なのだ。
 してみると、排他的であるのは当面自分たちの権益を侵害される地域の老人たちかもしれない。

子ともは増やせるか

2015-07-27 09:08:46 | Weblog
 市の子育ての一環に児童手当がある。赤ん坊から義務教育の終了まで子ども一人につき1万円(3歳までは少し高い)を支給しているようだ。
 
 ある人は第1子や第2子に支給するのをやめて3人目から3万円とか5万円とかを支給すればもっと生むのではないかと言う。どうせ子どもの一人や二人は児童手当をあてにせずにつくるのだからと。

 なにしろ人口減少で896の自治体が消滅すると予測されている。人口を増やす発想だが、致命的見過ごしがある。子どもの教育費用は義務教育後にかかるのだ。
 
 コペルニクス的転回でいえば、第三子が大学に行く場合はその費用の助成を保障することにしてはどうか。
 まてよ、長男と次男の向学心はないがしろになるか。